公正な世界秩序のための10の基本原則
ハーグ平和アピール市民社会会議(Hague Appeal for peace Civil SocietyConference, May 11-15, 1999)は、会議を終えるにあたって、会議中の討議をとりまとめる「10の基本原則」を発表した。「公正な世界秩序のための10の基本原則」は以下のとおりである。

1 各国議会は、日本国憲法第9条のような、政府が戦争をすることを禁止する決議を採択すべきである。
 2 すべての国家は、国際司法裁判所の強制管轄権を無条件に認めるべきである。
 3 各国政府は、国際刑事裁判所規程を批准し、対人地雷禁止条約を実施すべきである。
 4 すべての国家は、「新しい外交」を取り入れるべきである。「新しい外交」とは、政府、国際組織、市民社会のパートナーシップである。
 5 世界は人道的な危機の傍観者でいることはできない。しかし、武力に訴えるまえにあらゆる外交的な手段が尽くされるべきであり、仮に武力に訴えるとしても国連の権威のもとでなされるべきである。
 6 核兵器廃絶条約の締結をめざす交渉がただちに開始されるべきである。
 7 小火器の取引は厳しく制限されるべきである。
 8 経済的権利は市民的権利と同じように重視されるべきである。
 9 平和教育は世界のあらゆる学校で必修科目であるべきである。
10 「戦争防止地球行動(Global Action to Prevent War)」の計画が平和な世界秩序の基礎になるべきである。

(君島東彦訳)       
            


花咲き平和館別館
 『第15次平和教育のとりくみ実態調査』
 1982年度から調査を開始した『平和教育のとりくみ実態調査』も、今回で第15次となりました。10年目までは毎年、そしてその後は1〜2年おきのとりくみとなっています。
 新採で勤務した翠町中学校は、戦争中第三国民学校と呼ばれた高等小学校で、生徒会が中心となって、原爆で亡くなられた先輩たちの校内慰霊祭を、毎年8月4日に開催していました。(現在も継続されています) そこでT先生・S先生らとの出会いがあったわけですが、Y先生から広島市の教研活動の平和教育の専門委員を、私が引き継ぐことになります。
 何もわからなかったから引き受けられたのかもしれません。広島市以外の先生方とも学習する機会が増えていきます。そして、果たして広島市の平和教育って本当はどうなっているんだろうかという質問を受けるようになりました。レポート発表をされるような学校はしっかりとりくまれていることはわかりますが、とりくみの広がりや定着は、一体どうなのだろうか?
 それがきっかけとなって、実態調査を開始しました。いろんなことがわかってきますが、すでに中学校ではほぼ100%、映画などの視聴覚教材を導入として特設授業を持つという形が定着していました。これは、教材の変化はありながらも、現在まで続いていました。しかし、今回2002年の新教育課程のスタートを経て、どちらも74%と大きくポイントを下げています。それは、総合的な学習の4つの柱<福祉><国際理解><環境><地域>に、平和教育が入ってないことが大きいと思います。
 小学校の方は、調査開始時には、学校によって随分と差がありました。しかし、この実態調査の中で様変わりしていったのは小学校の方でした。
 下の写真は、第二国民学校(現観音中)の碑前祭。毎年、8月5日の午前10時から始められる。
碑は、中国新聞本社(中区小町)ビル前、平和大通りグリーンベルトにある。
    
観音MAIL連合
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  <小学校>

 年 度  1982 1988 1993 1995 1997 2000 2003年度
項目 / 提出校 68校 97校 77校 82校 89校中 70校 76校中
特設授業 43% 61% 64% 61% 65% 61% 48校/63%
視聴覚教材 66% 85% 81% 89% 82% 90% 72校/95%
平和集会 12% 49% 70% 83% 78% 79% 62校/82%
夏休み平和研究 31% 27% 25% 24% 25% 19% 10校/13%
平和新聞・冊子  4% 28% 29% 37% 24% 23% 18校/24%
碑・戦跡巡り 未調査 32% 26% 35% 28% 37% 31校/41%
原爆資料館 32% 40% 49% 61% 51% 51% 47校/62%
体験を聞く会 16% 32% 30% 54% 63% 53% 48校/63%


