パルのおうち

今から読み返すと,恥ずかしくなります。ずいぶん拙いおうち計画ですし,文章もこなれていません。
でも,当時,家を作りながら懸命に書いていったのでした。書き直しちゃったら,きっとなにかを失ってしまう。
そんな風に思って,これをそのまま残します。読んでいただければとても嬉しいです。 みけねこ(パル)拝



第1章 このままではいられない

アパートに移り住み,快適な生活を享受していると幻想している人は多い。しかし,アパートは結局自分のものではないことを忘れてはならない。高い家賃も消費を繰り返しているにずぎず,資産形成とは程遠いものである。あなたの納めている家賃はニクタラシイ大家のサイフを太らせているだけなのだ(ああ,大家が金を数えながらグハグハ高笑いしているのが聞こえる)。

 マイホームは資産である。アパートに住んで,預金に励んでいたとろこで,低金利と物価高でお金が目減りするばかりである。ところが,マイホームは,自分の資産として自由に処分出来るのである。ギャンブルで多額の借金を作って,ヤクザに追われた時も,ウワキして愛人の夫と自分自身の妻に損害賠償を請求された時も,きっとマイホームの存在はきっと役に立つことだろう。

 老後を考えてみよう。確かに若いときは,アパートに住む方が,余裕のある生活が出来るに決まっている。ところが,年を取ってめでたく年金生活となった場合,その年金は家賃の分までまかなえるものとは限らない。コツコツと貯めた蓄えを放出していくとことなる。もちろん,三畳一間のアバラ屋に引っ越せば,事は済む話ではあるが。

 アパートは,所詮仮の宿である。アパートに住む以上は,管理規約や契約更新,家賃値上やその他動物を飼っていけないなどさまざまな制約に甘んじなければならない。子供が捨てゾウを拾ってきて,「めんどう みるから〜。」とイヤイヤした時,「捨ててらっしゃい!アパートなんだから。」と心を鬼にして子供をしかるのはつらいことである(ゾウはともかく,ねずみだってボクはこっそり飼っているくらいだ。)。また,右隣は子沢山の家族,左隣はマージャンキチガイ,二階は,現役の相撲取りとそれに負けず太った奥さんが毎日シコを踏んでいる環境にも耐えていかなければならない。趣味のピアノを弾くのだって,音が大きくてはいかんと,口笛でも吹いてガマンしなければならない。

 また,汚したら大変,壊したら弁償だという意識が常にあり,釘一本打つのにもためらってしまう。いつも借り物の上に住んでいるという不安定な気持ちで生活をしていかねばならないのだ。正直,ここが大きいと思う。お金も面では,読む本によって,アパートに生涯住んだ方が,余裕をもった生活が出来る,とか,頑張ってマイホームを持った方が,年取ってからウハウハだとかいろいろ書いてある。結局,僕は後者の説をとった。

一口メモ・・・「

一般的には,3.3uを1坪とするが、正確には,1uを0.3025坪として計算する。
例えば140uの建物は,140×0.3025=42.35坪 となる。

aprt.jpg (25560 バイト) 布団だの洗濯物だのが,ずらりと並ぶ或る晴れた午後。
なんの変哲もない平和な風景だ。ここが我らが住んでいるアパートである。(ずいぶん苦労して探したのものだ)

実家の隣接の市に位置するが,これがもって,実に快適!職住接近で,回りにはスーパーが軒を連ね,売り出し目玉商品買い放題なのだ。かつまた,古本屋も適度な距離を置いて,数軒存在する。うまいパン屋もすぐそこ。3LDKで,17坪弱。場所よし。広さよし。けっこう毛だらけネコ灰だらけのトコなのだ。

よしんば,アパートが古くなっても,新しいトコに引っ越せば,さらに快適だ。
苦労して,マイホームを建てる必要などあろうか。
優雅に,かつ深く静かにアパート暮らしを楽しみたいのもだ。(ナンチャッテ)
む?我が部屋はどれだって?ま。このくらいはナイショにしておこう。

1998年11月7日(土)「不定期日記」より

 さて,ボクは最近家に帰るとよくイジメられている。こんな具合だ。「もう結婚して1年よ。いつまでもアパート暮しってわけにはいかないわ。そろそろ考えてくれなくちゃ。」そこで僕は,「ウーン」とか「ムムム」とか意味不明の言葉を残してどこかに隠れるか,「ワインを樽に詰めて何年も熟成させるとすばらしいワインになるように,考えを熟成させているのだ。」と答えたりしていたのだが,それも限界のようである。そこで,マイホームの本をシブシブ買ってきたのだが,性格的に勉強のための勉強は出来ないたちである。興味があるか,直ちに効果を発揮するものでないとダメなのだ。そこで「パルのおうち」を作り,自分の為の資料を兼ねて,これからと考える人も読めるように作ることにした。予定としては,2ヶ月間机上論。年があけてから少し動き出し,4月以降本格稼働といった具合に随時状況を書き込んでいく1年くらいの長期構想で考えている。
 このように,先々の予定はテキトーである。まあ・・・なるようになるさ。 



