/// 南禅寺 ///  (00/01/23)

 南禅寺は太平興国南禅禅寺と云います。
南禅禅寺と禅が二つもつくように、禅寺で
臨済宗南禅寺派の大本山です。室町時代に
足利義満が京都・鎌倉の五山十刹(ござん
じゅっさつ)を定めたときには、この
南禅寺をその五山の上にあたる首格とした
ほどの名刹です。

あまり境内で雲水の姿を見かけることは
無いですが、僧堂においては厳しい禅の
修行が行われています。
 三門は山門と書かれることもありますが、
正しくは三門で仏教の空門、無相門、
無願門と云う三解脱を意味するそうです。
南禅寺の三門は天下竜門とも云われ、
日本三大門のひとつでもあります。

門の内部には徳川家康や藤堂高虎の像も
安置されています。
また 石川五右衛門の「絶景かな、絶景
かな」で有名ですが、五右衛門が生きて
いた時代には、南禅寺三門は応仁の乱に
より焼失してしまっているので、この
名台詞は歌舞伎の中だけの話のようです。
 南禅寺の境内を貫く琵琶湖疎水の
水路閣です。今の時代なら景観論争の
種となるような代物ですが、この琵琶湖
疎水は京都の起死回生の一大事業でした。
そのような背景もありすんなり受け入れ
られたのかなとも思います。
今では南禅寺の境内に溶け込み、なくては
ならない景観のひとつともなっています。

この琵琶湖疎水に関しては、徒歩10分
ほどの琵琶湖疎水記念館において、
資料展示など詳しく紹介されています。

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