天下三分の計

現在わが国の物価状況は、デフレ状態と呼ばれているようだ。
デフレとは、需要不足による継続的物価の下落というのが今日の一般的解釈らしい。
要はモノが溢れている。売れずに残って消化不良を起こしている。
消化不良を改善するには、価格を下げ売却すること。

1消費者の視点から見れば、実においしい時代でもある。
大手家電販売店、電話供給会社等を例にあげれば、各々が価格を下げ、
正に叩きあいの三竦みを演じている。
が、このパワーバランスが崩れ、苦境の中から一社が残ったとしよう。
するとモノの価格は、その一社の言値と様変わりするだろう。
100%値を60%台で戦っていたとしたら、80%台には戻すんやろね。
なんだかんだ理由をつけて・・・
しかし消費者は、その条件に従う他はなくなる。。。

逆にだ、特殊技術で他にライバルの存在がなければ、
いついかなる場合にも、言値が通るんやろうな。

こんな時代だが、いくら格安の食堂・弁当屋があったとしても、
味が劣ればはやりもしない。
その点、人間の舌も肥えたものである。

社会全体から見れば、モノは売れない、売れても利益が小さい。
そんな反動は雇用等にあおりがくる。
賃金は上がらない、最悪雇用の確保すら危うくなる。
そんな状況下では、当然貯蓄に走りがちとなり、消費が減る。
デフレ・スパイラルなのである。

政府は、能書きはたれるが、明確なビジョンを示さない。
こいつがデフレに歯止めの効かない元凶だと考える。
もういい加減、抽象的な言葉のマジックにはうんざりだ。
力なき理想論をめぐり、政権交代だの抵抗勢力だのと
やっている場合なのだろうか・・・
それに「言った言わない」、そんなことはどうでもいい話。

古来、困難が生じた場合、皆が一枚岩となって事に臨んだはずである。
でないと、打開は不可能だからや!
しかし、実状はどうであろうか・・・あぁ、まったく情けない。
もう一度問う!選挙時の公約及びスローガンってなに?
当選すれば、パーっとやってオシマイかい?
そう言った、大学受験生みたいな顛末は、いい加減やめてくれ!

研ぎ澄まされた味覚の反面、政治味覚には鈍重な庶民が多いということだ。







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