第2章 検討へ

 

新しい住まいには,まず,大きく一戸建てマンションに区別される。マンションはおしゃれでトレンディな都会人が住むところであり,我が郷土はドロ臭いド田舎でなので,マンションなど無駄な検討はやめ,一戸建ての種類と特徴について考えてみるとしたい。(都会の人,ゴメンナサイ)
 だいたい,上下左右の壁一枚で他人の家となるマンションより好き勝手が出来る一戸建ての方がいいに決まっているし,それに,マンションって,僕の住んでいるド田舎県じゃ一戸建てが出来る金額と変わらないんだ。

種   類

特              徴

建 売 住 宅

土地つきで,手軽にそのまま住める。
価格は(土地込みにしては)割安である。
実際に物件(間取,設備等)を良く見て判断することが出来る。
基本的に建物のスタイルは決まっており,自分の好みでは決められない。

注 文 住 宅

自分の好みに合わせて作ることが出来る。
その分,建築等についての能力を要求される。
もちろん,土地を別に用意する必要がある。
工期に相当の時間がかかる。
費用が高くなりがち。設計費も別途必要になる。

プレハブ住宅

注文住宅の一形態。建売住宅の手軽さと注文住宅の自由度を併せ持つ。
その分,中途半端ではある。
工期が短い。特にユニット工法では40日くらいで工事が完了する。

 さて,そこで考えるに,僕たちの場合,一応実家の土地(広くはないけど)はあるから,土地付きの建売住宅は消える。肝心のお金のことを考えるとなおさらだ。
 まず,
注文住宅プレハブ住宅だが,増築は別として,新築を考えた場合は,ここはためらわずお安いプレハブ住宅に決定だ。注文住宅は,設計事務所あたりに設計を依頼することになるが,その設計料(建築費の5〜10%)があまりに惜しいし,あまりお金のないボク達は,出来るだけ安くあげなければならないのだ。プレハブと言うと,どうも工事現場にポッコリ建っているアレを思い出してイメージが悪いのだが,ちゃんと木質系・鉄骨系・コンクリート系と揃っており,注文住宅より落ちると言うことはないので安心されたい。プレハブ住宅は,注文住宅の企画モノと考えるとイメージが近いだろう。
 次に,考えるのは,今ある平屋の家を
増築して,2階をあげるする注文住宅と,完全に取り壊して新築にするプレハブ住宅にすべきかが候補に残る。

 

メ リ ッ ト

デ メ リ ッ ト

増 築 費用が安い(1千万程度?)
荷物など移動しなくて良い。
敷地に無駄が出来る。
増築なので,使い勝手はどうしても落ちる。
20年は古い下部分がもたないので,将来もう一度補強なりリフォームする必要がある。
新 築 敷地に無駄なく建てられる。
使い勝手の良い家が出来る。
一生使うことが出来る。
費用が高い(少なくとも2千万はかかる)
建築中,荷物・人をなんとかしなければならない。
 

 このように,費用面や手間では,増築が良いが,将来性からすればやっぱり新築である。生涯に二度家を作ることは,無理であろうから,今回頑張って新築を選択することとする。概ねの検討がつき始めた。
*実は,実家の親父と相談したのだが,親父は増築を強く望んだ。もちろん自分が建てた家だから,その気持ちは良く分かる。しかし,新築のメリットをねばり強く話して,数週間がかりで説得したのであった。(申し訳ない!)

一口メモ・・・「プレハブ」

プレファブリケーションが正確な用語。
あらかじめ、部品を工場で作り、現場では組み立てるだけの製品である。木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造などすべての構造がある。

 結論としては,(しばらく後の段階でようやく決定したことだけど)このようになった。我が実家は,現在親父が一人で住んでいるが,二度に渡って増築している。そのうち,古い方半分をぶち壊し,そこに新築で建てることとした。残る古い部分には,建築中にも引き続き親父が住み,新築相成った時点で,新築の1階部分を共同で使うことにした。
 この方式のメリットは,荷物の移動が基本的には
壊す部分から残す部分へで済むこと。工事期間及び工事後も親父がそこに住んでいられること。ネコがいるのだが,工事中もそのまま住めるのだから,これも問題なくなる。(建てている間,アパートにネコを連れてくるわけにもいかないしね)
 デメリットとしては,残す部分には,水回りがまったくないため,建築中は親父にかなりの苦労をかけることになることだ。幸い,我らがアパートとは10キロしか離れていないので,洗濯・風呂などいろいろ協力しながらやることとなった。

