キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン


地元の名士の父と、美しい母の間で幸せに暮らすフランク・
アバグネイルJr.(レオナルド・ディカプリオ)。
しかし、父の事業が失敗し、両親は離婚してしまう。
父と母と、どちらと暮らすかの選択を迫られたフランクは、
苦悩の末、家を飛び出してしまう。
父からもらった小切手も底をつき、途方に暮れるフランクの
目に映ったのは、みんなの憧れの眼差しを受けてさっそうと
闊歩するパイロットの姿。
フランクは学校新聞の記者になりすますし、航空会社の仕組
みを知り、うまくパイロットになりすました。
パイロット姿のフランクを誰も怪しむものはいない。偽造し
た小切手も、易々と換金できた。
調子に乗ってニセ小切手を乱発するフランク。しかし、いつ
までも世間が見逃してくれるはずはない。
FBIのカール・ハンラティ捜査官(トム・ハンクス)の捜査
の手がのびてきていた。しかし、フランクの機転で、まんま
と逃げられてしまう。
フランクはその後も目に付いた職業を転々とかたり、ある時は
医者に、ある時は検事にとなりすまし、捜査の手が届きそう
になると、国外に逃亡。やりたい放題だ。
このままではメンツが丸つぶれとばかりに、ハンラティ捜査官
は、ヨーロッパに乗り込む。
さあ、ハンラティ捜査官はフランクを「キャッチ」できるのか。

これは実際にあった話だと言うから驚いた。
それだけに、あまり脚色に走らなかったのか、全体としてやや
地味な仕上がりに感じた。
「捕まえられるものなら捕まえてみろ」というタイトルにして
は、逃げる痛快さ、逃げられる悔しさが物足りない感じがした。
大胆な詐欺をはたらく割には、小心な少年の心をかいま見せる
フランク役のディカプリオ。なかなかのはまり役です。
まあ、トム・ハンクスとの共演となれば、食われてしまうのは
必至なのですが、ディカプリオの演技を引き立たせるように控
えめなトム・ハンクスの演技も光ります。
でも、期待が大きすぎたのかなあ。ちょっと物足りなかった。



 

おすすめ度
58点

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