このページではベルセルクにおける数々の謎等を独自に考察しています。
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○髑髏の騎士に関する謎(2)〜髑髏の騎士の行動原理(目的)〜

 断罪編 生誕祭の章 怪道(2)において騎士自身が自らを「人外の者どもへ仇なす者」と評しており、また、髑髏の騎士が使徒の残したベヘリットを回収(食べてる?)している場面を何度か見かける。

 単純に考えれば、髑髏の騎士は使徒及びゴッドハンドを倒し全てのベヘリットを手に入れようとしている(ハイランダーのように最強の力が手に入るとか)ということになるが、騎士は同時にこうも言っている。

 「時の接合点において僅かではあるがあやつらにすら予測しえない特異点が発生する。我もまたその一点に全てをかける身」と・・・。

 「特異点」とは、すなわち因果の流れにない部分のこと。特異点が発生するのは、「時の接合点」つまり「現世」と「異世界」が繋がる瞬間であり、すなわち「蝕」もしくは「それを模したもの」と考えられる。
 よって騎士の言葉は「蝕の間にゴッドハンドにさえ対処できない因果の外にある何かをしようとしている」と解釈できる。

 さて、それは一体何であろうか?

 まず考えられるのは、ゴッドハンドを倒すこと。彼がガイゼリックで、彼の国を滅ぼしたのが天使(ゴッドハンド)であるとすれば、彼らに対する復讐心があったとしても当然である。しかしながら、ガッツとキャスカを救出した場面を見る限り、彼がゴットハンドに固執しているようには見られない。

 他に考えられるのは、生贄にされた者を救うこと。しかしこちらも「ついでだ」とガッツに言っているあたり本当の目的ではあるまい。

 あるいは、特異点(おける予測できない事象)を拡大すること自体が目的なのかもしれない。世界変革の手段として特異点を拡大し、因果の流れに沿った「水面に移る月影」のごとき現世を変えることで、因果律そのものを崩壊させる、というのはどうであろうか。直接打撃でない分時間がかかるが、効果的な方法である。髑髏の騎士は1,000年にも渡って何かをしているが、かといって事を急いでいる風でもない。とすれば、長時間かけても効果的に何かしようとしていると考えざるを得ない。個人的には、かなりいい線をいっていると思っている。
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