●スーパーパルパルマイホーム施工図●

一口メモ・・・「建物と道路とセットバック」

建物が建つ土地を敷地といい,そこまでの導入路は幅員2m必要である。上の図では,門から「新築予定」地までの「残す部分」と右端の塀の間が2mなければならない。
また,道路は幅員4m以上必要であり,図では,北側部分が道路となるが,4mない道路に隣接した土地に新築する場合は,自分分として道路中心部より2m分確保できるまで後退(セットバック)なければならない。なお,改築の場合は,セットバックは不要。
ところで,セットバックした土地は誰のものとの疑問がおこるだろう。それはあなたのモノです。セットバックした部分は,原則動かせるものなら何を置いてもかまいません。プランターなど置いてる人もいる。しかし,事実上は強制的に取り上げられて,使えない土地なのだから,行政側で買い上げてくれればいいのに。(但し税金はこの部分にはかからない)

 というわけで,親父の家屋の半分をブチ壊し,そこの部分に新たに新築することとなったわけだが,具体的には,まず,(苦労の)上図をご覧いただきたい。
 まず,家の前の道路だが,幅員が3.5mしかない。改築の場合は特に考える必要はないが,新築の場合,北側の塀を全部ブチ壊して,25cm程セットバックしなければならぬ。これじゃ,土地をゴッソリ取られたあげくに塀を全部作り直しになっちゃう。ヒドイよね。
 そこで,親父分とパル分と,敷地を二つに
敷地分割することとなった。そうすれば,分割によってパル分とする門のところだけセットバックすれば済むことになる。あったまいーっ!でもでも,分割毎に建坪率などの基準をクリアーしなければならないから,土地の形状・広さ等によっては,このやり方は出来ないこともある。例えば,図の「残す部分」と右端の塀の間の導入路の2mがなければ,敷地分割はハナから無理だった。パルのおうちは,幸運だったわけである。

ここがボクの実家。平和な我が家である。ここを取り壊してマイホームを作るのだ...

平和なある日の午後。ネコがのんびり歩いている。

ボクが育った懐かしい我が家。果たして取り壊していいものか,心の中では悩まなかったワケじゃない。でも,決断せざるを得なかった。

思い出は,あまりに多すぎる。
そう。画面右が玄関だ。正面がボクの部屋・・・。
この家は,何度か建て増しをして,L字型の長ひょろい家になったのだが,決して住みやすい家ではないと思う。
でも,でも。良い家なんだ。

我が懐かしき育ちの家よ。

洗濯しなくちゃ

玄関なり〜

ボクの部屋

これ洋間なの...


一口メモ・・・「分筆と分割」

既存建物がある土地にもう一軒家を作ろうとすると,そのままでは,増築の扱いになってしまう。そこで,分筆か分割をすることが必要となる。
分筆は,登記上,土地を完全に2つに分けてしまうことであり,分割は,登記を分けないで,一方を新築住宅として,建築基準法上の建築確認を得ることができる。
分筆・分割どちらにしても,分けたそれぞれの部分が各種規制をクリアーしていることが条件である。
なお,住宅金融公庫等のローンの抵当は,分筆の場合は,その片方の部分のみだが,分割の場合は,全体に及ぶことになる。



第3章 いくらかかるのかなぁ

 

プレハブ住宅の本体価格は,ナイショとして,僕達の場合,全般的にこんなところである。これ以外にも大工茶菓子代とか,義理事代とかイロイロかかるが,分かりやすいところとしては,こんなものだろう。
 まあ,この表を参考にしていただきたい。(実は,建物本体価格は,発表するのは,安くて恥ずかしいからとの妻からの強い反対があり,抜かせていただた。こんな具合にならないようにだ。
 「ンマー。インターネットにあったけど,お隣さんったら,たった○○円の家ですってよ。外見はボロッチイと思ってたけど,やっぱりね。お隣の奥様ったら,作りの頑丈さと機能性にお金をかけたナンテ言ってらしたけど。」「まあ,そこらへんだと思っていたわ。普段から新聞紙みたいなボロの服なんて着てらして,お金があるハズないと,最初から思ってましたもの」「おほほほほほ。」「ホホホホホ。」(ご近所の奥さん)「にゃお〜ん。ニャニャニャ」(隣のミケ)「ワンワンワンワハハ」(裏のポチ)

