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ここは、『ルパン三世』シリーズにおいて、次元大介が、オメガ社の腕時計を愛用する ことを願い、それを地味ながらキャンペーン展開していくことを目的とした場である。 理由は単純明快!オメガの腕時計が好きだからだ。 |
ルパンファミリーにもファッション設定があるようだ。 以下に簡単に記す。 | ||
【ルパン三世】 | ジャケット:英国サビル・ロウ街近くのヘンリー・ブルー製 Yシャツ:仏国パリのシャルベ製 ネクタイ:カンタス・マーラ製 腕時計:ロレックス社のクロノグラフ | |
【次元大介】 | スーツ:VAN Yシャツ:VAN ネクタイ:VAN 帽子:サイズ58.25cmつばの長さ8.6cm素材像アザラシ雄4歳腹の皮 Yシャツはボタンダウン | |
【石川五エ門】 | 羽織、袴:結城紬 染色は岡村吉エ門名人 | |
【峰不二子】 | ドレス類:英国王室御用達デザイナーノーマン・ハートネル氏担当 香水:シャネル5番 | |
【銭形警部】 | トレンチコート:バーバリー ブーツ:タニノ・クリスティ | |
各々、拘りのある設定となっているようだ。 |
話を元に戻してみよう。 つらつら列記してはみたものの、その通りのブランドなのか判別できないものも数多い。 そんな中で、次元大介が腕時計を見るシーンがある。 (ルパンは設定でロレックスとなっているが、実際腕時計使用時は改造モノで、???) その点、ブランドまでまるわかりだ。 いきなりだが、次元は、『旧ルパン』の第1話「ルパンは燃えているか・・・・・・?!」にて、ゼニス社のクロノグラフを使用している。 (おそらくエル・プリメロだろう) とても芸の細かい演出だ。知っている人が見れば、唸る一場面だ! (イメージ・詳細は割愛、データが少なすぎる) 引き続き見ていくと、、、 次元は『新ルパン』の中では、ロレックスのサブマリーナー・デイトを着用しているではないか・・・ | ||
![]() | サブマリーナー・デイト Ref.16610 28,800振動/時 Cal.3135を搭載(クロノメーター仕様) 自動巻き 日付表示を拡大するサイクロップレンズを装備 300m防水 (2003年現行モデルデータ) | |
さすが次元大介!センスが光る。 (当然、監督及び、演出家たちの思惑なのだろうが・・・) ロレックスがあまり好きでない身共も、サブマリーナーは好印象である。 シリーズの流れに沿えば、『旧ルパン』では、水中に潜ったりといった仕事が見受けられない。 と思いきや、はやくも第3話「さらば愛しき魔女」にて、キラー・イン・キラーズのアジトに潜入するために、ダイバー姿に身をやつしている。 しかも、潜水にあたって、腕時計の竜頭を巻いているシーンが印象深い。 さらに、第11話「7番目の橋が落ちるとき」においても、ボルボが橋げたに仕掛けた爆弾の探索に河川に潜っている。 最終話「黄金の大勝負!」でも海面を泳ぐシーンがある。 (こう考えると、『旧ルパン』も侮れないね) 時は流れ、『新ルパン』では、ワールドワイドな舞台へと移行し、次元も海底に潜ったりとさらに大忙しである。 人魚の鱗をとってくるなんてこともあったな。 そうなってくると、本格的なダイバーズウォッチが必要となるのは当然。 それに、刻限を争う仕事でも、クロノメーター仕様なので、信頼度は高い。 悪くない選択だ。 |
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<うんちく> | |||
1950年代、モータリゼーションの時代を迎え、飛行機で世界を移動することが当たり前になりつつあった世の中で、時計も実用的なものがもとめられていた。そんな中、1955年に「シーマスター300」が開発される。その視認性を考えたデザインは、従来のドレスウォッチの風潮を打ち破るものだった。さらにOリングや強化ガラスを採用し、120m防水を実現。その堅牢なケースやデザインコンセプトは、後にスピードマスターに受け継がれることになる。 スピードマスター誕生のもうひとつの要因として、レマニア社の時計技師アルバート・ピゲによるCal.321の開発が大きな位置を占めている。1942年、オメガはレマニアと共同で、「27mm以下、30分、12時間積算計のついたキャリバー」の開発に着手し始めた。そしてその4年後、小型化・高精度化した名作ムーブメントが誕生する。 キャリバーとケース、そして時代のニーズ、これらがすべて出揃った1957年、オメガはシーマスター300のケースをより強化し、新たにタキメーターベゼルを装備した「スピードマスター」を発表。当初はモータースポーツでの使用をイメージして開発されたが、その比類なき精度、耐久性の高さは宇宙でも生かされることになる。 スピードマスターは1964年、NASAによる宇宙の過酷な環境を再現したテストに耐え抜き、1966年NASA公式時計に選ばれる。1969年にはアポロ11号の月面着陸に同行し、「ムーンウォッチ」の称号を獲得。また、宇宙で使える時計は同時に、極地の厳しい環境にも耐えうると評価され、1968年、ラルフ・プレイステッドの北極探検、1989年のラインホルト・メスナーの南極徒歩横断、1992年の風間深志によるバイクでの南極点到達などにも携行された。 1950年代にはほぼ完成していたスピードマスター、その遺伝子を受け継いだモデルが今も数多く発表され、多くの支持を得ている。 | |||
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<うんちく> | |||
2003年で誕生から55年を迎えたオメガ「シーマスター」その名が示す通り「海を支配する時計」として開発された同モデルだが、発売当初はどちらかというとドレスウォッチといったほうがよい外装だった。発表以降しばらくは中3針や中2針スモールセコンド付きタイプが大勢を占めていたが、1955年、ついにプロフェッショナル用の本格的なダイバーズタイプ「シーマスター300」が登場する。このシーマスター300はネジ込み式ケースバック、潜水経過時間が容易に確認できる回転ベゼルを装備し、防水性能は水深200mに対応した潜水時計だった。 シーマスター300の登場以降、1960年代〜70年代にかけてシーマスターのダイバーズタイプは、さまざまな発展を遂げていくことになる。1970年のフランス・ガルフ石油による深海油田探査「ヤヌス計画」に採用され、耐水圧記録を樹立したことでも知られる特殊ケースを装備した600m防水仕様の「シーマスター600m」は、その代表格といえよう。さらに主なモデルとしては以下のようなものが挙げられる。当時としては驚異的な1000mという高い防水性能を誇った「シーマスター・プロフェッショナル1000m」(1970)、1981年のフランス人ダイバー、ジャック・マイヨールによる無酸素潜水101mの世界記録更新時に着用された「シーマスター120m」、1981年のフランスの地震調査潜水艇ノーチラス号による大西洋海底調査に採用された「シーマスター・プロフェッショナル200m」などなど・・・。そして1990年代に入ると、1993年に次世代型のダイバーズとしてヘリウム・エスケープ・バルブを装備した300m防水の「シーマスター・プロダイバーズ300m」が誕生する。 現在では中3針・クロノグラフ・GMTといった派生モデルが揃ったプロダイバーズ300mのほかに、ジャック・マイヨールが愛用した「120m」、そして新作の「アクアテラ」といった充実のラインナップで構成され、まさに「潜水時計」の代名詞として広く認知されている。 | |||
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参考文献 | 腕時計王 ルパン三世カルトブック ルパン三世カルト大辞典 |