   <中学校>

 年 度  1982 1988 1993 1995 1997 2000 2003年度
項目 / 提出校 27校 46校 47校 43校 42校 42校 34校中
特設授業 100% 98% 98% 93% 93% 98% 25校/74%
視聴覚教材 100% 96% 98% 96% 100% 98% 25校/74%
平和集会 15%   9% 11% 21% 19% 10%  7校/21%
夏休み平和研究 52% 53% 30% 33% 24% 17%  6校/18%
平和新聞・冊子 33% 67% 38% 42% 26% 24% 13校/38%
碑・戦跡巡り 未調査 61% 30% 61% 48% 48% 17校/50%
原爆資料館 22% 46% 28% 44% 43% 41% 16校/47%
体験を聞く会 26% 26% 34% 58% 60% 50% 19校/56%


 このように表にしてみると、またいろいろなことが見えてくる。
 小・中のとりくみの違いについては前述したが、いわゆる「足でかせぐ平和学習」と言われる、「夏休みの平和研究」が一時期大きく数字を伸ばしている。しかし、学校の多忙化や(生活指導も含む)、行事の精選(授業時間確保)などの要因で、現在の数字に至っていると考えられる。
 一方小学校では調査を始めた段階では、まだ小学校でどんな平和学習ができるのかという模索段階で、この「実態調査」が逆にヒントを与えるようなこともあって、グングン数字を伸ばしていった。
 たとえば、それまでにもとりくみのあった新聞づくりに、平和の要素を入れて「平和新聞」に変えていくとか、「七夕集会」が「平和集会」に変わるとか、ちょっとした工夫が平和学習を充実させていった。
 行政が本気になると、これほど簡単に数字が伸びるのかと思い知らされたのが、「体験を聞く会」である。広島市教祖の要求もあったが、被爆50年に広島市教委は被爆体験などを聞く会の講師に対して、1万円の講師料を出すことになったが、正直なもので、その数字は飛躍的に伸びたのである。広島市教委は、「平和教育」を目標の一番に掲げるだけでなく、その裏付けをきちんとするべきだろう。視聴覚教材の利用にも補助が付けば、大変助かるのだが。
 
 今回(第15次)も、やはり回収に苦労している。回収状況は、

 <小学校>・・・・131校中 76校提出 (58.0%)
             
 <中学校>・・・・60校中 34校提出 (56.7%)
            
      
  具体的な記入内容をみてください
平和教育実態調査【とりくみ推進のために】
     クリック↑↑↑↑↑

  14次<2000>平和教育の取り組み実態調査
                          の報告が! 


 花咲き平和館本館へ 

2001年1月24日(水) 市中研〔平和〕

 市中研「平和教育部会」・・・・ Y高校のS先生から、<広島高校生平和ゼミの歴史や活動の紹介。 毎年開かれる「平和ゼミ一日平和学校」は有名。 「原爆がわら」から、「ヒロシマの碑」の建設へ。「高暮ダム朝鮮人犠牲者慰霊碑」建設、「反核手形」それから、現在の「せこへい」へ。(活動が多種多様で、途中、かなりとばして報告)