大項目

小項目

税抜額

備   考

建物本体価格

-

-

プレハブ住宅価格だ
オプション工事費 階段位置変更,階段曲・手摺追加,バルコニー変更,枕棚・HP追加,キッチン位置変更,洗濯機バン追加,面格子・雨戸追加,キッチン窓変更,コンセント・TV・TEL配管追加等々

小  計

804,405

 

付帯工事費

仮設電気工事

70,000

 

仮設水道工事

60,000

 

仮設トイレ工事

50,000

 

建築確認申請費

300,000

 

電気引込工事

30,000

 

ガス給湯工事

10,0000

 

小  計

610,000

 

その他工事等

外部給排水工事

1,650,000

合併浄化槽込み。

解体費用

571,429

旧家屋の解体費用。少し負けさせた。
流入許可申請及びセットバック杭

44,000

 

土盛り

 -

地盤強化が必要な場合。必要なら30万とか言っていたが,不要とした。

植哉工事

 800,000

 

外構工事

 −  

農地転用

 −  

道路位置指定

 −  

引越費用

 140,000

アパートからの引越費用

照明・カーテン類

 −

標準仕様で入っている。

地鎮祭費用

30,000

神主さんへの初穂料

小  計

   
諸費用等 建物登記費用(表示・保存)

198,650

 
水道加入金(市町村)

105,000

 

収入印紙代(契約時)

 15,000

実はこれはなしに出来る。

小  計

   
公庫関連等 保証料 116,300 連帯保証人を準備出来る人は不要
団体信用生命保険料 39,700 1年分,毎年更新なのだ
抵当権設定登記費用 56,200  
融資手数料 46,200  
火災保険料 193,510 地震保険料もあるが任意
印紙代 20,000  
残高証明書の郵送料 480  
つなぎ融資金利 130,000 つなぎ融資,金利2.5%であった。
組合出資金 10,000 つなぎ融資,無理矢理入らされた。
印紙代 20,000 つなぎ融資
用紙代 2,100 つなぎ融資

小  計

 592,390

 
総  合  計    

 と,言うわけで,金額が決まった。もちろん条件によって,いろんなパターンがある。例えば,「ワシは地盤強固なサラ地が500坪ばかりあっての。」と言う人は,解体費用なぞ必要ないのである。

注)オプション工事費は,なんとか最小限と考えてやりはしたが,やっぱり高い。階段位置変更は,和室の前が階段で,使えない為,場所を変更したものだが,工事面積設計変更料・床面積設定変更料・階段変更料・間仕切壁・階段手摺・和室引戸が追加になり,アッと言う間に37万円プラスである。また,和室には,雨戸を,裏には,防犯用の格子と頼んだら,この高さ。ウーム。これ以上は無理だ!実は,これ以外にも,ベランダを付けたかったのだが,45万円と言われて断念したのだ。その他,「2Fウォシュレット=7万円,床暖房=18万円,食器洗乾燥機=16万円であり,大変オトクになっております。お金持ちのお客様。」と業者に勧められたのだが,とうてい出来るわけもない。(実は,選んだプランに,家具60万円分+食器洗乾燥機が標準でついていたのだが,これをやめると50万円安くなるので,その分でオプションを見ることにしたのである。76万円だから足が出たけど。詳細は,仕様の段階で詰めることとなる。



第4章 ゼニは払えるか!


 (1) 融資の種類

 と,言うわけで借金せざるを得ない。車を買うのさえ,ニコニコ現金払でやっていたボク達(彼女もそう)が借金しなければならないなんて,実にイヤなことである。それを考えると,家を建てるなんてやめたくなってしまう程だ。
 もう少し(いや,もういっぱい),ボクに甲斐性があれば・・・。まあ,自分の能力では,ドロボウにでも転職しないと無理と言うものだ。あるいは,宝くじもあるが,あれは,買わないと当たらないが,買っても当たらないものだ。泣く泣く借金をすることとする。
 借金の基本は,金利の安いものを利用するということである。現在,金利が安くなっており,借りるチャンスではある。融資の種類については,大きく分けて次のものがある。

種  類

       特                   徴

金   利

民 間 融 資

銀行・生命保険・労働金庫・農協など。
銀行は従来より預けた貯金の利子は安く,貸した金の金利は高くをモットーとしているシロモノで,さらに国民の税金まで投入させられる銀行を利用することは,社会正義上よろしくない。だいたい,変動金利がほとんどで,今は安くても,先々コッテリ取られるのに間違いなしだ。
(概ね)
変動で2.5%以上
10年固定で4%弱

