アメリカ東部のある町。レイ(トム・クルーズ)とロビー、
レイチェル(ダコタ・ファニング)の三人は、いつものよう
にせわしい生活を送っていた。
しかし、その日はいつもと違った。アメリカ各地で磁気嵐や
竜巻が多発し、レイらが住む町でも激しい落雷が続き、地下
で何かがうごめき始めた。
住民が恐る恐る見守る中、地中から現れたのは異星人が操る
「トライポッド」だった。
彼らは地球を乗っ取るべく人間を皆殺しにつもりだ。人々は
恐怖におののき逃げまどう。レイも二人の子供を連れ、妻の
実家へと逃げ始める。
見たいものを見せてくれるスピルバーグ監督。これでもかと
言うくらい、面白いものを見せてくれる。奇妙な異星人。殺
人マシン「トライポッド」裂ける地面。はじき飛ばされるク
ルマ。でも結局、それに終始してしまい、単なるパニック映
画になってしまっているような気がする。もちろん、子供た
ちとの確執も描かれてはいるのだが、ちょっと中途半端な感
じがする。
そしてラスト。とにかく、軍隊を使ってもとてもかなわない
異星人。どこかに弱点があり、そこに付け入って、見事異星
人をやっつける、のだと思っていたら、ちょっと違う。人類
の勇気がやっつけたわけではなく、心を一つにすることでやっ
つけたわけでもない。愛の力でやっつけたわけでもない。ふ
つうに考えれば、そのあたりに結末を持って行きがちなのだ
が、この映画は違う。ここでは詳しく書かないが、知ってし
まうと、「なぁーーんだ」と思ってしまう。「それって、旅
先で生水飲んでおなか壊したみたいなもの?」ってつっこみ
たくなります。
面白い映画なんだかどうなんだかよくわかりませんなぁーー。
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