ハート・ロッカー


2004年、イラクバグダッドに駐留するアメリカ軍。
軍の爆弾処理班「ブラボー中隊」は、街中の爆弾を処理中
トラブルが発生し、班長のトンプソン軍曹が防護服を着て
処理に当たるが爆弾が破裂、爆死してしまう。
トンプソン軍曹の代わりに派遣されてきたのはウイリアム
軍曹。彼は今まで800以上の爆弾を処理した強者。しか
しその投げやりともとれる行動に他の班員は反発、溝は深
まるばかりだ。それでも次々に爆弾を処理するウイリアム
軍曹。無事任務期間を終え、国に帰ることができるのか。

戦争の狂気を爆弾処理班という立場から描いたこの作品。
平和ボケした日本人の目から見ても、気が変になりそうな
状態が伝わってくる。いつ破裂するかわからない爆弾。ど
こから弾が飛んでくるかわからない恐怖。爆弾処理に向か
うと必ず何か邪魔が入る。喉が絞られるような緊張が強く
伝わる。正解もなく、ヒーローもいなく、やりきれなさだ
けが後味として残る。最近の戦争映画は、善と悪の戦いで
はないだけに、どうしても後味が悪くなる。



 

おすすめ度
89点

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