OUT(アウト)


深夜の弁当工場で働く雅子。疲れて家に帰ると、リストラされた夫と、口もきかな
い息子との生活。「夢」のない生活に疲労はたまる一方だ。
ある日、同僚の弥生から電話がある。ギャンブルに入れあげ、暴力をふるう夫を、
はずみで殺してしまった、助けてくれ、と言うのだ。
あわてて弥生の家に行ってみると「処分は自分でするから雅子さんの車に隠して」
と、死体を押しつけられてしまう。しかし、弥生はその後取りにくることはなく、
処分に困った雅子は別の同僚、師匠(と呼ばれている)に解体を手伝ってくれるよ
う頼む。
師匠は寝たきりの姑をかかえ、金に困っていた。雅子からも借金をしていて、引き
受けないなら返済してくれとせまられ、渋々引き受けることに。
浴室で解体をしていると、また別の同僚、邦子が借金の依頼に訪れる。邦子はブラ
ンド品を買いあさり、破産寸前だった。雅子は邦子も仲間に引き入れた。
遺体を小さな袋に分けて生ゴミとして出そうとするが、邦子がずさんな捨て方をし
たため、遺体の一部が発見されてしまう。
事件に彼女たちが関わってると察知したサラ金の社長十文字は、死体処理をビジネ
スとして請け負わないか、と雅子に持ちかける。

原作を読んでから映画を観たのですが、原作とかなり違うことにちょっとびっくり。
登場人物はかなり割愛されているし、カジノのオーナー佐竹との対決シーンも全然
違う。
それに、どちらかというとコミカルに描かれていて、特に邦子役の室井滋の演技に
は場内大爆笑の連続。
映画としてはよくできているんでしょうが、何かテレビドラマのようなタッチに、
「ちがう!ちがう!こんなんじゃなーーーーーーい!」と思わず叫んでしまうので
した。


 

おすすめ度
76点

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