一昼夜かけて80キロを歩くという、高校生活最大のイベント
「歩行祭」。
3年生になり、今年が最後となる歩行祭にのぞむ甲田貴子(多
部未華子)は、密かに賭をするつもりだ。それは、今まで一度
も話をした事がなかった異母兄弟の西脇融(石田卓也)に、話
しかけると言うもの。
事情を知らない周りの友人たちは、そんな二人は実は意識し
あっているのではないかと勘違いし、歩行祭をきっかけにひっ
つけようとする。
歩行祭の少し前、貴子のもとに親友杏奈(加藤ローザ)から一
通のハガキが来る。「貴子たちの悩みが解決するように去年お
まじないをかけといた」となぞめいた文面に、同じく親友の美
和子(西原亜希)とともに首をひねる。
さあ、歩行祭スタート。痛い足を引きずり、ゴールを目指す。
貴子の「賭け」はうまくいくのか。
これ、原作がすごくいいんです。
でもって、実際原作の中での台詞がそのまま映画でもしばしば
登場するんです。ああ、これこれ、実際にしゃべるとこうなる
んだ、なんて妙に納得しながら観てました。
出てくる人、出てくる人、全部が全部「いいやつ」なんですね。
なんだかそれだけで嬉しくて、愛しくて、じんわりと暖かくな
る映画です。
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