/// 京都の洋館 ///  (99/12/01)

 三条通の河原町三条から烏丸三条辺りを
紹介してみます。

 京都は社寺仏閣が多いですが、洋館も数多く
残っています。今回紹介する洋館は全て
河原町三条から烏丸三条辺りの洋館です。

中京郵便局は外観は明治の洋館ですが、
その内部は別の空間です。ファサード保存
と云う手法を使い、外壁だけを残し、
内部は鉄骨などで補強し、コンクリートの
裏打ちが行われています。
貴重な明治建築の洋館もそのまま使えれば
良いのだろうけれど、安全性の問題や、
維持費など、今の社会では問題も多いものと
思います。その中でファサード保存と云う
新たな保存の先例となったのが中京郵便局です。
昭和53年の完成です。

SACRAは元は銀行の京都支店ですが、今は
ファッション関係のビルになっています。
京都ダマシンカンパニーは内部に木造作りを
組み合わせ、外側に煉瓦を張るという造りに
なっています。民間の洋風建築としては最も
古い洋館だそうです。今は洋品店となっており、
自由に出入り出来ます。でも男一人では
入りにくいです。
 この辺りには他にも、日本生命京都
三条ビル、萬年社京都店、毎日新聞社
京都支局、住友銀行京都支店などなど、
明治の時代に建築された洋風建築が
点在します。内部には立ち入り出来ない
建築物も多いですが、重厚な明治の洋館を
そこここに見ることが出来ます。
新京極に行かれたついでに、
ちょっと立ち寄ってみるのも面白いです。

 京都文化博物館別館は旧日本銀行
京都支店だった洋館です。赤煉瓦に
白い石で帯を付けるという辰野式に
なっています。
辰野式で思い浮かべるのは、明治の建築家
辰野金吾氏でしょうか、東京駅をはじめ
多くの煉瓦建築を残した人物です。
東京駅にもこの辰野式スタイルが取り入れ
られていることはご存じの通りです。

この裏手には近代建築の本館があり、
京都文化の数々を紹介した常設展示や、
企画イベントとしての特別展など、京都
文化の紹介施設となっています。

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