HP<せこへいINヒロシマ>のぞいてみてください。

 S先生には、7年くらい前にも一度来て、話していただいていますが、今回平ゼミの現役会員で、「せこへい」の活動の中心となっていた、H高校3年のNさん、Iさんにも来てもらって、話してもらったのは、大変よかった。参加者の多くが、何か救われるような気持ちになったのは、今回の企画のヒットであった。
 その高校生2名は、こういう場にも慣れていて、しっかりとした受け答えが、快い。
 今回のせこへいのコンペで、最優秀に選ばれた作品は、H高校2年生のもので、大人2人が、手をつなぎ、わっかを作っているのだが、少し腰をさげて、子どもがその輪をくぐりやすい高さにしている。 「子どもの目線で」が、キーワードとなるのではないか。
 2人のうちの一人Iさんは、1年間スウェーデン留学を経験し、それを「スウェーデンの卵」という本にまとめている。
「日本の先生は、後ろの壁を見て授業をしてるんじゃないかと思うときがある。ここにこられてる先生方は、別ですが。生徒の方も、当てられないように視線をそらして。スウェーデンの教室は、階段教室のようになっていて、先生が生徒と視線を合わせて、授業をしている。学級の人数は、30人でも多いと感じる」
と、スウェーデンと比較して発言。
 もう一人のNさんは、せこへいの初代代表。「中学生の時の平和教育は、ほとんど興味がなかった。中学生には、難しすぎる。でも、高校生になって平ゼミと出会って、今の私がある。不登校にならずにすんだのは、平ゼミのおかげ」と言いきる。
 余談だが、このNさん。M中学校を訪ねて、「せこへい」への協力を依頼した際、生徒会執行部の生徒が、「平和って、なんですか?」と、Nさんにたずねると、Nさん一瞬考えて、「平和って、笑顔だと思います」と答えた。それ以来、担当のF先生(美術)はNさんのファンになったのだった。
 さて、開会前に、『核のない21世紀を』のビデオを流していたのだが、いかんせん1時間あるので、途中で切った。実は、年末にRCCTVで放映されている、語りは吉永小百合。(澤野先生が、間に入って交渉) また、ナレーションの横山雄二(ケンジンとかで有名な)が一皮むけたと、RCCプロドューサーのKさんが言ったという。 さて、その完成披露とシンポジュームが、2月28日(水)にある。18:30〜、アステールの中ホール。 参加費が1300円。(前売りは1000円。がんすも、10枚ほど券を預かっている) これは、これまでの平和活動の集大成。また、自分の頭の中をきちんと整理しておくためにも、見ておくべきだろう。



Q.今平和ですか?・・・・<西区K中学校、1年生に聞きました>
    『平和学習事前アンケート』より  下の写真は、「2000二高慰霊祭」

 <平和だと思う>・・・・12.1%
・ 戦争がないから。   ・ 日本は、戦争でなやんでないから。   ・ 平和や戦争について、みんなそのことをわかっているから、もう二度と争いはしないし、平和主義者になっていると思う。    ・ 大きな戦争や争いがないから。   ・ 戦争もないし、みんな楽しく生きているから。空は青いし、海も青いから。   ・ 昔は敵同士だったいろいろな国の人々と、今は交わりをもてているから。

<平和とは言えない>・・・46.1%
・ 日本は平和かもしれないけど、他の国がまだ戦争してる。   ・ 核実験をしている国がある。世界がみんな、武器を作らない、持たないとなれば別だけど。    ・ 世の中に殺し合いがあるから。   ・ 原爆の後遺症で、今も病気で苦しんでいる人がいる。   ・ 世界には、学校に行けなかったり、食べたいときに食べられない人達がいる。まだ小さいのに働いたり。    ・ 殺しや、ゆうかいがある。   ・ 平和というのは、すべての人が安心してから、はじめて生まれる   ・ どっかで戦争があったし、ミサイルもとびそうじゃけい。   ・ まだ、核を持っている国がある。    ・ 兵器をもっている国がある。   ・ また原爆が落ちるかもしれない。    ・ 争っている国があるから。   ・ まだ、爆弾を作っているから。    ・ 戦争がまた起きるかもしれないから。   ・ とてもこわいことを、ニュースで見るから。   ・ 授業があるから。   ・ 便利なものがある今は、見た目は平和でも、そんなものに囲まれての生活は、心の中は平和ではいられないと思う。<平和>=<原点にもどること>  かもしれない。

