安原一式(T981)


2001.6.27追記(9.22改)

 今まで一式で試したレンズについて記しておきます。全てのレンズについて装着&使用可能です。特記事項が無い物は露出計も問題なく作動しました。

Canon50mmF1.4,Leitz Summitar50mmF2(沈胴可),FED Indaster10 50mmF3.5(ただし、無限遠固定がスナップタイプ。沈胴可),RICOH GR 28mmF2.8,Nikon 35mmF2.5,ABENON 21mmF?,FED 5c付属の52mmF2.8(Indaster61?),FED2付属の50mmF3.5(沈胴可).Leitz Elmar 90mmF4,Leitz summaron35mmF3.5(5本中1本のみが無調整、無回転でヘリコイドを無限遠固定及び解除が可能)

こんなところでしょうか。あ、全部のレンズを私が持っているわけではありませんよ!(^_^; BessaRは確かに魅力的。でも、沈胴できません!!!・・はぁはぁ・・いじめられた一式ユーザーも、ここだけは威張れます。黙って積極的に「沈胴」しませう!

 なお、私は現在まで一式に数十本フィルムを通してきましたが、所謂「光線漏れ」は2枚で発生しました。普段、首から下げているときなどはレンズキャップは積極的に填めているわけではありません。光漏れしたときのレンズはGR28mmの時。天候は快晴の真昼。発生部位(フィルム上端のコマ間)から判断すると、シャッター巻き上げ時にシャッター幕から露光したようです。特に広角レンズを使用する際、フィルム巻き上げ時にはキャップをするか日光に気を付けた方が安全ではありますね。


2001.6.16追記

 最近思ったのはOMとレンジファインダーは相性がいい、と言うことです。中望遠、マクロ距離、または室外をOMに任せ、RFで室内をカバー・・OMも小さいし、レンズの性格が私のRFラインとは全然違う。小旅行にはバランスの良い組み合わせだと思いませんか?OM1台+レンズ3本、T981+ズミタールが小型のカメラバッグにぴったり入ります。今度は思い切って、望遠を捨てて望むか・・楽しくなって参りました。


2001.4.8追記

 アイカップの情報について、お問い合わせを時々頂きます。有り難いことです。今まで不確かな情報を載せていましたので再調査しました。アイカップはコンタックスS2、S2b用です。品番はF−3(定価600円)です。視度補正レンズ(1000円強、各種)もあります。参考までに、私は視力が0.7〜1.0程度の近眼ですが「−2」の物を入れています。ちなみにコンタックスの視度補正レンズは「−1」というものがありません。メーカー毎に「視度」に対する考え方が違うようですね。ペンタックスの「−1」に比べてコンタの「−2」が強いとは感じません。


2001.1.8追記

 約1年、一式を使用してきました。現在、何故か雑誌等では不当に?存在を無視されている一式(T981)ですが、私は未だに魅力を感じています。

 この一年で、所謂「良いカメラ」を沢山触らせていただいたし、自分でも所有することになりました。それらは写真も撮れるし、所有欲や操作の感触も満足させてくれる物です。ただ、特に古いカメラは「撮影」という事のみに惜しげもなく使うには躊躇するシチュエーションがあるのも事実。そういう「隙間」を埋めてくれる実用カメラとして、一式はこれからも確実に働いてくれるでしょう。

 視度補正レンズ+アイカップは、コンタックスS2かアリア用の物(すみません、どちらか忘れました)の方がしっくりはまるのでそちらに交換しました。ただし、肝心の視度補正レンズがそのままではファインダーにはまらないので補正レンズのみアイカップの中で逆向きに挿入しています。目にレンズが当たることもないし、特に問題はありません。

 さらに、シャッターの「ぐずっ」とした感触を修正するためにニッケルのボタン?をシャッターに付けました。これも気に入っています。(すぐなくなりそうだけど)


2000.7追記

 ファインダーの視度はデフォルトで遠視気味になっているようです。ペンタックスM2アイカップに視度補正レンズ(−1)を入れたところ大変よく見えるようになりました。一式HPの皆さんの間ではコンタックス用アイカップがさらに好評なようです。ペンタックスM2は若干緩く、私はすでに何度か落下させているので、そちらに乗り換えるかも。

 35mmレンズの視野は、ファインダーの隅々よりさらに若干外なので確認しづらいです。素直にファインダーを付けた方がよさそう。

 bessaRと比較すると、ファインダーで劣りレンズの汎用性で勝る、というところでしょうか。bessaRでは沈胴レンズを沈胴させると内部構造に当たることがあるらしいのですが一式では今までそのような事故は聞いていません。


 安原一式は、安原製作所という世界で最も小さいカメラメーカー?が製作しているレンジファインダー式カメラです。特徴は、ライカLマウントの殆どのレンズが使えることです。さらに、Lマウントのボディーとして貴重な点にTTL露出計を内蔵している点が上げられるでしょう。他にも1/2000シャッター、等倍ファインダー等近代的魅力がたっぷりです。

 見た目の質感など、ライカの製品と比べれば劣る点も多々ありますが、「撮影機材」としては充分!私のように勉強の道具を求めていた人間にはぴったりの製品です。

 写真はCanon 50mm f1.4を付けたところです。ボディーの高さがあるので大口径が似合います。^_^

 以下、使用感を少々...

1,持った感じ:手応えは充分です。遅いシャッター速度でも安心感のある重さ。気に入っています。構えも自然に出来ますが、「意図的にぐらぐら」のセルフタイマーに指がかかりやすいのがちょっと気になります。

2,シャッター:意外にストロークがありますが、切れは良いです。あ!っと思ったらすぐ押せる感じは最高!あくまで「縦走り」の実用シャッターなので、ライカなどと比べる物ではございません。

3,露出計:今のところ意外に(失礼)正確。自分の目より信頼できます。アンダー、オーバーも感覚的に狙えそう。ま、まだ評価するのは早い段階です。暗所は良いのですが、極端に明るいところではファインダー内の露出表示が見にくいです。

4距離計:視度調整があれば最高なのですが、ありません。等倍ファインダーのおかげで視界はとても見やすいです。が、ライカM3ほどピント調整枠の「抜け」が良い訳ではありません。ピントはある程度までは合わせ易いのですがまだまだ使う人が不慣れです。目を合わせる角度によって枠がずれて見えるんだよね..ぶつぶつ..ま、昔の経験から言えば、案外「このへん」でOKなんですけどね...(;^_^A ...

 50mmのレンズを付けたときの使い勝手は本当に良いです。対コスト効果という意味では全く良い買い物だと思います。だからこのカメラは「使う方」にお勧めです。美術品ではありません。道具として使い倒すべきものだと思いました。


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