一過性の運動に対する血中ホルモン応答

ホルモン名 一過性の運動に対する血中ホルモン応答
成長ホルモン 上昇,しかし長時間運動の後半で減少
プロラクチン 上昇
甲状腺刺激ホルモン 一般に上昇するが,長時間で減少?
副甲状腺刺激ホルモン 上昇,長時間運動でさらに上昇
性腺刺激ホルモン 変化せず
ヴァソプレシン 上昇
サイロキシン 変化せず,あるいは上昇?(遊離型でも不一致)
カルチトニン 一般に変化せず,しかし長時間運動で上昇
パラトルモン 変化せず
ミネラコルチコイド 時間に伴って上昇
グルココルチコイド 上昇,しかし長時間運動の後半で安静値へと減少
ノルアドレナリン 上昇
アドレナリン 高強度運動で上昇
インシュリン 減少,長時間運動でさらに減少?
グルカゴン 運動の後半で上昇
ソマトスタチン 長時間運動で徐々に上昇
男性ホルモン 激運動で上昇あるいは変化せず,長時間運動で減少?
女性ホルモン 激運動で上昇あるいは変化せず
レニン 上昇,長時間運動でさらに上昇
β−エンドルフィン 上昇
サイクリックAMP 上昇,長時間運動でさらに上昇






トレーニングに伴う血中ホルモン応答の変化

ホルモン名 トレーニング後の血中ホルモン応答
成長ホルモン 同一運動に対して上昇の度合い少ない,長時間運動ではそのレベルを維持
プロラクチン 女性で上昇
甲状腺刺激ホルモン 安静時の濃度が減少
副甲状腺刺激ホルモン 同一運動に対して上昇の度合いが少ない
黄体形成ホルモン 女性で上昇?(安静時の減少のため)
卵胞刺激ホルモン 変化せず
ヴァソプレシン 変化せず?
甲状腺ホルモン 運動時に非鍛錬者の安静レベルまで上昇,長時間運動でもそれを維持
ミネラコルチコイド 安静時の濃度が減少?
グルココルチコイド 持久トレーニングで同一運動に対して上昇の度合いが少なく,激運動でより上昇
ノルアドレナリン 同一運動に対して上昇の度合いが少なくなる(%VO2maxで表すと不変?)
アドレナリン 同一運動に対して上昇の度合いが少なくなる(%VO2maxで表すと不変?)
インシュリン 安静時の濃度が減少し,同一運動に対して減少の度合いが少ない
グルカゴン 同一運動に対して上昇の度合いが少ない
男性ホルモン (男性) 安静値が筋力トレーニングで上昇,持久的トレーニングで減少?
(女性) 上昇
女性ホルモン (男性) 安静時のエストロゲンが減少
(女性) 排卵期に減少(安静時に高くなるため?)
レニン 安静時の濃度が減少し,同一運動に対して浄書の度合いが少ない?
β−エンドルフィン 上昇の度合いが大きい
(サイクリックAMP) 変化せず


参考 『運動生理学』−建帛社− 石河,杉浦