●あと10000冊の読書(毒読日記)  ※再は再読の意 毒毒度(10が最高)

2001-07

2001/07/31-9516
悪魔の中世  澁澤龍彦 河出文庫 2001年6月20日初版発行
 毒毒度:3
“美の魅力があくまで時代と風土に限定された、ある規範(カノン)を要求した上で成立しているのに対して、恐怖の魅力は、一切の規範をしりぞける無秩序(アナルシー)と過剰のうちにこそ成立している。”
“悪魔とは、外在化された人間の虚無の反映であり、人間に親しい「第二の自我」であろう”

ラブクラフト曰く「人間の持つ感情の中で最も古く最も強烈なもの、それが恐怖である」と。単なる堕天使がいつ邪悪な怪物の姿をとるようになったのか。数々の図版が、激しい想像力に訴えるだろう。

2001/07/29-9517
ワールド・ミステリー・ツアー13
第7巻 ドイツ/フランス篇 
遠藤紀勝・島村菜津 他
発行・同朋舎
発売・角川書店
1999年5月10日第1刷発行
 毒毒度:2
「奇巌城」…なんと素敵な響きであることか。少年少女世界の名作文学シリーズの中でも、「15少年漂流記」と並んでお気に入りだった物語である。大人用は未読。今度、懐かしの名作再読の旅にでも出てみるとするか。
ホラーの名産地(笑)を複数の作家やジャーナリストが訪ねるというシリーズ、めでたく13巻が完結しているが一般書店ではなかなか全巻揃わない。amazon.co.jpへ頼ることとなる。表紙はサイモン・マースデン。思いついてマースデン写真によるポー「黒夢城」も注文してみた。24時間以内の配送とな、こればかりは便利な時代に感謝。

2001/07/27-9518
ザ・マミー(下) アン・ライス
広津倫子 訳
徳間文庫 1997年2月15日初刷
 毒毒度:1
かりそめの眠りからさめ、ジュリー・ストラトフォードと愛しあうようになったラムセス。ロンドンを発ちエジプトへと向かった一行は、博物館で身元不明のミイラに出会う。直感的にかつての恋人クレオパトラだと気づいたラムセスは、不死の霊薬をふりかけてしまう。甦ったクレオパトラはしかし、身体も脳も損傷を受けた邪悪な存在だった…。
不死。主人公が存在しつづける長き歴史。美しい男女。同性愛の香。船旅やオペラの夜など映像的にはえそうな味付けもたっぷり。ヴァンパイア・クロニクルやメイフェア・ウィッチのシリーズと同じくアン・ライスワールド以外のなにものでもない。言ってしまえば以上でも以下でもないが。

2001/07/25-9519
ザ・マミー(上) アン・ライス
広津倫子 訳
徳間文庫 1997年2月15日初刷
 毒毒度:-2
“現状にうんざりしているとき、われわれは夢のことを、まるでそれが真の欲望を体現しているかのように愛情こめて語る。夢とは、現在持っているものがむごくもわれわれを失望させるとき、われわれが持っていたかもしれないものとして現れるのだよ。だがさまよえる人間たるわたしにとっては、現実の世界が、つねに真の欲望の対象だった。倦怠感は、世界が夢のように思われたとき始めてやってきた”

富豪でもある考古学者ローレンス・ストラトフォードが発掘したミイラは、不死の存在ラムセスで、ローレンスの娘ジュリーと愛しあうようになる!という荒唐無稽なハーレクイン・ロマンス。どうしてこの題名なのかは上巻を読んだだけでは解らず(その後ミイラの意味があると判明)。アントニオ・バンデラス主演で映画化かも…とはしゃいでいたアン・ライスらしいが、その話は一体どうなったのだろう?

