●あと10000冊の読書(毒読日記)  ※再は再読の意 毒毒度(10が最高)

2003-10

2003/10/31-8967
魔界都市シリーズ1
妖花の章
菊地秀行 祥伝社文庫 1992年2月25日初版第1刷発行
   毒毒度:2
“声も容姿もそのまま、人間性(なかみ)だけが変わりつつあった”

男爵自ら一番気に入っている作品と言っている人気シリーズ。魔界都市と化した新宿でふだんはせんべい屋を営む美声年、秋せつら。人探しを依頼されると妖しい術を使う魔人に変身する。その瞬間を表現するフレーズが引用の一文である。まあ伝奇なので妖しさドロドロもかなりのエロエロもあり。

2003/10/29-8968
地味めしダイエット 横森理香 知恵の森文庫 2001年6月15日初版第1刷発行
2003年6月30日6刷発行
   毒毒度:-3
“炊きたてのごはんと、焼きたての魚は、日本人の五臓六腑が、そして魂が喜ぶのです”

郊外型BOOK-OFFは広すぎてビミョーに分類できていない本があるものだが、駅前型は探しやすい規模なので最近利用することが多い。本日は十条駅前にBOOK-OFF発見。隣接してかなり古目の店構えの古書店があるが閉まっていた。BOOK-OFFの方はふたりの元気な女性が切り盛り、写真集の書棚を猛烈整理中。100円文庫の棚で赤江瀑『八雲が殺した』と沢木耕太郎『紙のライオン』、2と3を持っているが1がないため読み始められずにいたシリーズ『魔界都市ブルース1』収穫。赤江瀑なんて常田書店だったら800円でっせ。続いてちょっと気になっているが新刊でどうよと思っていたこの本を半額でゲットできて満足。玄米まではいかないが最近野菜中心の地味めしな派としては大いに参考にさせてもらう。

2003/10/29-8969
ローレンス・ブロック傑作集3
夜明けの光の中に
ローレンス・ブロック
田口俊樹 他訳
ハヤカワ・ミステリ文庫 1994年1月31日発行
   毒毒度:1
“詩人の言葉に耳を傾けるべきですね。詩人には真理がある”

そして詩の次に来るのは短編小説。
おなじみスカダーもの、殺し屋ケラーもの、弁護士エイレングラフもの、泥棒バーニーものがちりばめられていて、1960年代に書かれた、本人に言わすと《未熟な》作品も混じる。トップバッターである表題作は既読のような気が。はてとどこでと思ったらスカダーものの長編『聖なる酒場の挽歌』ではないか。しかも4編目にはケラーもので既読の「名前はソルジャー」が入っているせいで、またやっちゃったか(二重買い)と慌てさせる罪な本。

2003/10/26-8970
野菜いっぱい大地の食卓 鶴田静/写真・エドワード・レビンソン 知恵の森文庫 2003年7月15日初版第1刷発行
  毒毒度:-2
朝から自治会で草刈り。その前にオーブンを働かせ、ごぼうとしいたけのキッシュを作る。鶴田さんのレシピは参考程度にとどめ、しいたけ、たまねぎを炒め、ささがきにして炒めて冷凍しておいたごぼうを加えて塩、こしょう。冷凍パイシートをパイ皿に敷いてフォークで穴をあけ、炒めた材料を入れ、卵一個をといて半カップの牛乳を混ぜたものを、流し込む。180℃のオーブンで25〜30分。草刈りは主にテニスコート近辺。実はこの近辺という範囲にはかなりわが家の敷地が含まれるのである。ちょっと前までは一番汚いログだったわが家、外観も内装も手を入れたまではよかったが、敷地は今も草ぼうぼう、樹ものび放題。共有地のついでに樹を伐っていただいてすっかり明るくなった。慌ただしく昼の休憩時間となり、キッシュは、ご夫婦で参加の方に差し上げ大変喜ばれた。

