OLYMPUS OM-3Ti No.1006817


2002.1.23

OM沼にはまって2年。「特権」を使って情報入手に腐心してきましたが、いよいよ「危機」を察知した私はついに3Tiを入手しました。(2001年11月?)

細々と続いてきたOM&OMzuikoレンズ群の生産も、時代の波に押されてついに去ることが決まりました。私としてはコレクションが完成する前でもあり残念ではありますが、これも時代の流れ。感謝を持って送ってやりたいと思います。

さて、OM-3Tiですが、これまたOM-4TiBと外観はそっくりなくせに全然違う機体です。OM-1は巻き上げ〜シャッターまでの動作は「柔らかい」雰囲気(これはへたっているせいかも)なのに、3Tiは「ジャリジャリ、パシャン」と硬い感触で、まさに「チタンメカ」を感じさせます。ファインダーは4Tiと共通点が多く見慣れたものですが、メカの動きは「一応電子カメラ」の4TiBの方がよほど「優しさ、人間的感触」を思わせるほど硬派な印象です。

しかし、その「硬さ」はショックが大きいとかの機能的欠点ではなく、むしろショックがないことに対する違和感というか・・・面白い感触です。

露出は例によってアンダー目。暗めのシーンでは出た目より1段プラスに考えても良いくらいです。が、これがポジによる撮影では良好な結果に結びつくことが多いのが面白いですね。軽量、メカシャッターという特徴と併せて考えると風景の撮影には、非常に心強いカメラだと思っています。

3Tiは、露出計が非常に凝っているために「いろいろ」できてしまう。だから「撮ろう!」と言うときにあれこれ余計なことを考えてしまい、結果としてスナップなどではシャッターを切るのが遅くなってしまう事があります。測光を中央重点測光のみと考えればいいのですが、それではOM-1で十分ということになってしまいます。このカメラが案外受け入れられなかった理由はそんな所かなと思います。私のNo.1006817は、恐らく(少なくともカバーだけは)「6817台目」を意味しています。7年あまりで7000台、ということは月に100台も出ていないのです。(注:雑誌に3700台との記述あり。少ない!なお、製造日は2001.9.26)それだけ「売れない&作れない」製品なのですね。ちなみにOM-4TiBは2232094ですから、恐らく23万台余り。(多すぎるな・・3万2千?それは少ない。13万くらいか・・)市場の「判断」が良く判ります。

このカメラが値段通り「最高のOM」であるかどうかは、個人的には疑問があります。が、最低でもあと10年は保証が受けられる「最期のOM」であることは間違いありません。大事に使ってやりたいと思っています。

そうそう、付記するのを忘れていました。3Tiの付属品は、4TiBより豪華です。1,ストラップが合皮 2,ファインダースクリーンが最初から2-13 3,底蓋のガード用セロハン付き(まぁ、あまり意味は無いけど) 4,グリップが付いている等。  付属ストラップ(黒、合皮で幅は3cm位、OLYMPUSの刻印あり)がもう一個欲しいと思っている私です。(注:付属ストラップを買いました!んが、3500円もしました。定価は5000円ですか?そこまでして買う物ではないでしょう。失敗です。)


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