Konica Hexer RF Limited No.1657/2001


2002.3.10

買ってしまった・・・というのが買ったときの感想。HexerRFは、いずれ買うとは決めていたが中古で来年くらいと考えていた。昨年リミテッドが出たときも「欲しいけど、あんな値段(42万)で買う人がいるのか?」と白けた気持ちにこそなれ、買う算段を整えようとは思わなかった。そう考えていただけに、このカメラをぶら下げて歩いていると道行く人の(特にカメラを持った人の)視線が痛い。悪いことをしているわけではないのだが、「馬鹿、成金」と思われているようで・・・言い訳をすれば(してどうする?)、海外からの在庫?逆輸入モデルが安く出回るようになり、中古と新品の価格差が無くなったので「底値」と判断したこと、あこがれの50mmF1.2が付いている事、一式のファインダーは50mmでは快適だが最近よく使う28〜35mmが使いにくく、いずれはライカMかヘキサーが必要になると考えていたことである。(外付けファインダーは取り扱いに気を遣う上に視差?が気になって好きになれない。)逆輸入モデルは高級なんちゃらカメラケースが付属していないのが差異である。美しい化粧箱に入って届いたRFだが、当然その中に入れているとかびてしまうのでケースには二度と入らないだろう。あのケースは中古屋に持っていくための物なのだろうか?

RFには巷で難点と言われる所がいくつかある。その一つがレンズ脱着スイッチだ。今年モデルからスイッチ付近に指当てが付き、誤操作が少なくなったRFだがリミテッドには当然、指当てがない。しかし明らかにスイッチはかっちりとしており今のところ誤操作はあり得ない雰囲気だ。ファインダー倍率の低さは覚悟していたとはいえ、慣れるまで少々違和感があった。付属の50mmF1.2を使うのが勇気ある行為に思えるほど、50mmが遠く感じるし最初はピントが心配だった。しかし、不思議なことに使っていると「こんなもの」と思えてくるのだ。人間はすごい。またよく言われる歪曲も慣れるまでは気になる。だがAEの気楽さはこれら欠点の何倍も魅力的だ。若干のシャッタータイムラグもこんな物と思えば気にならないし、「Mライカ」を知らなければ(模倣しようと思わなければ)これはこれで大変良いカメラだと思う。「昔からの資産を現代に便利に使う」事を考えれば、当然こうなるべき進化なのだ。M7がOM-4並(以下)の進化しか出来なかった今こそ、RFの魅力がさらに出てきたと重う。

一応べた褒めしたRFだが、最大の難点は距離計が特に縦位置で光ってしまい(フレア?)見えなくなることが多いことである。特にトップライトの状態では室内でも屋外でも像の消失が起こる。一式では滅多に無いことである。(ファインダー視野が違うからか?) 勝手に参考にさせていただいているnagyさんのページに対策案が出ている(青い半透明?テープをファインダー枠採光窓に貼る)ので試してみたい。

ライカマウントのレンジファインダー機は所有の2台とも縦走り金属シャッターなのに、一眼レフは横走り布幕のOMメインな「あまのじゃく」の私。これらをどのように使っていくか、真面目に考える事が必要な時が来ている。


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