住宅金融公庫
融資

条件が床面積80以上280u以下,敷地面積100u以上に適用と厳しい。しかし,固定金利であり,第一に考えるべきものである。窓口は公庫業務取扱銀行となる。
公的融資の中では,もっとも金利が低い。
平成10年末現在
10年間  2.00%
11年以降4.00%

年金住宅融資

厚生年金か国民年金に加入して3年以上の人が借りられる。住宅金融公庫ほどの細かい規定はなく、年金加入者が複数同居する場合はそれぞれが融資を受けられる。
公務員は,共済融資がそれに該当する。
平成10年末現在
25年型 3%程度

財形住宅融資

勤務先で財形貯蓄を1年以上続け、残高が50万円以上ある給与所得者が対象。
残高の10倍まで、最高4000万円まで借りることが出来る。
平成10年末現在
2年間  1.70%
3年以降3.00%

自治体融資

住んでいる自治体がやっている場合のみ有効。例えば,県産の木材を使ってると補助とかね。 イロイロだよ

 金利については,いつも変動している。このデータは,98年末が一応の基準,と考えて欲しい。本当は,もっと詳しい条件がイロイロあるのだが,限られた容量しかないホームページということで,ご容赦。

 一般的には住宅金融公庫が有利である。但し,敷地面積など条件が厳しいので,民間融資に頼らざるを得ない場合もある。
 ボクたちの場合は,住宅金融公庫の条件を満たしていたので,これを中心とし,自己資金やなにやらで,足りない分を他で補うことにする。住宅金融公庫は,少し前まで,建築費のみの80%だったのだが,幸いにして,現在は,100%借りられる。
 昔から自己資金は,2割は必要だと言われてきた。これは,ローンを借りる場合,建てた家を担保にすることが一般的だが,住宅の担保価値は,工事価格の8割程度くらいにしかならないため,金融機関でこのような設定をしてきたわけである。
 100%借りられるとはいえ,やはり,ある程度(出来れば2割)の自己資金は準備すべきだろうと思う。「一日5分間の運動で,一週間後には10キロやせられる」などのセリフは信じられない。努力しないことには,よりよい結果は出ないものだ。

 なお,返済方法には,次のものがある。元金均等返済は,最初でっかく払えば,だんだんと,利息をあまり払わなくてもよくなるわけだが,さして余裕はない人間にはそうもいかない。一般的に元利均等返済であろう。ゆとり返済は,現在社会問題化して,新聞をにぎわせているものである。給料が思うように延びないばかりか,リストラはされる,倒産はするは,で。不透明な先々のことを期待するのは危険である。(その後,公庫のゆとり返済は制度自体がなくなった)

元金均等返済

元金を毎月均等割で返済。利息は元金の残高に対してつくので,最初の返済負担は大きいが利息は減っていくので、徐々に負担は小さくなる。 

元利均等返済

毎月一定額を返済。最初は利息返済が主で、元金はあまり減らない。

ゆとり返済

当初5年間は,返済額が低いが,6年目から大幅アップする。若い人が後々の給料アップを期待してするもの。

 (2) 資 金 計 画

 まず,自己資金だが,?00万円とした。?マークは,ナイショの意味だ。どうせ大したことないと思っていただければ間違いない。我が家のハジを全国に発信してもしかたあるまい・・・。
 さて,住宅金融公庫だが,一応1.410万円の借金とした。さて,そうすると,20年ローンとして,ボーナスで4割返すとすると,通常の支払いは概算で次のとおりとなる。なお,ボーナス分は,融資額の4/10以内で50万円単位なので,550万円をボーナス支払(年2回)とする。

  月々分 ボーナス分 年間支払額
10年間(金利2.00%) 860万円 43,505円 550万円 167,505円 857,070円
11年以降(金利4.00%) 47,871円 184,860円 944,712円
アパート家賃(駐車代込)

79,300円

951,600円

 おお,作ってみたら,実にお安いではないか。天はわれに味方せり!と興奮ばかりしてはいられない(クールだ。クールになるんだ。パルパル)。実は,現在出ている住宅手当が月23,000円程減することになる。で,あるから真実の値は,

アパート家賃(駐車代込)

