/// 京都のへそ、六角堂 /// (00/06/05)
六角堂は「京都の通称寺、神社」でも 取り上げましたが、正式な名前は頂法寺と 云います。 本堂が宝形造の六角堂であることから 一般に六角堂として親しまれます。 伝えによれば、聖徳太子が四天王建立の 用材を求めて、この地を訪れたおり、 如意輪観音のお告げを受けて小堂を建立 したのが、その始まりと伝わります。 この経緯もあり、本尊は如意輪観音菩薩で、 江戸時代には七所観音の一つに数えられて いました。
今では、西国三十三所観音の第十八番礼所との 名が有名なようです。また六角堂は華道家元、 「池坊」の本拠としても知られ、家元が六角堂の 住職を務めるとか。 六角堂には京都の中心にあたる「要石」(かな めいし)、通称「へそ石」があります。 直径40cm ほどでしょうか、その中央に穴が あります。今では京都の中心と云う位置には ない六角堂ですが、創建当時はそれこそ京都の 中心だったのかも知れません。 なお、平安京造営の話では、丁度東西の小路が 御堂に突きあたることになってしまったのですが、 勅使の願いに、御堂は一夜のうちに北に動いたと 伝わります…。そのような伝えも生き生きと している六角堂です。