2003/10/22-8971
パラディスの秘録
堕ちたる者の書
タニス・リー
浅羽莢子 訳
角川書店 1992年7月30日初版発行
 毒毒度:4
“人は悪魔に追われた時、どれほど速く走るものか?”
“硝子の花びらを持つ窓……紫紅、葡萄茶、紅に赤、血の色、緋色、茜に柘榴--血を流していた、この窓は。花びらの一つ一つに到るまで。そして東のかた、日の出の方角を向いているため、薔薇のさまざまな赤味の全てを映し出している。血の涙--私はその名さえ知っていた”(「紅に染められ」)

タニス・リーのパラディスものの片割れ。前回中央線古書店の旅で収穫。姉にあたる『幻獣の書』がホラー文庫、こちらが単行本、と不揃いになってしまったのはすべてカドカワくんのせい。
悪魔に追われる男から渡された赤い指環。死は美女を男に、作家を赤毛の美女に変える。吸血鬼という言葉はなくともその両性具有的なエロスがヴァンパイアの存在を思わせる「紅に染められ」、義理の父親に犯され、慕っていた美しい弟の裏切りに遭った少女が昼間は修道女見習い、夜は女装の少年として悪事の限りを尽くす「黄の殺意」、倒錯の麗人の死をめぐる謎「青の帝国」という三つの物語。美女の顔に男の本質。修道女にして娼婦。悪魔にして天使。不思議な文体だが読みやすい、例によって萩尾望都の絵を想像しつつ読む。
朝から雨。午後もまだすっきりしない。前日でも、いや当日ですら当らぬ天気予報に馴れはじめている。丸ノ内線乗りついでに荻窪まで行き常田書店再訪。といっても前回は都合で閉まっていたので足を踏み入れるのは初めてである。種村季弘も赤江瀑、むろん中井英夫コーナーも充実。さすが赤江瀑にはBOOK-OFFの間抜けな廉価(消費者としては嬉しくもあり初期のファンとしては悲しくもある)とは違う文庫一冊800円という真っ当な評価がなされていた。幻想と怪奇の吸血鬼特集は欲しかったのだがまたチャンスはあろうとウィリアム・モリス展の1989年版を収穫。2500円也。

2003/10/21-8972
すてきなあなたに 大橋鎭子・編著 暮しの手帖社 1977年4月10日第10刷
  毒毒度:-4
“色だったと気づきました”(白のしずけさ)

暮しの手帖連載の頃楽しく読んでいたエッセイ。わが家には暮しの手帖第2期の100冊のうち8号を除いた99冊が揃っている(第1期は処分してしまったかも知れない、第3期は1997年あたりまで)。母はもちろんのこと、父も私も毎回届くのを楽しみにしていた。羽田空港で靴が原因で転ぶ話「エナメルの靴」、引っ越し時のちょっとした気づかい「雑巾とチョコレート」など今でも鮮やかに覚えている。30年近くたった今でも、小千谷縮でシャツを作ったジャスパー・ジョーンズの話や、おもてなしでの白の効果など、時代を感じさせない、永遠のスタンダード。
丸テエブルと椅子を置き、日曜のランチを食べてみた。さんざん探したあげく(幕張でも神戸でも名古屋でも目黒通りでも)結局実家近くの厨房器具専門店にて収穫できた品である。イメージ通りの品でしかも廉価(新品でカタログ記載の半額)となれば自然と顔はほころぶのである。これでやっとブックカフェらしくなり、一般公開できる見込み。
ということで11月1日〜3日、朝から夜まで内覧会を予定しております(最終日は午後3時クローズ)。毒読日記を読んでくださっている方をご招待させていただきます。お近くの方(たぶんいらっしゃらない)もお近くでない方も、ホラー・ミステリ・スポーツ好きの方、ケーキやカレー好きの方どうぞお立ち寄りください。人数によってはお泊まりも可能です。メールにてご都合のよい日にちをご連絡いただければ、詳細を返信させていただきます。