56,300円

675,600円

 ギャオーン。破滅だ。これじゃ破産じゃー!!!!一家心中まっしぐら(ブレッキーズの「ネコまっしぐら」の口調で)!
 政府は,景気回復のために住宅を作れなどいいながら,これはどうしたことだ。日本経済再建に協力して,めでたく借金王になった哀れな庶民に,住宅手当が出ないとは。もちろん,各種税金などは,別にコッテリかかってくるのだ。(まあ,後述する住宅取得等特別控除で少し戻ってくるらしいが)。エイ,クソ。やむを得ん。これから旅行いったり,外食したりしなければいいだけのことだ!寒い時は,服をいっぱい着れば,暖房などいらないだろう。貧しき者は幸いなり。パンがなければ,お菓子を食べれば良いのだ。大したことじゃない・・・

 閑話休題。それにしても,住宅ローンの計算は難しい。まず,私が十分間恐るべき努力をして,あえなく散った。次に,彼女が三十分間努力して,解決の糸口をつかんだ様子である。その後,くやしいので,さらに五分間全身全霊の能力を奮い絞り,解決に努めたが,志破れ脳ミソがメタメタになった。それから,二日後。天恵のキラメキが浮かんで,住宅ローン計算のオンラインソフトを探したら,あることあること,簡単だこと,簡単だこと。(その中でも「ローンマスター」というフリーウェアをお勧めする。)結論としては,自分の能力を良く理解し,無駄な努力はするなという教訓である。

一口メモ・・・「ちょっと反面」

昔の都市部のヤッポン人は,みなニコニコしながら賃貸住宅に住んでいた。そして戦後,焼け野原から出発したヤッポン国は少しづつ豊かになってきた。ヤッポン人も,家族総出で働きに働き,マイホームを買うのに無我夢中で頑張りまくったのであった。高度成長期を通して土地の値段は上がり続け,土地=資産=老後の安心でもあったからである。
ところが,チョイと話しが変わってきたのは10年くらい前。経済大国ヤッポンの力は衰え,雇用経済情勢は変化し,もう右肩上がりの安定した給料と職場は期待出来なくなった。ある試算によると,今退職する人と比べ,40歳の人の生涯賃金は3千万円ほど少なくなるのではないかとされる(ヒデーッ)。それに少子化の進展による人口減は,どう見たって,長期的に土地の価値をますます下げざるを得ないだろう。バブルの頃,住宅ローンを組んだが,その後の給料減やリストラでローンを払いきれなくなって住宅を手放したとて,ローンの借金は依然としてガッポリ残る時代なのである。
政府は,住宅ローン減税の延長,住宅贈与税の優遇を施策として掲げている。低金利や,頭金なしでローンを組めるという仕組みも,マイホーム取得が今こそチャンスだと思わせる風潮を煽っている。マイホームを建てることは,建築のみならず,耐久消費財の大量購入など,経済波及効果が目に見えて大きいからだ。しかし・・・。今の時代こそ,慎重な生涯設計によるマイホーム計画が必要なのだろうと思う。




第5章 これからどうなる(今後の予定)?

まずは,今後の手続きなどの流れについて,簡単に取りまとめてみた。この章は,総括編とし,今後,この順番に基づき詳細を述べることとする。(分かりやすいでしょ。)

 「パルのおうち」って,リアルタイムに書いている部分と,後からまとめるために付け加えた部分が渾然となっているのです。だから,後から見直すと,あれ〜(ここ低い声)と思う箇所も数々あるのですが,やっぱり,リアルタイムで書いていったところの価値もあるんじゃないかと思います。読み返して,この頃,試行錯誤,四苦八苦して,自分なりに頑張ったんだなぁ・・・と思うところが!だから,極力直さないようにしているのです。

項  目 年 月 日

適        用

1〜5章 検 討 開 始 1998年11月 7日 「そろそろ考えねばなんばい」と思いたった。
第6章 情 報 収 集 1998年11月10日 「住宅展示場でもいってみっぺか。話が始まらねェ」
第7章 敷 地 調 査 1998年11月15日 「かなり話が具体的になってきただよ」
第8章 業 者 決 定 1998年11月21日 「見積みて,業者決めんべぇ」
第9章 契約の締結 1998年11月23日 「モゥ後戻りできねえだ」
第10章 融資の申込 1998年12月15日 「借金するだよ」
第11章 仕様の決定 1999年 1月23日 「内装とかコマイとこ決めんべー」
第12章 建 築 確 認 1999年 2月24日 「ここ,ようわからんかったのう」
  (解体工事) 1999年 3月24日 「ヒェー。ホコリが〜」ドッカ〜ン!
第13章 着    工 1999年 3月27日 「神様。立派な家を建てさしてくんろ」
第14章 上    棟 1999年 4月14日 「アレは・・・屋根だべ。屋根だべ〜」
第15章 進 捗 管 理 「心配だ。不安だ。ンギャー!へんなトコにクギ打つでねぇ」
第16章 竣工・入居 1999年 6月27日 「でけた!万感胸に迫り,我が心は雲雀のように空を舞う・・・べェ」
第17章 外    構 1999年 7月18日 「これがまた大変だったっぺ。キー!長げえのなんのって」
第18章 返    済 20年間 20年に渡る借金が重くのしかかる。
第19章 感    想 「オラは・・・オラ・・・」
第20章 考    察 読んでくれてありがとうございました!

