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○シールケと魔女伝説![]() 「シールケ」は、ドイツにあるハルツ山地の最高峰ブロッケン山麓の地名で、魔女ゆかりの地の一つ。 大昔、ゲルマンの神々は、4月30日になると、ハルツ山地の最高峰ブロッケン山の雪道をかきわけて山頂に集って冬の魔を追い払ったという。それは神聖な儀式とされ、ヴァルプルギスと呼ばれた。 後にキリスト教が導入されて、古代の神々は追い払われ、春迎えの儀式は新しい神の役目になり、本来主役であった古い神々は魔的なものに格下げされてしまたらしい。やがて魔女狩りの時代になると、古代の神々やそれを信じる村人たちは異教の魔的な儀式(サバト)に身を捧げる魔女として捕らえられていったと伝えられる。 ![]() もともと「ヴァルプルギスの夜伝説」はハルツ地方にのみ伝わる局地的なものだったが、ゲーテが『ファウスト』に取り上げたことにより世界的に知られるようになったと言われている。 ![]() 現代でも、毎年4月30日に「ヴァルプルギスの夜伝説」にちなみプロッケン山麓の村々で祭りが開かれているが、特に『ファウスト』の舞台になったシールケは伝統的な形で宴が行われているお薦めスポットである。 これらの関係でみれば、やはり少女シールケは魔女と考えてよいのかもしれない。 ただし、ベルセルクにおける神・魔の定義は一般のものと異なり単なる2元論ではないため、魔女と言っても悪い意味ではないのかも知れない。 実際、エルフが付き添っているようだし、超常的な能力を有する人間を「魔女」と表現しようとしているとも解釈できるだろう。 |
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