2003/10/20-8973
料理は簡単なほど美味しい 三宅菊子 じゃこめてい出版 1982年6月11日第1
1983年5月9日第5刷
  毒毒度:-1
“鳴門の人は若布を味噌汁の鍋にはけっして入れません。熱いお湯で戻して切り、お碗に直かに入れ、上からおつゆを注ぎます”
“里芋にかぎらず、シロウトの煮ものはつきっきりにかぎる”

一汁一菜でかつ野菜をたっぷり食べようとすると、必然的に汁は具だくさん。煮物寸前みたいなけんちん汁とか美味しい季節になった。町営の野菜直売所を覗くとれんこんひと袋200円、里芋の小さ目のがごっそり入ってひと袋150円、葉つきラディッシュ60円、ししとう30〜40個くらいひと袋80円…れんこんはピリ辛きんぴらと酢ばす、里芋は皮のままゆでてから水にはなして皮を剥き煮物かけんちん汁に、ラディッシュはスライスしてすし酢に浸け、葉の方はゴマ油で炒めて酒・めんつゆで煮ておかかかけ、ししとうは半量を油で炒めて、おろしショウガの入った酢じょうゆドレッシングかけ…。言われなくとも新鮮野菜さえ手に入ればカンタン料理は常識である。さて20年前のこの料理本も結構というかかなりダイナミックにカンタン料理をやっている。

2003/10/16-8974
玲子さんのお手本にしたい、あの人のおしゃれ 西村玲子 主婦と生活社 1997年4月21日1刷発行
1998年6月19日5刷発行
  毒毒度:-1
“わかったわ。このシャリランとした着こなしは知性だのである。これが結論。”(少し大きめのシャツを、肩で着る)

実家の私室を整理していたら紙袋から出てきた。買ったんだろうけど、読んだ記憶なし。同じ方面から買ったままの雑誌も数冊出てきた。なんともヒドイ話。そんなに働いてなんだったんでしょうな、まったく。

2003/10/13-8975
VENICE
City of Haunting Dreams
Simon Marsden LITTLE, BROWN AND
COMPANY
First published in 2001
 毒毒度:2
“The boundaries which divide life from death are at best shadowy and vague. Who shall say where the one ends, and where the other begins?” (EDGAR ALLAN POE)

ファンタシイとスーパーナチュラルの写真家サイモン・マースデンによるヴェニス写真集。ディケンズ、トウェイン、ポーなど著名な作家の文章が引用されている。締めくくりはバイロン卿。モノクロのヴェニスは陰鬱ですらある。マースデンにかかると水は暗闇に蠢く生き物のごとく映る。雲は凶暴な竜の触手のような翳を落とす。都のそこかしこに潜む、醜悪な悪魔たち。

2003/10/11-8976
復活の朝
グイン・サーガ第92巻
栗本 薫 ハヤカワ文庫JA 2003年10月15日発行
   毒毒度:1
“たとえ、どれほどおのれが、力ある、驚くべき存在に生まれ変わらせてくれるといわれたところで、やはり来世も、人間であることを選ぶだろうと。この、無力で、卑小で、短い生をしか持たず、きわめて限りある能力をしか持つことを許されておらぬ人間であることを、誇りをもち、喜んで選ぶと。--そうだろう、ヴァレリウス”
“私は、いくたび生を享けようと--どれほどの苦しみにあおうと、またたとえどれほど大切なものを失おうと、それでも……つねに変わることなくひとでありたいと願っています。それも出来ることなら、パロに生まれ、サラエムのヴァレリウスというこの私に生まれ--そして、またこのつらい運命をくりかえしてたどりたいと思っています”