一口メモ・・・「家作り期間

ある調査によると,新築建築を考えてから決定に至るまで,約15ヶ月。
決定から住宅メーカーと契約まで,約6ヶ月。
契約からマイホーム完成まで,約12ヶ月とされる。
つまり,マイホームを作ることは,平均2年9ヶ月の期間を要する大事業なのである。 




第6章 情報を集め分析せよ

まず,情報収集が第一である。知り合いの大工さんに相談するとか,建築士に相談するなどもあるが,プレハブという目的があるから,大工はイラナイし,建築士は金がかかる。だいたい,ボクは非社交性が自慢だからそんな知り合いはいない。
 そこで,本を買って研究してみよう(今,やっていること)。それにしても,本って難しいね〜。はっきり言って,どれも(いくつか立ち読みしたけど)理解し難い。どうも書いているのが建築士あたりで,自分の専門性を押し出しているような気がする。「設計事務所に相談に行くのが一番いい。建築費の1割くらい料金をとられるが,考えようによっては実に安い!」なんて書いてあったりしてね。資金計画の利率なども書いているのだが,数字ばかりで具体的な説明がなくて,結局良く分からない。別なタイプもあったけど,それは,言葉だけで,マイホームがいかにすばらしいか,始めれば,いくらでも節約出来るとか,欲しがりません勝つまでは,とか精神論ばっかり!これから建てようという人の立場に立って,数パターンを簡潔かつ具体的で,理解しやすい(理系でなく文系の作者の)文章で書いたものがあったらいいのに。

 それから,
住宅展示場に行くと良い。実際に目で見るのにしくものはない。但し,ヘタにアンケートに署名などしてくると,営業マンが「オレは務所帰りでの。家の一本も買うてもらおか。一本千円じゃ。」などと夜討ち朝駆けで毎日自宅にセールスにくることになるので,注意したい。しかし,これも利用することは,情報収集の面で絶対欠かせないことだ。
 さて,私の場合,早速3つ程展示場を回ってみた。あまりの立派さに,目がチカチカする。うち,2社は,その日の晩に,1社は,次の日に営業がやって来た。A社(
メケメケハウスと名付ける)は,かなり詳しい説明と,こちらの簡単な要望に基づき,その場でざっとした金額と,資金計画を作成してくれた。B社は,茶碗をおみやげにやってきたが,いろいろ水を向けたにもかかわらず,期待した情報は皆無で,まあ,挨拶程度であった。C社は,住宅金融公庫の金利など説明し,今が作るチャンスと力説したが,結局具体的な話とはいかなかった。 

一口メモ・・・「広告」

新聞の広告は重要な情報源だ。
土曜日(特に住宅金融公庫受付期間)には,いくつもの住宅メーカーの広告が入るだろう。そこで,各社見比べるのだ。
金額はもちろんのこと。どのような装備品(カーテン・キッチン・エアコン等)がつくか。工法(基礎・木材等)はどうか。例えば,基礎がベタ基礎と書いてあれば安心だ。逆に書いていなかった場合,お安い布基礎でやるということになる。
住宅メーカーの展示場の数も書いてあるかも知れない。過去の着工数もあるかも知れぬ。これは,住宅メーカーの信頼度になる。金を払ったら,つぶれてしまったでは,しょうがないからね。

一口メモ・・・「坪単価

1坪(床面積)当りの工事費をいう。
43坪の家で施工費が1500万円であれば,坪単価約35万円という計算だ。
建物本体の工事費に関して使うことが多いが,外構工事などを含めて使ったりする場合もあり,本当は曖昧な表現であるので、坪単価で各メーカーの工事費の内容を比較することは難しい。
また,同じ程度の建物でも床面積が大きいほど坪単価は安くなる。 