2001/07/23-9520
グイン・サーガ外伝9
マグノリアの海賊
栗本 薫 ハヤカワ文庫JA 1990年12月31日発行
1998年4月15日2刷
 毒毒度:1
“思い出はいつも若く、人はいくたびもそのなかへかえってゆく。かつて人が若かった時、この世の全てがまったく異った貎をもって人の子の目には映っていたのだった。木も草も空も風も太陽も、海のいろも雨の匂いも何もかもがみずみずしく、いつもたったそれだけで充分に人をほほえみでいっぱいにさせ、また人を泣かせるに足りたのだ”

やがて本編80巻に至ろうとするグイン・サーガだが、リアルタイムで読みはじめたのは36巻あたりだったか。そして、時々漏れがある。これはその一冊。今はゴーラの玉座についたイシュトヴァーン若き海賊時代のエピソード。ダリアの酒場女ナナ、大公の娘シリア、シリアの護衛ルネという3人の女性と恋を語って風のように去るイイ男ぶりである。帰りの電車、久々フルスロットルで毒了。栗本薫の文章、特にグイン・サーガはリズミカルな毒書のレッスンとしては最適。年間250冊は達成できず、残念だが。

2001/07/22-9521
魔女の刻IV
悪魔の花嫁
アン・ライス
広津倫子 訳
徳間文庫 1994年8月15日初刷
2000年5月25日2刷
 毒毒度:2
“「苦しいほどに願い求めているのだ」”ゆっくりとした悲しげな声。「暑さ、寒さを感じたい。快楽を知りたい。笑いたい--ああ、笑うとはどういうことなのだ? 踊ったり歌ったりしたい。人間の眼を通してはっきりとものを見たい。いろいろなことを感じたい。物理的必然性と感情と時間の中で存在したい。野望を満たす満足感を味わい、はっきりした夢や思想を持って生きたいのだ」
“わたしはラシャー。愚かな女のために泣き、彼女の灰を四方の風にのせて運んだ”

カーロッタの死は、一番街通りの家に風を入れる結果となった。マイケルは精力的に家の補修を行い、今まで遠ざかっていたメイフェアの人々も、ローアンとマイケルの門出を祝福する。ハネムーンに出かけるローアンとマイケル。ローアンの中にはすでに新しい命が息づいていた。やがて季節がめぐり、事業の都合でマイケルだけがサンフランシスコへと赴くこととなる。今の今まで大人しくしていたラシャーが、一人になったローアンの元へ姿を現わす時がきた。危険だ、ローアン、そんなふうに、ラシャーの話を聞いてはいけない…
海の家と魔女話は似合わないが成行きで。名だたる業界の遊び人達がわが家に集結、年に一度海へと繰り出す時期なんである。子連れもアリ、うさぎ連れ(笑)もある。朝の10時からビールを頼みゴロゴロ。ラーメンやらカレーやら焼きとうもろこしやら欲望の限りを尽し、昼過ぎには撤退…というのが例年のパターン…しかーし!、あろうことか携帯が鳴るではないか、しかも師匠から。「お元気ですか?」なんて挨拶である。やべー仕事かよと思ったら違ってて、遊びに来たいのだそうな。そんなわけで、午後もビール。うさぎのゴンちゃんを肴に(注:食べているわけではない)盛り上がる午後のテラスなのであった。

2001/07/19-9522
宮沢賢治 シーズン・オブ・イーハトーブ
number1 Spring 〜太陽マジック
原文・宮沢賢治
写真・瀬川強
二玄社 1996年6月27日初版発行
 毒毒度:-4
“みんな時間のないころの夢をみているのだ”(雲の信号)

夏からはじめたので、必然的に最後が春となった。イーハトーブの春、ほのぼのと、きらきらと、いきいきと。 

2001/07/18-9523
宮沢賢治 シーズン・オブ・イーハトーブ
number4 Winter 〜銀のモナド
原文・宮沢賢治
写真・瀬川強
二玄社 1996年11月15日初版発行
 毒毒度:-3
“研きあげられたような群青の空から
 まっ白な雪が、さぎの毛のように、
 いちめんに落ちてきました”(水仙月の四日)

