このページではベルセルクにおける数々の謎等を独自に考察しています。
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○千年帝国の鷹編 喪失花の章

 ドリームキャスト版専用として作成されたベルセルクはアクションアドベンチャーゲームである。原作者三浦氏自身が監修し、ストーリーも本編とクロスリンクしているとのことでこだわりを感じさせる。
 それはそれとして別に考えたことがある。このゲームはキャスカを助け出した後の1エピソードという位置付けらしいが、注意すべきはその題名「千年帝国の鷹編」である。ご存知とおり「千年帝国の鷹編」は連載中のエピソードであり、これからすれば、今後本編で同内容の話が出てくることが予想できる。
 ただし、ゲーム中にマンドラゴラに取り込まれたキャスカが記憶を取り戻す部分があるのだが本編では依然その辺りが全く語られておらず時系列が不明。しかも既にキャスカがガッツを忌み嫌うようになっているし、ファルネーゼ達が一行に加わってきたから流石にもう無理かも。

 原作者曰く「単行本2冊に及ぶストーリー」で、このために書き下ろした設定・イラストを一冊の本としてまとめている事からも、外伝扱いであっても構わないから是非漫画で読ませてもらいたいものだ。

 なお、ゲームにおける舞台設定の概略は次のとおりである。

 長年に渡る飢饉や戦争で荒れ果てた土地に領民達は、野党や軍隊などを恐れ、細々と生活していた。 そこに住む人々の心は荒み切っており、またそこには権力の縦構造〜権力を持つ者は弱者を圧迫し、弱者はより弱者にその矛先を向ける〜が見られた。

 偶然にも泉が存在したため 、昔から各国の軍隊や野盗などによる占領が繰り返されたその街は、現在バルザックとその勢力により統治されている。

 その街に、ある日突然、あちこちに見かけない植物が生息するようになった。
 そして、その頃から街の人間に何か奇妙な植物の根のようなものが取り憑き、憑かれた人間は気がふれてしまうという奇妙な病気が蔓延しはじめた。
 噂では、植物が夜ひとりでに動き出し取り憑くのだとも、また、その植物を土から引き抜こうとすると、植物は悲鳴とも叫びともつかない音を発し、聞いた人間を死に到らしめるとも言われている。
 人々は植物を伝説の植物「マンドラゴラ」、その植物がに取り憑く病気を「マンドラゴラ憑き」と呼び恐れ、植物の生息している地に近づくことを避けるようになった。

 ガッツとパック、そしてキャスカ達一行がその街を訪れてしまったことから物語が始まる。

 独特の雰囲気とガッツの圧倒的破壊力を手軽に楽しめる上に「キャスカが何故記憶を取り戻せたか」という新しい謎を提供してくれちゃったこのゲーム。ドリームキャストが一線から撤退に追い込まれた現在、中古での入手は到って簡単。3D画像の好き嫌いはあるけれど、ゲームとしては結構いいんじゃないでしょうか♪
 あー、DC_Emuの「Icarus」などが早く実用レベルに達してくれないかなー。
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