この世の中は、天使と悪魔がそれとなく一緒に住み、均衡を保っている。
しかし時々、人間界に浸食しようとするよからぬやつがいる。
そんな奴らを、特殊な能力で地獄に送り返すのが、ジョン・コンスタン
ティン(キアヌ・リーブス)の仕事だ。
近頃、特に均衡が破られているような気がする。あちこちでその兆候が
現れているのだ。
一方、女性刑事のアンジェラは、双子の妹が自殺したことを受け入れら
れず、妹が残したメッセージを元に、コンスタンティンに接触をはかる。
コンスタンティンは、異変と自殺が関係しているのではないかと、アン
ジェラとともに調べ始める。
キアヌ・リーブスと言えばマトリックス、と言うくらい、この手の映画
にはそういうイメージが強かったのですが、いやいや、どうしてどうし
て。さすがキアヌさま。全然イメージの違うヒーローを演じています。
とは言え、神や悪魔、聖書と言った、キリスト教になじみのない私には、
どっぷりとつかりきれなさがつきまといます。キリスト教が身近な人は、
のめり込めちゃうのかしら。
ラスト近く、サタンとのやりとりにも、「ええ、そうやっちゃうわけ?」
って、つっこみ入れたくなってしまいました。やっぱり原作がマンガじゃ
ねぇ。どうもシリアスに徹しきれないような気がします。
まあ、絵的にはよくできているし、展開も早く、所々ドキッとさせられ、
それなりによくできてはいます。私としては、もっともっとコミカルさ
を排してもよかったんじゃないかと思います。
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