毒と薬を交互にやるのもなんだかな。それにつけても、 PhotoSHOPのフィルタなんかではなしえない、この自然の大きさよ、細かさよ。週末は年に一度、吸血鬼が海へ行く日。

2001/07/18-9524
魔女の刻III
魔性の棲む家
アン・ライス
広津倫子 訳
徳間文庫 1994年2月15日初刷
2000年5月25日2刷
 毒毒度:2
“邪悪な何かがこの家には住みついている。ここに暮らし、息づいている。待ちかまえている。そして、おそらくは嘆き悲しんでいる。”

メイフェアの魔女が棲む館。屋根裏部屋には行方不明のタラマスカ会員の死体、そして瓶のおぞましき中身たち。ローアンは邪悪なカーロッタと対決し、カーロッタはステラ、アンサ、ジュリアン、コートランド、そしてディルドレーすべての死に関与していたことを告げる。ローアンの怒りは頂点に達し、自ら恐れていた--他者の死を願う力--を発揮してしまうのだった。

2001/07/17-9525
宮沢賢治 シーズン・オブ・イーハトーブ
number2 Summer 〜すきとおった風
原文・宮沢賢治
写真・瀬川強
二玄社 1996年6月11日初版発行
 毒毒度:-4
“あのかゞやかなタキスの天と せわしくふるうあの銀色の微塵”(三原・第二部)

秋版だけ持っていて、ふと思いついてamazon.co.jpにて残りの3巻も揃えてみた。ちょっと価格が高めだが、出典はさておき撮影場所が明確なのは良心的?かも。光、風、水の流れ、往く雲、小さな命…

2001/07/15-9526
バー・ラジオのカクテルブック 尾崎浩司・榎木冨士夫 柴田書店 1982年12月25日初版発行
再再 毒毒度:1
“あの若かった日々に飲んだカクテルを思い返すと、あきれるほど、すべてヘミングウェイにつながっている。そして今も、わたしはそれらのカクテルを飲む度に、《真実しか書かない》といったヘミングウェイの言葉をのどで感じるのだ”

星を見て星の本を読み、酒を飲んで酒の本を読むのも悪くない考えだと思うのだが、いささか言い訳めいているだろうか。酒歴は長いクセに未だに行きつけのバーというものを持たない私だが、いざというときに飲みたいカクテルは大抵がヘミングウェイの酒、フローズン・ダイキリである。この本でもスタンダード・カクテルの章でたっぷりと味わえるし、オキ・シローによる「わが酒の師ヘミングウェイ」は落涙ものである。スタンダードカクテルのあとは、ラジオ・オリジナルカクテル。旨そうに見えるのは、たいていが無色透明なカクテルだ。ソフィスティキテッド・レディの端正さはどうだ、プレリュード・トゥ・ア・キッスのピュアな感じはどうだろう。

2001/07/15-9527
天の羊 林完次 光琳社出版 1997年12月6日初版
1997年12月24日第2刷
 毒毒度:-5
“太陽が地平線の下に沈んでもしばらくは明るい。これは大気の散乱光によるもので、この状態を薄明といい、日没後の太陽の伏角により市民薄明、航海薄明、天文薄明の三つに呼び分けしている”(NAMES OF DUSK)

午後の大半をテラスで過ごす。自慢のアイスクラッシャーで細かく砕いた氷をゴブレットに入れ、ライトカクテルをぐいぐい飲ってしまう。木々の緑を照らす夏の陽光からすこおし距離を置いて。やがては鳥たちが塒へ帰り、夏の虫たちが懸命に鳴き出すまで、そしてついには薄明が訪れるまで。こんな空間を君におすそわけできないとは残念だ。さて夜空があらわれると、手にとりたくなる一冊。デザイナーがいじりすぎという感想は再読時にも変わらないが、八ヶ岳付近での撮影が多い写真たちは相変わらず美しい。

