映画監督のキタノは、「二度とギャング映画は撮らない」
と、宣言してしまった。
と言うわけで、小津監督風、昭和30年代風、ホラー映画に
ラブストーリーと、様々なタイプの映画に挑戦するが、どれ
もうまく続かず中途半端に終わってしまう。
最後にたどり着いた映画は、悪知恵の働くおかしな母子と、
政財界の大物が出演するもの。
シャレなのか、本気なのか、ギャグなのか、マジなのか、
どうも良くわかりません。
笑いのツボと言えば、使い古されたものばかり。
自分で自分を茶化しているようでもあり、案外何かメッセー
ジを込めているようでもあり。
「既存の映画をぶっ壊す」と言うには、ちょっと爆発力不足
では?
|