人質となっていたアドリアンの命とひきかえに古代機械の操作を迫られたグイン。だがグインの決意はアモンをも狼狽させた。俺は、古代機械を壊す! なんとか阻止しようとするアモンはグインの企みにのせられ転送装置に導かれた。そしてスイッチが押され豹頭王グインと魔の王太子アモンはいずこへか姿を消してしまう。結果的にこれでクリスタル・パレスおよびパロは解放されたのだが、ひと月経ってもグインの行方は知れなかった…。
人には個であるからこそ達する美しい境地…真の愛情や忠誠がある…アモンに諭しても無駄なんだけど泣かせるグインとヴァレリウスの科白。あと8巻で終わるわけないがな。あとがきによれば今年の正篇刊行はこれにて終了、次作はどうやら外伝になるとのこと。しかし腰巻きでは正篇93巻12月発売となっている。はて。

2003/10/09-8977
古本カタログ 東京都古書籍商業協同組合=編
坂本真典=写真
晶文社 2003年6月30日初版
 毒毒度:-3
“古書店とは、本がそれを必要とする人が現れるまで、何年も何十年もじっと待ち続ける場所のことである”(木下直之)
“古本屋は錬金術師だ。無から有をつくりだす。”(永江朗)

意を決して?中央線古書店探索の旅に出る。とはいっても駅は西荻と荻窪のみ。まずは西荻窪北口から。「興居島屋」にて絵本や赤瀬川先生ものがちょっと気になったがまだ一軒目ゆえ収穫はまだまだ。「音羽館」でピエール・モリオン『閉ざされた城の中で語るイギリス人』をおそるおそる手に取る。思っていたよりも安い。だが大発見はサイモン・マースデンのヴェニス写真集、1000円は安いだろう、あ、なるほど汚れた頁があるのね、まあ図版にかかっていないのでよしとしましょう。さらに「おに吉(荻窪、西荻窪、吉祥寺をまとめて)古本案内」という情報誌を貰う。なになに、『東京古本とコーヒー巡り』内では午後5時開店のはずの古本カフェ「ハートランド」が12時に開店しているもよう。これは行かなければ。椅子やテエブルがあり、珈琲のみならずビールも飲める環境が好ましい。実はまだまだ回らねばならぬので喫茶は次回持ち越し。ここでは出たばかりの『古本カタログ』(委託販売であった)美本を1100円で、またタニス・リー『堕ちたる者の書』(ハードカヴァーの方)を100円で収穫。後者はカバーが無いための廉価か。南口に移動し、古本屋を目標とせずにぶらぶら。スコブル社は閉まっていたがはて。なにげに北口に戻って比良木屋は店頭のみ。結構疲れてきた。今回一番の目当ては怪奇と幻想もの専門「常田書店」ということで荻窪駅に降り立つ。路地を入ってみたらバッチリ目当ての場所に…と思いきや「本日は都合により5時開店」との無常な張り紙。すごすごと駅前に戻り、岩森書店に続き「ささま書店」を覗く。書棚の間隔が広く、本を選びやすい。美術・思想ものなどが充実とのことなので試しに吸血鬼ものを探す。おお見上げればそこに。マクナリー&フロレスク『ドラキュラ伝説』はネットで見たよりかなり安いので速攻収穫決定。吉田八岑『吸血鬼』(北栄社)はちょっと迷ったが我が図書館の吸血鬼コレクションを思い浮かべたところで収穫決定。2冊で1300円也。

2003/10/07-8978
クリムゾン・リバー ジャン=クリストフ・グランジェ
平岡 敦 訳
創元推理文庫 2001年1月31日初版
2001年2月16日3版
 毒毒度:2
“我らは測量士
 我らは緋色の川を制す”
“死というものは、そもそも荒唐無稽なものです”
“虹彩のなかにその人の健康状態はもとより、一生の歴史が読み取れると考えている科学者もいるくらいです”

電車で失くし、おまけにうっかり洋画劇場でラストだけ見てしまうという間抜けぶりを発揮した挙げ句の再チャレンジ。うむ。面白い。拷問され両目をえぐられた死体が発見される。同時期に子供の墓が暴かれる。小学校のクラス写真を集めて回る修道女の謎。少年のふりをさせられていた少女の謎。事件を追うのは花形警視と若きはみだし警部。二つの事件にはつながりががあると解りはじめたときには第2、第3の死体が発見され…。ラストの衝撃度は原作の方が上。

