このページではベルセルクにおける数々の謎等を独自に考察しています。
これらはあくまで個人的なものであり、ここで記述された内容には独善や誤解による間違いが含まれている可能性があります。
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○大砲に関する謎(火薬)

 ガッツの左腕の義手は大砲が仕込まれている。その破壊力は絶大だ。
 しかしその発射システムはいたって簡単で、昔の火縄銃と同じである。
1.火薬を入れる。
2.弾を込める。
3.引き金を引いて、火花を飛ばす。
4.これにより中の火薬が爆発し、弾が発射される。

 火縄銃と異なる点は、火薬を入れるだけで詰込作業をしない点及び弾が大きい点の2つくらいである。
ところが、この2点は大きな問題を提起する。
● 詰込みの甘い火薬は爆発力を落とす。
● 弾の大きさは重量の増加に比例する。
つまり、重くなった弾を爆発力の劣る火薬で発射しようとしているということだ。

 にも拘わらず、壮絶極まる破壊力が実現されている。
 これが描写通りとすれば、大砲の弾は当然鉄弾又は鉛弾であるから軽量とは考え難いため、使用されている火薬が「大量」又は「高純度で爆発力の強い物である」と考えざるをえない。

 ベルセルクの世界は未だ剣と弓が主力武器で、火薬を使用した武器自体珍しい時代だから、良質の火薬が精製されていることはまず在り得ない。
 従って、発射には大量の火薬を使用していることとなる。

 このことは更に2つの問題が生じさせる。
 1つは「熱」の問題、もう1つは火薬の補充にに関する問題である。

 「熱」というのは弾丸発射後、砲身が熱くなるアレである。特に直接火薬に引火させる方式では砲身自体の熱はかなりのものとなる。
 ましてガッツの場合であれば、火薬を大量に使うのだから、まず連射は不可能と考えてよい。
 包帯グルグル巻きだけで左腕に装着しているだけにも拘わらず、よくガマンできると逆に驚かされる。
 いや、むしろ断たれた腕の出血を止めるために既に火傷させているのかもしれないけど。
(ところで、火薬を装薬化すればより効率が上がるだろうに何でそうしないんだろ。やっぱり火薬を使った武器が少なくてそこまでの知識がないのかな)

 もう一つのの問題であるか、ガッツが持つ火薬は子瓶につめられているが、予備が多いとは思えない。
 別途入手しているとしか考えられないが、どうやって入手しているのだろうか?

 それは当然、店で買っているのだろう。
 ガッツの義手に限らず、大砲自体は戦争で使用されている(ガッツの鷹の団での初仕事時をみると)から、火薬は一般に流通しているものと考えられる。
 あとはお金だが、このところ野宿が常となっていたから忘れていたが、ガッツは別に一文無しなわけではないらしい。事実、第1話でパックを助ける際、「ちょっと店を汚すぜ」といって店主にお金を支払っている。
 旅をしている中で賞金首を捕獲するなどしているのかも知れない。


○大砲に関する謎(弾)

 一文無しではないから火薬は町へ行けば入手できるが、大砲弾の方はそう簡単にはいかない。
 ガッツの義手に仕込まれた大砲は特殊すぎてその口径に汎用性に乏しいと考えられるし、例え汎用性があったとしても銃自体が珍しい時代には弾の絶対量が少なく高価に違いないから容易に入手できるとは思えない。

 ガッツの小物入れ中の予備弾も僅かで、このままで全弾尽きてしまえばそれ迄となってしまう。
 石とかで代用できるならそれもいいだろうが、大砲内に余計な隙間ができてしまうと爆発力が逃げてしまい不発になってしまうから、寸法のあった弾でないとやはり不味いのだろう。

 しかし、その威力と実用性は人外の者と戦い続けるガッツにとって、まさに無くてはならない物となっており、使用できない状態にはできない。

 この状況を覆す方法は1つ「リサイクル」! 倒した敵の体内から回収する方法以外にない。

 そんな姿は描かれていないけど、仕方ないんじゃないかな。 しかし、本当にそんな情けない姿があったらオイラは見たくないけど・・・。

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