<どちらとも言えない>・・・・39.0%
・ いじめとかはあるから。    ・ 内線があったり、核兵器を持っている国がある。   ・ 平和な国もあるし、平和じゃない国もあるから。    ・ モスバーガーの値段が高い。   ・ 平和だという人もいるけど、武器があったり、自然がこわされたり、犯罪も多かったり・・・。    ・ 戦争をしている国もあるけど、条約を結んで仲良くなっている国もあるから。「戦争はやめましょう」    ・ 日本でも、凶悪事件が起きているよ。    ・ 本当の平和を作ることはできないから。    ・ 環境破壊があるから。    ・ 日本は平和っぽいけど、他の国は戦争して  いるから。    ・ 貧しい暮らしは、けっこうなくなった。でも、はんざいとかが多いから。    ・ 今でも、地雷をふんだりして、手足が吹き飛ばされたりしている人がいるから。

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Q.広島に原爆が落ちたのはいつですか?
<年> 「1945(S.20)年」・・・・正答率43.3%
<月日> 「8月6日」・・・・正答率89.4%
<時間> 「8時15分」・・・・正答率83.7%
 
 
完全正答者は、全体の42.6%でした。



≪100番目のサル≫
       *全国教研でのパクリですが

若ザルの発見・・・・・ 京都大学の霊長類研究所は、宮崎県の日南海岸にある幸島(こうしま)で、長年にわたってニホンザルの生態を観察してきた。餌(え)づけのために、サツマイモを砂浜に投げ与えていたのだが、サルたちはこれをとても気に入って、よく食べていた。ただ、砂がイモにつくのは気に入らないようで、砂をはらいのけながら食べていた。 あるとき、群の中の1頭の若いメスザルが、もらったイモを偶然海に落とした。これが事の発端である。イモを海水で洗うと、砂が落ちて食べやすくなり、しかも塩味がついてうまかった。彼女は、この発見をまず自分の母親に教えた。その翌日から、2頭はイモを持ってまっすぐに海岸に走っていくようになった。

保守的な年寄りザル・・・・・ 彼女の画期的な発見は、その後、彼女の遊び友達に伝えられ、その母親たちも子どもからそれを学んだ。霊長類研究所の研究者たちは、これを“イモ洗い文化”と呼び、この新しい文化が伝わっていく様子を観察し続けた。彼女の発見から6年後、何百頭もいる群れの中の若いサルは全員、砂のついたイモを海水で洗うという方法を身につけた。しかし、おとなサルは、自分の子どもから学ぶことができたサルだけが新文化を習得しただけで、大多数は、あいかわらず砂のついたサツマイモを食べていた。

常識が変わる・・・・・ ところが、6年目の秋のある日、驚くべきことが起こった。この日の朝、幸島の99匹目のサルがイモを洗うということを知った。そしてその日の昼、99匹目のサルは、100匹目のサルにイモを洗うことを教え、100匹目のサルは素直にこれを学習した。まさにその瞬間、イモ洗いは群れの“常識”になってしまった。 その日の夕方までに、群れの中のほとんどすべてのサルたちが、イモを持って一斉に海岸に走るようになったのである。100番目のサルが加わることによって生じたエネルギーが、どういうわけか、それまでの常識をくつがえしてしまったのだ。

99番目になりたい・・・・・ 幸島のサルに起こったこの事実は、ある自覚を持った人々の数がある臨界点に達すると、その自覚は集団の中に大きく広がっていくということを示している。100番目のサルのように、波長を合わせる人が1人加わることによって、突如エネルギーが強化され、ほとんどすべての人々に伝えられる、そういう臨界点があるのだ。 核兵器廃絶を訴える人もだんだんと増えている。幸島の99番目・100番目のサルになる人。それは、君かもしれない。


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