車検日記



愛車CB400SFも、中古で買ってもうすぐ丸2年。そろそろ車検だ。
そう思って車検証を見ると、なんともう一ヶ月を切っているではないですか。
ショップで全てまかせてしまうのはたやすい。と言うか、お金がかかりすぎる。
と言うわけで、目指すはユーザー車検。
以前からちょくちょくホームページでチェックしていたのだが、
ここはじっくりと勉強してみよう。

なになに、車検場は電話で予約するのか。
必要書類はあれとこれと。
最近はユーザー車検を受ける人も増えたそうで、
わりと丁寧に対応してくれるみたいだ。
私の場合、整備点検はショップでやってもらい、代行手数料を浮かそうというもの。
一日会社を休めばいいだけだ。
まずは電話で車検場の予約。ピポパ。ガイダンスに沿っていけば、簡単に予約できた。
バイクは午後だけ。午後1時からだそうだ。予約番号をしっかりメモメモ。
お次はショップで点検整備をしてもらうことに。
バイクを買ったショップはちょっと遠いので、近くのショップへ電話して、簡単な見積もり。
12ヶ月点検なら15,000円と言うので、早速週末に持ち込むことに。

週末バイクショップに持っていくと、一目見るなり、
「タイヤがかなりひび割れているので、これじゃ車検通らないかもしれないですよ」
と言われてしまった。
実は2年前購入した時すでに、ミゾの底が少しひび割れていたのだが、
そう言われてよく見ると、その時よりかなりひどい状態。
でも前後を替えるとなると、5万円以上するはず。
財布がピンチの状態なので、厳しい判断を迫られることに。
タイヤの値段は、現在ついているレベルを望むなら55,000円。
レベル少し落とすなら48,000円という。
近いうちに換えようとは思っていたのだが、その時期が早まった。
迷ったあげく、安い方に付け替えてもらうことに。
4〜5日はかかるというので、車検当日の午前中に受け取り、
その足で車検に向かうことにする。
家に帰るとショップから電話があり、
「後ろのブレーキパッドが全くなくなっているので、交換しますよ」
うーーーん。ますます財布ピンチに。

さて車検当日。
バイクショップに行き、受け取り。
おお、なんとピカピカになってるではないですか。
タイヤも新品でピカピカ。あらためて惚れ直すのでした。
点検整備費(オイル、リヤブレーキパッド交換)、自賠責2年分、タイヤ新品、
締めて9万円なりを払っていざ出発。
なんか乗り心地いいな。やっぱりプロに整備してもらってよかった。
新品のタイヤもいい感じ。わだちや段差にふらつくこともない。
一時間強で到着。
窓口に行ってみるが、「今は昼休みだから、1時にまたおいで」と言われ、
しばらくぼんやりとする。
1時近くになると人が増えてきた。
1時前だがもう受付をしているようだ。
早速受付に行き、「バイクのユーザー車検を受けに来た」と言うと、
必要書類を箇条書きにしたものをくれ、「これらを売店に行って買ってくる、
印紙(重量税、検査料)を買う(あまり混んでいなければ用紙に貼ってもらえる)、
全部そろったらそこに見本があるので記入する、記入したら全部そろえて
ここに持っておいで」特に愛想がいいわけではなく、さりとてつっけんどんでもなく、
そう言われた。

売店があるプレハブに行くと、大勢の人が用紙や印紙を買っていた。
人が多かったにもかかわらず、印紙を売っている人は親切に印紙を貼ってくれた。
窓口付近に戻り用紙にカキコ。
鉛筆で書けだの、ボールペンで書けだの、ハンコを押せだのあるが、
何も難しいことはない。
定期点検整備記録簿は、ショップでやってもらった記録簿を写せばいいのだろうか??
窓口に行って訊いてみると、移さずにショップの記録簿をつけておけばいいといわれた。
そう言えば書式はほとんど一緒。と言うことは、いらない用紙まで買ってしまったの??
全部そろえてもう一度窓口に行き、書類の最終チェック。
が、なんと私は「納税証明書」を「領収書」と勘違いしていて、「これじゃあダメだよ。
今日は検査は受けられるけど、必要書類がそろっていないので車検証は出せない。
もう一度来てください。ただし、1週間以内です」と言われてしまった。
納税証明書は所轄の区役所に行けば発行してくれるから、とりあえず検査を受け、
帰って証明書を発行してもらおう。

さて気を取り直して検査場へ。
一番右端の検査場へ(なにわ自動車検査場の場合)。
奥に進むと検査官がまずマフラーにテスターをつっこむ。排気ガスの点検ね。
ウインカーやホーン、ブレーキランプをチェック。
お次は検査官が小さなハンマーであちこちコンコン。
「何も変更ないですね」と言いながら、ハンドル幅をメジャーでチェック。
それが済むとバイクを少し前に。
ここでスピードメーター、ブレーキなどをチェック。
スピードメーターのチェックは「フットスイッチをはなす」だけど、
スイッチがどこにあるのか分からない。
キョロキョロしていると、「やったげるよ」と言って、検査官がやってくれた。
なんと親切。と言うか、後ろがつかえていたからかな。
最後はヘッドライトのハイビームをチェック。これで全て完了。あっという間だった。
「必要書類がそろってないんだ。もう一度来なくちゃいけないね」
「今日一度帰って、もう一度来ようと思います。何時まで受け付けてもらえますか」
「4時半頃かな」
時計を見ると2時前。
2時間半あれば往復できる。せっかく会社休んできたのに、一日で終わらせなければ。
区役所に着き、証明書を発行してもらって(タダだった)時計を見ると3時過ぎ。急げ急げ。
再び車検所へ。4時10分。
窓口に行くと「本日は終了しました」の立て札。オイオイ、嘘だろ。
「書類持ってきました」と奥の人に言うと、「あ、そろっていなかったんだ。
よく間に合ったね」と言われ、書類をチェックしてもらい、隣の窓口に。
1分もしないうちに車検証とステッカーをくれた。やれやれやっと終わった。

こうして私の第一回ユーザー車検はつつがなく(?)終了した。
ユーザー車検は全然難しくない。
検査場の人は皆フレンドリーだし親切だ。
一日休まなければいけないけど、正味の所要時間は一時間ほど。
人によれば、仕事をちょっと抜けて、行けるかも知れない。
自分で点検整備できる人は勿論、私のように時間も知識もない人は、
点検整備だけプロにたのみ、自分で車検場に行けばいい。
愛車と一緒に検査を受けると、また一つバイクと仲良しになれた気がする。
こんな気持ち、みんなに味わって欲しいなぁ。


次を読む | バイク日記TOPへ | HOMEにもどる