孤児のオリバー・ツイストは、9歳になり救貧院に入れられる事に。
しかし、ここでの食事はあまりに少なく、同じ救貧院仲間に言われ
るままに、おかわりを言い出したところ、激怒され追い出されてしま
う。
オリバーの表情は哀しげで、葬儀にぴったりだと葬儀屋に引き取ら
れる。しかし、先輩の少年に母親の事を侮辱され、オリバーは少年
を殴りつけ、結局葬儀屋を飛び出してしまう。
当てもなく歩くオリバーは「この先ロンドン」と書かれた看板を見つ
け、大都会に胸ふくらませ歩き始める。7日間歩き続けてロンドンに
着いたオリバーはもう一歩も歩けず道ばたで倒れるように放心して
いた。そんなオリバーに声をかけてきたのは少年スリ集団の一員
ドジャーだった。ドジャーはスリ集団の元締めフェイギンのもとにオ
リバーを連れて行き、仲間にはいるようすすめる。
「心が打ち震えるような感動」を期待してはいけません。どんな境
遇にあっても、純真な心と希望を捨てないオリバー少年・・・なのか?
ただ世間知らずな子供なだけなんじゃないか??まあ、いいですが。
それに、たとえ短い期間だといえ、かなり「いい目」をしているのは
事実。フェイギンや、少年たちの方がよっぽど境遇はひどそうだ。
しかし、なんだかんだ言ってもこの映画は心地良い。それは映画を
通しての色調。まるで絵画の中での出来事のような、目に気持ちよ
くしみこんでくる。こういう映画の楽しみ方も良いかもしれない。
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