1998年11月10日(火)「不定期日記」より

 仕事を大急ぎで切り上げて,17時50分に某住宅メーカー(メケメケハウスと仮に名付ける)に行く。車を止めて,展示ハウスを見ていると,事務室からきれいなオネーサンがポーと出てきた。「中見ていいですか」と言うと,「どうぞ」と答えて10歩後ろを歩きだした。こちらから何か話しかけない限り何も話してくれない。少し話しかけてみたが,よく分からない様子。「パンフレットなぞないですかの」と聞いたら広告を何枚かくれた。きっと事務の人なんだろう。アンケートだけ書いて,あきらめて「あまり売る気ないよね」と話しながら,本日は帰宅したのであった。
 ・・・と,書いたところで,やってきました。メケメケハウス。二人がかりで(後日,ガンバリ君と店長氏と名付けた。)。いや,一時間がかりで,いくらぐらいかかるかとか,資金計画とか説明してくれた。ウーム。情報量が莫大になって,頭がオーバーフローだ。公平(比較的なんだろうけど)で知識豊富な話し方に感心してしまった。少しだけ水を向けたが,マケルとかそんなことはこれっぱかりも言わない。好感がもてる。フツーは,「1千900万のところ,エーイ。1千万ポッキリにしましょう。(グフフ。シロアリにやられた柱を使えば,これでも大もうけ。社長賞いただきだ。)」とか言うかと思ったのに。現地調査を土曜日にでもどうですかと進めてくれた。心は動くが,トビついては足元を見られるかも知れぬと,彼女が言う。なんて冷静なんだ。

1998年11月12日(木)「不定期日記」より

 19時頃,家に帰ると,玄関に見知らぬ男がいた。よくよく見たら,おととい来たメケメケハウスの若い方のガンバリ君だった。「どうですか」と聞くので,「いや。まだ,全然考えておらぬのじゃ。(ホントは,1日中考えているんだけど)さして急いでおらぬでの。(ハンコ押すから早く契約書持ってきやがれー)」と答えた。なかなか熱心である。平日は仕事だし,全然先へ進めないのでイライラしてしまう。
 それにしても,「パルのおうち」がなかなか出来ない。本を読んでも,ムズかしくて理解不可能なのだ。インターネットでマイホームを検索すると,ドバドバ出てくるが,読み物としては面白いが,「パルのおうち」と視点がちと違う。ゆっくりやるほかないね。

1998年11月14日(土)「不定期日記」より

 昨日,彼女が休みだったため,「住宅展示場を下見しとくわよ」と言うわけで,早速パナホームとセキスイを見てきてもらった。16時40分にセキスイの営業さんが,早くも一度来たらしい。そしたら,その晩,やってきました。セキスイが。(ん。このフレーズ書いた覚えが)若い営業マンである。しかも,貴公子のような甘いマスクである。まるで若いころの岡田真澄のようだ。それにしても, メケメケハウスと言い,営業マンは,どうしてこうも美男子ばかりなのだろう(メケメケハウスのいっしょに来たマネージャーも,イブシ銀の迫力であった)。やはり,世の奥様方をとろかして,(旦那が考えているより)一千万くらい多い契約書にハンコをポンポン押させるためなのだろうか。美しく生まれて,かつ,就職活動をしている男性諸君。すぐハウスメーカーに会社訪問したまえ。その場で,高給で召し抱えてくれること確実である。それにしても,若いころ,「石原裕次郎サマー!いや,ユリ・ゲラーさまー」,と,騒がれた私も,老いたる今では,ハウスメーカーのトイレ掃除のアルバイトにもとうてい雇ってはもらえまい。
 そして,今日に至る。今日は疲れた!親父さまと妻といっしょにメケメケハウスの住宅展示場に行って,さらに別の総合住宅展示場にも行った。1カ所1カ所時間がかかること。しかし,総合住宅展示場は,すごいねー。各社がきそって作った住宅の街並みは,広くてキレイで,散歩に最適だ。展示住宅の前でちょいと止まろうものなら,その住宅の営業マンがすごい勢いで手をこすりながら飛んでくる。「お客様。是非とも当社の住宅をご覧くださいませ。この展示場では,80坪と小さめで,値段も坪80万と,ささやかなものを建ててはございますが,もちろん,お客様グレードに応じたより高級なラインアップがいくらでも揃えてございます。」と叫びながら,パンフレットを見せようとするのだ。うっかり,「じゃ,少しだけ見せていただきましょうか。」など言おうものなら,日が暮れるまでにその住宅を出ることは困難であろう。
 さて,家族会議の結果だが,メケメケハウスに一応敷地の調査をしてもらうことになった。先にのばすのもメンドクサイから明日朝一番だ。しかし,我ながら早いねー。1週間前の日記をみていただきたい。
 やはり,夕方,パナホームがやってきた。草刈正雄のような美男子かと思ったが,今回は,普通だった。実に好感が持てる!

不安を抱えつつ,次の章へ進め!猛き者たちよ。

疾風編