それでも僕はやってない


仕事の面接に向かう途中、履歴書を持ってきたかどうか
気になり、電車を途中下車した金子徹平(加瀬亮)。しか
し、時間が迫っていたのでとりあえず混んだ電車に飛び
乗った。乗換駅で降りると女学生に袖を引っ張られ、「痴
漢したでしょ」と詰め寄られる。他の乗客も見守る中、駅
員に事務室に連れて行かれ、弁解の余地もなく警察官に引
き渡される。
事実やっていないのだから、身の潔白はいずれ証明される
と信じたが、警察の取り調べはまるで犯人扱い。当番弁護
士には、「否認を続ければ留置場暮らし。裁判になれば途
方もない時間と費用がかかる。罪を認めて示談にすれば、
すぐに留置房から出られる」と、諭される。
やっていないものは認めるわけにはいかない。断固戦う決
意を固めるが・・・

今の警察や裁判はこんなにひどいことをやっている。と、
訴えかける映画なのだが、ドキュメンタリー風でありなが
ら、なかなか飽きさせないよくできた映画。
取り調べや裁判なんて、やっぱりほとんど知らないし、知
る機会もない。
でもねぇ、満員電車の中で怪しげな行動をとったり、挙げ
句、手を取られて「この人痴漢」と言われれば、やっぱり、
誰が見ても「クロ」だよね。込んだ電車には両手をあげて
乗りましょう。



 

おすすめ度
89点

もどる