2001/07/15-9528
魔女の刻II
メイフェア家の魔女たち
アン・ライス
広津倫子 訳
徳間文庫 1993年6月15日初刷
1999年5月25日3刷
毒毒度:2
“わたしには肉の快楽以上のものが必要なのだ。海の美しさにも、したい放題の生活にも、莫大な富にも、はるかにまさるものがな”
“なぜならわたしは死を恐れるからだ。わたしは何をも信じていない。ゆえに、同じような多くの人々同様、何かをなさなければならない。その何かこそが、生に意味を与えるものなのだ。迫害される魔女の救出、超自然の研究、これらがわたしの尽きせぬ快楽であり、人がなぜ生まれ、なぜ死に、なぜ世界が存在するかという根源的な疑問を忘れさせてくれる”

12日の休みにテラスで飲んだくれていると電話があって明日は展示会仕様でと言われた。つまりはいつもの浮浪者の格好ではダメということである。会場はビックサイト、なんせこの6ヵ月ほとんど椅子で暮らしていたため、立っているのがヒジョーに辛い。おまけにしゃちょーがすっと近づいてきて「明日は?」と明るく言った瞬間に、何ヶ月ぶりかの土日連休という夢はガラガラと崩れた。というわけで土曜日再び展示会仕様。搬出が終ってささやかに打ち上げの予定が、ビックサイト内はどこもかしこもclosed、オレ達何も悪いことしてないのに何でこうなるわけ? ビールの一杯も飲まずしてあんなトロいゆりかもめに乗って帰れるか!と荒れ気味の師匠と、駅前のプロントへ飛び込む。なんと満席、そして一番近くのテエブルで手を振っているのは、部長と常務であった…。
帰りの電車では思いきり寝ちゃったので毒了が日曜になってしまったという長い長い前フリであった。メイフェア・ウィッチシリーズ第2部。マイケルがアロンから預かり読みすすすめていく資料というカタチで物語がすすむ。スコットランドで、フランスで、火刑に処せられたメイフェアの魔女。父親と兄と…近親相姦で力を高めていくメイフェアの女たち。巨万の富と血塗られた歴史が明らかになっていく。悪霊ラシャーとは? メイフェアの富と魔力の相続人ローアンの運命は?

2001/07/12-9529
魔女の刻 アン・ライス
広津倫子 訳
徳間文庫 1992年12月15日初刷
1996年4月25日3刷
毒毒度:1
“たぶんローアンにとって、傷ついた脳は、あらゆる悲劇をかいま見る小宇宙だったのだろう。生命は絶えず他の生命によってでたらめに毀損される。ローアンが殺した--実際に殺していた--ときも、おそるべき破壊行為が行われたのだ。脳への衝撃、打ち壊された脳組織。今、自分が治療にあたる見知らぬ他人にしばしば見出すような……”

真夜中。オレンジ色の月を見ながら隠れ家へ移動してきた。本日休業。ロフトの窓から射しこむ朝陽で目覚め、テラスにて遅い朝食をとる。空が青く、高い。蝉と鴬が同居する不思議な空間。真昼にシャワーを浴び、カンパリを飲りはじめる。眠くなれば本を閉じ微睡むまでだ。
リハビリに写真集やエッセイを読んでいたが、そろそろ毒読再開。アン・ライスのメイフェア・ウィッチシリーズ4部作のはじまり。海で溺れ来世から送り返されてきたマイケル・カリーは、助けた美貌の女医ローアン・メイフェアと恋におちる。が、実はローアンはニューオリンズで幾世紀も続く魔女の末裔だった…。吸血鬼レスタトの物語にも登場した超自然現象研究団体タラマスカだが、この物語でも魅力的な英国紳士アロン・ライトナーがその一員として登場。キーツの小夜啼き鳥の詩などさりげなく小道具も充実し、アン・ライス的ロマンスが進行していく。

