このページではベルセルクにおける数々の謎等を独自に考察しています。
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○降魔の儀の結果

 降魔の儀は、因果律により選ばれた者の望みを叶える代償として生贄を要求する儀式である。
 その望みは本当に叶うのであろうか?

 ゴットハンドが現世に直接干渉したことは描かれておらず、現在までの使徒は、伯爵−「自ら手を下せぬ自身の変革」、ロシーヌ−「エルフの女王になること」のように転生自体が望みと思われ、望みは叶っていると言える。また、ワイアルドも萎びた老人から好き勝手のできる肉体へと転生したはずであり、やはり転生そのものを望みと考えてよいだろう。
(多分、ゾッドも戦い続けられる身体を得ることが願いではなかったか)

 しかしながら、自分の国を求めたグリフィスがフェムトへの転生とグリフィスへの再受肉という段階を踏んでいる点、直接的に望みが叶っているとは言い難い。また、完璧な世界の卵の存在も同様で、その世界を孵化させ得る姿へ1度転生している。

 このことから判ることは、、降魔の儀とは、望みを叶え得る姿に転生させる儀式であり、逆に言えば、直接望みを叶えることはできず、転生という手段を経なければ望みは叶えられない事になる。

 では、実際問題として全ての望みを叶えられるかという点であるが、これは必ずしも全てではないと言えるだろう。なぜなら、万一全て可能とすれば「神の消滅させる」などの望みも叶えねばならず、因果律の存在意味がなくなってしまう事態もありえるからである。
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