2003/10/03-8979
正倉院の矢 赤江 瀑 文春文庫 1986年6月25日第1刷
 毒毒度:2
“記憶とはふしぎなことを、知らぬ間に人間に強いているものである”

淫戯の秘密が込められた矢羽、シーボルトが初めて日本に持込んだとされる洋燈が見せた夢、男を狂わすヴィナスの肉体、陶芸家を囚えた古都の狂気、人間を拒絶する室内空間など、魔性の美にこだわるあまり破滅に導かれる人間たちを主人公とする短編集。狂気が日常的なものに成り下がった最近では想像しにくいテーマともいえる。

2003/10/02-8980
血と薔薇のフォークロア 栗本慎一郎・文 中村英良・写真 リブロポート 1982年6月25日初版第1刷発行
 毒毒度:0
“吸血鬼とは、人間がその意識を得るはるか以前の、即ち、母親の心臓の鼓動を海の潮音として聴きながら眠っていた時の記憶にもとづくものだ。だから、人は誰しも、吸血鬼になるのではなく、吸血鬼に帰るだけなのだ。条件がそろえば、人はみな吸血鬼に戻る。そうなるべく特別の理由のあるバルカンの星空のもと、人々はたやすく吸血鬼に戻ったのだ。”

当時の人気タレント学者による紀行文集とでも呼ぼうか。凝った表紙、豪華カラー写真満載、気を惹くタイトルながらゴーインな理論のため吸血鬼研究書としての存在感はない。あとがきにある通り「吸血鬼のかおり」でも嗅げればおなぐさみといったところだ。神戸は三宮の古本屋にて500円也。旅先で古本屋に寄るのも愉しみのひとつとなった今日このごろである。

2003/10/02-8981
花の王国 第4巻 珍奇植物 荒俣 宏 平凡社 1990年11月25日初版第1刷
 毒毒度:4
“そう、自然は彼の創造物のうち最も美しく最も珍奇な作品を、実は秘境の奥の奥に隠しこんでいたのである。ちょうど神が真理を最も厳重に、人間の目から隠しこんでいるように!”

私にとってはかなりの掘り出し物。地上に突然花開く世界最大の花ラフレシアは言うに及ばず、リアルを超え驚愕をもってページが繰られること必至。ヒトデに似たスタペリアやら糸状に垂れ下がる花弁が艶かしくも無気味なホジソニア、彎曲した巨大な花を咲かせるアリストロキアなど厭わしさすら感じられるのだ。巻末の「天と地の庭園巡り」も必見。

2003/10/01-8982
廃車幻想
ポンコツ車からみえた「昭和」
丸田祥三 彩流社 2003年9月20日初版第1刷
 毒毒度:2
“このころ車はただの道具ではなかった”

「パブリカ、ミゼット、ダットサンブルーバード、トヨペットクラウン、コロナ…異形の332台!」とか「あの頃、原っぱには土管が置かれ懐かしの旧車たちが見捨てられていた」とか「本邦初! 自動車廃虚写真+エッセイ」とかちょっとカバーが饒舌すぎるのは気に入らないのだが、写真はよい。70年代半ばに撮影したらしいのだが一体この人いくつ? でびっくり。1964年生まれって小学生が撮った写真か。はー。当時、クルマどころか人間使い捨ての21世紀が来るとはこれっぽっちも思ってなかった時代。早苗ちゃんちのコンテッサで行くはずがなぜか酒屋のミゼット(下を見ると地面が見えた)で送ってもらうことになったお花見の思い出とか、習字に行くのに大人2人と子供3人乗ってったクーペ(マツダの名作である)とか、坂道を登れない従姉の初代キャロルとか、スプリングがはみでた叔母のヒルマンとか、懐かしモードに入ってしまったことである。

(c) atelier millet 2003
contact: millet@hi-ho.ne.jp