ラストサムライ

その昔、オルグレン大尉（トム・クルーズ）は、誇り高き戦士だった。
国のため、名誉のため命をかけて戦っていた。しかし、今は酒におぼれ
た日々を送っていた。それというのも、インディアンとの戦いで、女性
や幼い子供まで皆殺しにしてしまった後悔からだった。
同じ頃日本では、誇り高きサムライ勝元（渡辺謙）が、変わりゆく時代
に抗うように戦っていた。近代化を目指す国家は、サムライの根絶を企
てていた。
日本を相手に金儲けを目論むアメリカ人は、武器と一緒に軍隊を訓練す
る教官として、オルグレン大尉を送り込んできた。運命に操られるよう
にめぐりあうオルグレン大尉と勝元。サムライの捕虜となったオルグレ
ン大尉は、サムライ達の信念や生き方に次第に共感し、自分を重ねるの
だった。
やがて大きな戦いが始まろうとする。オルグレン大尉は、そして勝元は、
誰のために、何のために、誰と戦うのか。

ハリウッドが描くと、日本はこうなるのかぁ、という印象です。
まあ、所々「なんか誤解してない？」みたいなところはあるんですが、
そのあたりも、しっかりした画面づくりに許しちゃいましょう。
広大なロケ地。大勢のエキストラ。緻密な編集。「映画ってこういう風
に作るんだよ」って教えられているようです。
キャスティングもうまくはまっています。トム・クルーズは流石です。
渡辺謙は、うん、まあ、はい、私としては、真田広之の方が、ずっと
存在感も殺陣も素晴らしく写ったのですが・・・
「優秀な作品」を見せてもらった感じです。