過去は未来に復讐する

最近ワイドショーで取り上げられているネタのひとつに、幼児虐待がある。
放送内容のなかには、そんな事態になるのであれば、子づくりなどせんでも・・・
と思う事例もある。
それはいい。
ただ、こういった事柄を全面的に放映するのもどうかと考える。
メディアリテラシー行き届かぬ日本でだ!
勧善懲悪を明確化するため、決まって親は極悪報道されている。
近年の手法?として、近所の住民のコメントのカットインがある。
番組内では完全に悪の権化と化しているのだ。
そして、時間がくれば、大したオチもなく次の事件へと話題は推移する。

ひとつ危惧することがある。
こういった放送が蔓延していったところで、理想なる子育てはできるのだろうか?
三つ子の魂百までという言葉もある。
時に親は、幼少の子供を叱らねばならない場面がおとずれる。
その場面に於いて、周囲の反応はどうであろうか?
果たしてそれを虐待と見るのかシツケととるかは疑問である。
周囲の目を過敏に感じ取り、その場をなぁなぁで流す親も増えているのではないだろうか?
そんな環境下で温々育ったハナタレに、何が出来るのであろうか?

教員体罰問題の過剰報道により、牙を抜かれた教師達。
学校で甘やかされる以前に、幼児期のシツケなき土壌すら芽生え始めようとしている。
この先、どんなモンスターが巷に蔓延るのか知れたものではない。
報道の自由を掲げ、もっともらしくその場では話を盛り上げるキャスター。
一方で、街から消えた頑固オヤジとかいう特集を組んでいたりもするTV。
一体マスコミの狙いとはなんなのであろうか?

他人のスキャンダルを追いかける傍らで、己のあり方を考える時期ではないだろうか?
とかく視聴者の一部には、アタマの弱い方もおり、全てを鵜呑みにする
可哀想な操り人形も存在するのだ。
そういった意味で、メディアリテラシーを植え付ける土壌も必要だろ?
どうだい?間接的加害者であるメスメディア諸君よ!

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