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進化論と創造論(概論)1998.8.14
1 進化論とは
地球上のすべての生物は、無機物から有機物へと自然発生した共通
の祖先を持ち、偶然による突然変異と自然淘汰により、環境に適合し
た高等生物へと、様々な種に分化しつつ、変化したという仮説。
創造論とは
聖書の創世記の記事に従い、すべての生物は、神によって創造され
たとする。それぞれの動物は、進化したのではなく、最初からそのと
うりに神によって造られた。(人間は人間として、猿は猿として。)
2 進化と創造をめぐる様々な立場
無神論的進化論
一般的に進化論と呼ばれる。神はいないという前提に立つ。
有神論的進化論
進化論を認めながらも、神が進化を導いたと考える。したが
って創世記は神話(歴史的事実ではない)と考える。
ローマカトリックやリベラルなプロテスタント教会などはこ
の立場をとる。
創造論
進化を否定し、創世記の記事を歴史的事実とする保守的キリ
スト教の立場。
この中でも聖書を一言一句文字どおりに取る解釈と、ある程
度科学的見解と整合しようという解釈がある。
(例:創世記1章の1日を文字どおり24時間とするか、あ
る一定の期間を表すととるか。)
科学的創造論
創造論を科学的論理によって擁護しようとするキリスト教科
学者達が好んで用いる表現。
3 前提としての思想
生物の起源は歴史上の問題であって、科学で証明できない。
科学的事実とは、いつでも、だれでも、決められた方法に従えば確認できる
こと。進化も創造も現在は再現できないので直接的に証明はできない。まず前
提となる思想が違うということを認識することが重要である。
進化論 =神はいないという前提の立って自然を解釈
創造論 =神はいるという前提の立って自然を解釈
従ってまず、その前提が正しいかどうか。
神が存在するか否かは、生物学のみならず、哲学、宗教学など、いろいろな面
から検討しなければならない。ここではその議論は控える。
つぎにその前提に従って組み立てられた理論(仮説)が妥当なものか、納得で
きるものか。
それが納得できるものであれば、その前提も正しいと認められる。日本におい
ては、「神はいない」という前提しか認められず、無批判的に、
進化論=科学的
創造論=非科学的=ばかげている
と決めつけられ、議論の対象にもされないのが実状である。