このページではベルセルクにおける数々の謎等を独自に考察しています。

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○モズグスに関する一考察

　使徒擬（もどき）化したモズグスの特徴の一つに、その口から火炎を放射できるというものがある。
　いわゆる「ゴッドブレス（神の息吹）」は全てを焼き尽くす浄化の炎とされた。

　元来ファンタジーの世界では怪物が「炎」を吐くことは珍しくもないし（ドラゴンが炎を吐くことは半ば常識化・笑）、ベルセルク本編でも「魔術」が登場しているので「精神の力によって炎を操る」といっても驚く程の事はない。

　しかしながら、ベルセルクにおいて、魔術などファンタジー色が強くなってきたのは千年帝国の鷹篇以降、つまりグリフィス受肉後のことであり、それまでは物語上の現実世界であっても「リアルさ」が要求され、精神力で「炎を操る」類の事象は起こり得なかった筈である。

　ということで、ここでは現実世界には馴染まない「特殊能力」をどうやって成立させ得るかを考えてみた。（使徒擬の話をしている点で現実的とは言えないけれど・・・）

　炎を放射するには、点火させた燃焼物に指向性を持たせればよい。簡単に言えば「火をつけたガス（油）を吹き付ける（振り撒く）」ということだ。当然ながら指向性を持たせ続ければ燃焼物の生成元にまで引火はしない。
　では、モズグスが生体的に生成し得る「燃焼物」とは何か？　

　答えは簡単「メタンガス」。
　「おなら」が燃えることはご存知だと思うが、それは「おなら」がメタンガスだからである。
　（スドーブに向けて発射すると危険です。良い子はやめてね♪）

－ゴッドブレス（火炎放射）のプロセス－
　１．体内で生成されるメタンガスを蓄積
　２．ドラゴン殺しをも受け止める堅い歯を合わせることにより火花を生じさせ点火
　３．蓄積したメタンガスを一気に吐き出す

　ゴッドブレスは「全てを焼き尽くす」いう位置付けなので相当高熱な炎であると予想されるが、気圧が高くなると気温が上がるのと同じ原理で、体内蓄積する段階において高圧化（＝高密度化）させることによりガス自体の温度を高めることが可能である。
　それを使徒レベルの肺活量（？）で吐き出せば一定距離まで拡散することなく到達させ得ることも疑いなく、ゴッドブレスが中近距離でしか使用されていない点、及び、離れた場所で延焼を受けた二児が覆面を焼かれた程度で済んだ点を考え合わせれば、マジでこんな感じなのではないでしょうか？

　たしか、ゴジラの火炎放射も同じ類のものだったような・・・。