レンズ所感


Leitz Summitar 50mm F=2 (L mount)

2001.6.15記

 一式を買ったばかりの頃、「クラシックカメラ劇場」なる本を毎晩読みながら、まだ見ぬライカの夢を見てました。ライカと言えば、圧倒的支持を得るのはズミクロンですが、私が気になったのは解放で「ほやほや」になるというレンズ。ボケ味はズミクロンより美しいし、絞ればズミクロン並に締まると言うから面白いじゃないですか。そんな訳で、(値段のこともあり)初めてのライカレンズは「ズミタール」と決めていました。

 ある日、高田馬場の鈴木カメラ(ここはいつもはライカを積極的には置かない)でこれを発見。角形、折り畳みの専用フード付きと言うのが気に入って衝動買いしてしまいました。買ったときは「安い」と思ったけど、5万円は妥当価格であり「お買い得」では無かったかな。でも、古いレンズなので一般には状態が悪い物が多いのですが、これは少々絞りリングがまったりした感覚なのを除いて程度良好。長生きしそうです。

 写りはご覧の通り。独特の雰囲気でメイン被写体をドラマチックに浮きだたせます。こんなレンズ、私はこれ以外に持っていません。暖色(黄色)に転びかけたクラシックな色、繊細で適度な解像・・人物のポートレートには最高かもしれませんね。ただし、逆光には弱いです。室内、スローシャッターで落ち着いて被写体に向かえたとき最高の効果を出してくれると思っています。

作例1:翔太郎

あの頃、翔太郎は一番我慢が効かないときでした。お父さん(私ではない)も驚きの「奇蹟の表情」をとらえることが出来ました。「子供写真」の魅力全開!

2000.7 赤坂・満天星(restaurant) T981 F2 1/15  TREBI100


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