/// きざみあげたぬき、日の出 ///  (00/05/19)

 哲学の道の南端を西に少し、そして北に上がった所の「日の出」と
云う店です。写真は「きざみあげたぬき」¥600です。
入っているのは、うどんに刻んだ薄あげ、九条葱です。

でもこのネーミング、関東の方には馴染みがないと思います。
京都では、あんかけ仕立てを「たぬき」と呼びます。

でも、お隣の大阪では天かす、または、かき揚げを種にしたものを「たぬき」と
呼ぶし、関西でも「たぬき」の意味するものは、色々とあるようです。
 ここ「日の出」のうどんは美味しいです。
あんかけでも、だしのカツオの風味が
強く感じられます。他に「日の出」の
お薦めはカレーうどんです。

テーブルが五つほどの小さな店なので
時間帯によっては混みますが、回転は
早いです。タクシー運転手が修学旅行生を
連れてやって来る光景をよく目にします。

** 一口メモ **
 関西では薄味、関東では濃い味が好まれるようですが、麺類の世界でも
つゆは関西は薄い色だし、関東は濃い色をしているようです。こと京都で
薄味が好まれ、薄い色の醤油が使われるのかと云えば、安土桃山時代に
兵庫県で薄口醤油が作られて以後、京都に伝わり精進料理である高野豆腐や
湯葉などを自然の色のままに煮炊きし、素材の味を引き出すことが好まれ、
今に伝わる薄味、薄口醤油が定着したと伝わります。
でも、関東の濃〜〜い味は、どうして生まれたのでしょうね?

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