最高の人生の見つけ方


がむしゃらに働いて一代で財をなしたエドワード(ジャック・ニコルソン)
体調の変化を感じ入院することに。病名は癌で予想以上に深刻な状況だ。
同室になったカーター(モーガン・フリーマン)は、家族にために地道に
働いてきた。彼もまた、癌に冒され、余命は一年もない。
ある日、カーターがメモを書いている。それは「やりたかったことリスト」
丸めて捨ててみたけどエドワードに見つかってしまった。
「見ず知らずの人に親切にする」「絶景を見る」と、いかにもカーター
らしいことが書かれていた。エドワードはそのメモに「俺ならこうだ」と、
書き加えた。「世界一の美女にキスをする」「タトゥーをいれる」
結局は何もできないさ、とあきらめかけるカーターに、一緒に病院を抜け
出そうと持ちかけるエドワード。金にものを言わせリストを消して行く。

いたずらっ子のように笑うジャック・ニコルソンと、いかにもまじめそう
なモーガン・フリーマン、名優二人がほとんど地でいってるんじゃないか
と思わせるはまり役。面白くないはずがない。
いささか突飛な設定だが、この二人がやると不自然さがまるでない。
人生に何を求めるのか。神は存在するのか。信じるものは何なのか。
深読みすれば難しいお題だが、二人はうまい掛け合いで「ああそれもある
よな」と、納得させられてしまう。切なくも楽しいいい映画だ。



 

おすすめ度
94点

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