心理学者のデビッド(ロバート・デ・ニーロ)は、バスルームで手首を切
り自殺する妻を発見する。その惨状を、娘のエミリー(ダコタ・ファニン
グ)も目撃してしまう。
9歳のエミリーにはあまりにショックで、すっかり心を閉ざしてしまう。
心配したデビッドは、娘を思い郊外の静かな町に移り住む。季節はずれの
別荘のような一軒家は、エミリーの心をいやすのに理想的だと思われた。
しかし、エミリーは回復するどころか、いるはずのない友達「チャーリー」
と遊ぶようになってゆく。
心理学者であるデビッドは、「架空の友達を作ることは心理学的によくあ
ること」と考えていたが、エスカレートしていくエミリーに頭を悩ますの
だった。
ある深夜、物音に気づいて目を覚ますと、バスルームでなにやら気配がす
る。恐る恐るのぞいてみると、そこにはクレヨンで殴り書きされた「彼女
を殺したのはおまえだ」の文字。振り向くとそこに泣きじゃくるエミリー。
娘を問いただすが「チャーリーがやったの」の一点張り。果たして、「チャ
ーリー」の正体は・・・
いやいや、怖いですよ。急に大きな音出したり、急に真っ暗にしたりしちゃ、
そりゃ誰だって怖いですよ。いや、まあ、それだけじゃないですけど。
「結末絶対にばらさないでください」なんて言うから、「シックスセンス」
ばりの結末が待ち受けているんだと思っていたのですが、わりと「ああやっ
ぱり」みたいな感じで、途中でわかっちゃいましたよ。
結局、結末だけの映画みたいな流れになっちゃって、ハラハラドキドキも、
ラストはいまいち。ネタがわかっちゃったら、それでおしまい、そんな感じ
でした。
特筆すべきは、素晴らしい俳優。ロバート・デ・ニーロはやっぱり、安心し
てみていられるし、ダコタ・ファニング(アイ・アム・サムで、むちゃくちゃ
かわいい子供だった。ずいぶん成長したのね)の頑張りぶりはすべての人を
うならせるでしょう。
登場人物も少なく、わかりやすいストーリーは歓迎だが、あとひとひねりほ
しかった。
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