2001/07/09-9530
突撃 三角ベース団 椎名誠 文春文庫 2001年6月10日第1刷
毒毒度:2
リハビリだったら、こんな一冊。大の男が日本全国津々浦々で遊ぶ。無人島でキャンプ。流木のバットと特殊ボールを使った三角ベース。生ビールを追求し、うまいものに逆上する。飛行機で、列車で、タクシーの中ででも、原稿を書く。おや、と目を止めたのは伊那編、風車様のものがある公園とやら。以前シクロクロスで行ったことのある場所だ。あのベンチで原稿書いたんだ、ふーん。

2001/07/08-9531
宮沢賢治 シーズン・オブ・イーハトーブ
number3 Autumn 〜ガラスのマント
原文・宮沢賢治
写真・瀬川強
二玄社 1996年9月20日初版発行
 毒毒度:-5
“正しく清くはたらくひとはひとつひとつの大きな芸術を時間のうしろにつくるのです”(マリヴロンと少女)
“すべての才や力や材というのものは
 ひとにとゞまるものでない
 ひとさえひとにとゞまらぬ” (告別)

朝一番にパイを焼き、お隣へ届ける。梅雨がどこかへ逝ってしまったかのようだ。風のそよぎ、コジュケイの声、蜂たちの羽音、揚羽蝶の影。休日に見聞きするものは、なにからなにまでが愛おしい。そうして私は晴れていても本を読む。

2001/07/07-9532
メールのなかの見えないあなた キャサリン・ターボックス
鴻巣友季子 訳
文春文庫 2001年6月10日第1刷
   毒毒度:2
“彼はわたしが〈ひとはこうあるべきだ〉と思う理想像だった。でも、なにも返事をしてくれないので、すべてわたしの思い違いだと分った。彼についても、自分自身についても、愛についても、なにもかも”
“わたしは貴重な教訓をたくさん得ました。裁判をすすめるためにはいかに辛抱がいるかも学びました。人生が平等にはできていないことも。自分を信じることも。また、ひとは逆境にどう立ちむかうか、そのときの言動がいかに人柄を物語るかも。人生の幸せはなにひとつ当たり前と思ってはいけないことも”

灯点し頃の銀座、七夕の興奮を抜けて家路につく。まる6ヵ月続いた3K(キツイ食えない帰れない)ゲームの終焉。最凶のクライアントである自社もの、1098頁のカタログ下版完了。達成感はない、辛い記憶が生々しすぎる。ラスト2週間には3泊4日の直後4泊5日し、帰れない自己記録が更新された。会社の流しで朝シャン、助け人の宿泊するホテルで深夜や昼休みにもらい湯?し、なんとか乗り切った次第。最後の2日は会社からタクシーで帰宅という、バブル時代にもできなかった体験をした。
2週間ぶりの毒書は、衝撃的なノンフィクション。裕福な町の裕福な家庭に育った13歳のケイティ。幼い頃に実父が家を出、母は再婚したが、二人ともワーカホリック。容姿の悩み、習っている水泳の記録の伸び悩み…そんなケイティの話を聞いてくれる相手が現れた。AOLの出会い系サイトで、23歳のマークという青年と知り合ったのだ。チャットで、メールで、電話でのやりとり。やがて、テキサスでの水泳大会宿泊先で会う約束となる。同室の子の反対を押し切ってマークの部屋を訪ねたケイティはそこで…。
事件にはFBIの捜査が入った。マークとは偽名で実際には41歳のフランクというその男性は少年少女への性的虐待常習者だった。ケイティのバージンは守られたにせよ、度重なる事情聴収、裁判、カウンセリングを経て「二度目の被害者」の苦しみを味わうこととなる。悲しいのは、自分が告訴することによってマークの一生を台無しにするという罪悪感をケイティが感じることだ。この本にはビフォアとアフターのケイティ自身が赤裸々に語られる。この苦難をどう乗り切ったかも。インターネットの危険性はもとより、不安・悩みに応えてくれる家族の不在が少女たちをどのような危険にさらしているかを訴える。彼女は現在インターネット犯罪被害者を救済するボランティア活動を行っている。サイトはhttp://www.katiet.comという。

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