2001.11.17記 ※作例追加!
色乗りが現代では「やや、あっさり目」ながら、繊細な解像表現・優れた階調と立体感、さらにはあでやかな色彩は私のLマウントナンバー1と思ってきました。特に人物が綺麗に写るので(風景だと、細やかすぎて寂しいことが多い)スナップ・ポートレート中心に使っていましたが、安原レンズの購入をきっかけにその性能を再認識中です。今度、キャノンLマウントを4本並べて比較してみようかなどと、Y氏と企んでいます。乞うご期待!
※先日、専用フードを入手しました。さらにUVフィルターでもあれば無敵なのですが・・・
2000.1.9記
ポジが上がってきました。露出:適正、ピント:腕次第ってことで、カメラはしっかり責任を果たしています。24枚中、露出失敗は露出計測定中に誤ってシャッターを切ってしまった一枚のみ。十分な性能です。
さて、レンズの描画ですが私が今まで使っていたコンパクトカメラや一眼レフのズームレンズに比べると、比べるのも馬鹿らしいほどすばらしいものでした。下では「コントラストが低い」とか「周辺光量が落ちる」とか書きましたが、血迷っていました。恥を知るために残しておきます。(弁解するなら、ネガとポジ、安いフィルムと高いフィルムの違いでしょうか..)すべて全く気になりません。解像もすばらしい。描画も美しいし、なにより気に入ったのはとても立体感があることです。大げさに言うと、何でもない光景が「ドラマチック」に見えるほどです。
今まで「レンズの味」なんて本当に判るのか疑問でした。でもこのレンズのおかげで、「写真」「レンズ」は実に雄弁なものだと実感しました。似たようなスペックのレンズと見比べてみたい、そしていろんなレンズの「個性」を味わってみたい...新しい出会いに感謝します。
2000.1.4記
最初のレンズは明るい標準レンズが欲しくて値段も適当(2.5k円)だったこれを購入しました。絞り解放、ISO1600を使えばおよそ肉眼で見える明るさなら殆ど撮れるほど明るく、満足しております。ただ、被写体深度は解放ではかなり浅く(当然ですが)二人人物を並べると一人はピンぼけだったりします。^_^;
解像は現代から見ると「まぁ、我慢できる程度」でしょうか。コントラストは低めです。解放では周辺光量にかなりの低下が見られます。色は、若干青〜黄色が強いように思います。この辺はまた確認します。
私にとって初めてのf1.4なので、「絞り解放」の効果を掴む練習中なのですが難しいですね。「解放」にこだわりすぎてピンぼけの連発..ちょっと絞って使うくらいがこのレンズの性能がフルに出ると思われます。
出来た写真の印象は、今のところ室内を開放近くのスローシャッターで無理矢理撮っている写真が多いため「ガラス一枚越しで30年前の風景を見ている」って感じの、ちょっともの悲しい絵です。フジのフィルムがいけないのかもしれないので人物には次回はコダックかAGFAを使ってみます。
正直、実物以上に鮮やかに写っています。全く、驚かせてくれます。コダックEBXとは相性が良いようですね。富士のフィルムだと、青が強く寂しい写りが多かったのですが、このフィルムでは気になりませんでした。
2001.11 岡谷 T981 F2.8 1/30位 Kodak EBX