レンズ所感


Canon 50mm f=1.2(L mount)

2002.4.7記

 Lマウントレンズを初めて買うときに、キヤノンの50mmF1.4にするかF1.2にするか、悩みました。結局安かった1.4を選んだ訳ですが、11.2がどんなレンズか興味は消えませんでした。私はどうも明るいレンズにめっぽう弱くて「明るい」物に惹かれてしまいます。で、うちには2本の「50mmF1.2」がいるわけですがこのキヤノンは私の所有物ではありません。Y氏の物です。

 「F1.2」に相応しい大口径は迫力満点。Mマウントに取り付けるとレンズ交換スイッチが半ば隠れてしまい押しにくいと言う大きさです。専用フードも持ち歩こうと考えるとカメラより大きくなります。(^^; 重さもかなりあり、確かにM-Hexanonは「軽い」と思わしめる程です。これで写りが悪ければ持ち出される機会はかなり減るのでしょうが、どっこいなかなかの高性能。簡単に足を出す物ではありません。レンジファインダーの「F1.2」ですから、解放・近距離でのピント合わせは気を遣いますが条件が揃えばかなりの描画力です。光源を真正面から入れたりしてもフレアがかってしまうこともなく、驚きました。

この時代のキヤノンのハイスピードレンズは「曇りやすい」「設計に無理がある」等、良い話をあまり聞けないのですが偏見ではないでしょうか。この1.2も、ある経験者から「カリカリで線が太く好まない」と聞かされていましたが、まだ私にはそのような感想は持てません。解放付近で使っているからか、割と柔らかい・甘い印象です。今度はもうちょっと厳密に比較する機会を作りたいものです。

ホテルRRにて

F1.2は室内で強いレンズ。こういう場面で破綻しなければ文句はありません。

2002.1 早稲田の某ホテルにて T981 F1.2 1/30位 Konica SRM