海辺の家


10年前(だったかな)、ジョージは妻と離婚。別れた妻は息子サムをつれて再婚、
新しい夫との間に2児をもうけた。 サムは16歳になっていて、ドラッグやなんかに
溺れる手のつけられない少年になっていた。
ジョージは建築模型を作る仕事をしていたが、コンピュータグラフィックに押され、
会社を解雇されてしまう。そのころから体調に異変をきたし、残りの命があと数ヶ月
であることがわかってしまう。 残された人生でジョージは何をしようとするのか。
それは父からもらった家を取り壊し、息子と一緒に家を建てることだった。

最初は全く手伝おうとしなかった息子サムも、以前とは違う父の姿に、やがて心を開い
て行く。 サム自身も、自堕落な今の自分がいやになっていて、自分を変えたいと
思っているのだった。ジョージの病状は悪化していくのだが、別れた妻やその子供、
隣人らの協力で新しい家は完成に近づく。

予告編を見て、もっと湿っぽい映画なのかと思っていましたが、意外にそうでもなく、
淡々と進むストーリーの中に、犬のいたずらや幼なじみの向かいの母娘の様子など
くすっと笑ってしまうエッセンスをちりばめ、展開早く進んで行く。息子の変化が
早すぎる不自然さを少し感じたのですが、まあ、よしとしましょう。

家族とは、親子とは、自分と向き合うとは・・・いろんなことを考えさせる映画でした。


 

おすすめ度
90点

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