Maintenance notes(エンジン)


MG-のエンジン

 1.8L,Rover K ユニットはほぼ全域でトルクの厚い良いエンジン。でも、泣き所もある。


エンジンの手入れ

1,エンジンオイル

 走行距離3000〜5000kmまたは5,6カ月の早い方で交換。粘度は普通(10−30だっけ)のを入れている。低すぎると(特にVVCに)あまり良くないらしい。機構的に複雑なVVCでは、古いオイルはカム周りに良くなさそうな気がする。マメに換えよう。オイル交換二回に一回、フィルターも換えている。高いオイルを「入れっぱなし」より安いオイルを「マメに換える」方が良いと聞いたこともある。必要量は4.5L、エレメントは625円、ガスケットが200円であった。ディーラーで交換した場合、費用は8〜9000円程度である。

2,プラグ&プラグコード

 純正で特に困ったことはない。2回目の車検を機に全交換した。5年、6万キロは走れたことになる。なお、VVCではプラグに手が届かないので自力での交換は至難であると思われる。

3,ファンベルト

 2万キロ程度で交換の必要があると思われるが、寿命には少々ばらつきがある。私は定期点検毎に点検してもらって交換時期を決めている。部品代は3300円、工賃は7000円弱であった。

4,タイミングベルト

 10万キロ近くは大丈夫だそうだ。切れたという報告は聞いたことがない。8万キロでミッション交換の際、交換を勧められた。結局94000kmにて交換。同時にウォーターポンプも交換した。工賃4万、部品代4万というところ。

5,ヘッドガスケット

 MGF(18K)の最大の泣き所。5万キロ前後を目処に殆どの車でガスケットが抜ける。その結果として主に冷却水がエンジンから吹き出る。水がオイルに混じった場合は最悪エンジンが壊れる。冷却水が減り始めたら要注意。突然来る場合もあるが、こまめな点検とスタッドボルトの増し締めで予防できる場合もあるとか。最近はこのあたりを対策するために非純正の強化ヘッドガスケットがいくつか提案されているらしい。エリーゼ・ケータハムセブンなどの車を扱うお店を参照。

 ガスケット抜けは運転中にはオーバーヒートとして現象化する。万一(普通のMGFはオーバーヒートなんて起こらない)オーバーヒートが起こったら、安全なところに車を止め、すぐににエンジンを切ること。ガスケットが抜けた場合は、水を足してもエンジンから水が漏るのですぐ判る。その場合、車が大事なら決して自走しないこと。修理費用は5万〜15万。(程度により異なる)下手に動かしてエンジンが壊れたら30万では済まないかも。

 予兆として、リザ−バータンクにオイルが浮く事が多いらしい。また、オイルゲージで白く濁ったオイルが付く事もあるらしい。参考までに。

これまでのディーラー等での聞き込みによると、

・ウォーターポンプの破壊、劣化によるオーバーヒート

・リザ−バータンクの劣化によるオーバーヒート

が引き金になる事が多いらしい。18Kのウォーターポンプが高速回転に対応しない事はエリーゼでも言われている。ショップでの点検時には必ず見てもらおう。私のFは、既にウォーターポンプを3回交換している。

6,オルタネータ

 5年で交換か?と思ったが、まだ大丈夫らしい。意外に頑張る。壊れてから交換で良し。

7,バッテリー

 純正(イギリス製)は、当たりはずれが大きく、「一年でダメ」と言う物もあるらしい。日本製に換装した場合もセキュリティー機能が意外にバッテリーを喰うらしいので、サンデードライバーは要注意。私は車庫保管の時はバッテリー保護のためにドアロックはしていなかった。

8,オーバーヒート

 MGFの場合、オーバーヒートはガスケット抜け以外の場合は冷却水まわりのトラブルが殆ど。一番の原因と考えられるのは冷却水リザーバータンクのキャップに内蔵された圧力弁のヘタリ。この場合、徐々に冷却水が無くなってある時オーバーヒートを起こす。1年に一度、キャップを交換することをお薦めする。600円程度。

 私の場合は、5年目でリザーバータンクそのものも交換した。都合5,6回もオーバーヒートすると、樹脂が熱でやられるようだ。キャップを換えても水が減る場合、他に悪いところがなければ換えてみるべきであろう。5000円程度だったか?

 OHを起こした場合、冷却水を自分で上手に充填することは難しい。ラジエターに空気を噛んでしまうことが多いので再発の恐れがある。緊急時以外はディーラー他に頼む方が無難。工賃・LLC込みで1万程度。

 



前のページへ

トップページへ