***** 体感温泉リポート U *****

大雪山旭岳温泉 湯元「湧駒荘」

 

雨の湧駒荘夜景

 

● 湯元「湧駒荘」の立地

 北海道上川郡東川町湧駒別。富良野・美瑛周辺で温泉地を探していたら、湯元で内湯が8つ、
 露天風呂が3つもある宿があるという(「温泉・やど北海道 2000年版」昭文社、99.8.15発行よ
 り)。早速TELし、9月初旬の予約をとった。
 JR富良野線「美瑛駅」の東方約20km、大雪山の西南のふもとにある。レンタカーで北美瑛
 を右に折れ忠別川をさかのぼっていくと、天人峡温泉へ行く道と分かれる3差路がありそこ
 を左に山道を登っていくと約8kmで旭岳温泉に着く。道路沿いに6〜7軒の宿があり、道路の
 終点には大雪山旭岳ロープウェイの駅がある。これら約500m四方の一画を旭岳温泉と呼ん
 でいる。

● 湧駒荘の概要

 上の写真のようにロッジ風の5階建ての宿。山裾が宿のすぐ後ろに
  迫っている。館内に入ると まずは、火山岩を使用した暖炉のある
  ロビーがあり、天然木のいすがくつろぎを感じさせて くれる。5階に
 は展望台もあり、周辺観光地の写真が壁に飾られている。夕食は
 2階の和室 広間で、朝食は1階のレストランだった。さて楽しみの温
 泉、8つの内湯と3つの露天風呂、宿の方々に点在しているものと
 思い込み、到着と同時にフロントでその場所場所を尋ねると、 玄
 関を入って右奥の一角に集中してあるという。(右:湧駒荘パンフ
  表紙”暖炉”、下右:冬の湧駒荘パンフより)

 












● 内湯・露天風呂レイアウト図


● 湧駒荘:温泉泉質名一覧表

図No 泉質名※ 温泉温度 湯口温度 備考
@ 緑ばん泉 42℃ 45℃ 湧駒別元祖の湯
A 重炭酸土類泉(Mg) 37℃ 41℃ 正苦味泉
B 鉄泉 35℃ 37℃  
C 芒硝泉 42℃   露天風呂
D 芒硝泉 38℃   露天風呂
E 鉄泉 37℃   露天風呂
F 芒硝泉 34℃ 37℃  
G 石膏泉(Ca) 32℃ 35℃ カルシウム
H 緑ばん泉 37℃ 42℃ 湧駒別元祖の湯
I 緑ばん泉 42.5℃ 45℃ 湧駒別元祖の湯
J 重炭酸土類泉 37℃ 37℃  

※湧駒荘支配人 小林氏による
温度は9月上旬筆者が浴槽内にて実測したもの。

● 入泉リポート

・「シコロの湯」(露天CDを含む)と「ユコマンの湯」(露天   Eを含む)は朝、晩で男女入れ替えとなる。

・この日、晩、男はシコロの湯だった(右写真)。内湯は各5 名程度ゆったり入れる浴槽が3つ、いずれも掛け流し式で お湯が浴槽から溢れ出ている。飲泉も可能。湯口と湯尻
 付近で湯の温度を持参の水温計で実測。上表のように温 泉ごとに最高10℃の違いがある。泉質の好みの他、お湯 の温度も好きな熱さを選べて快適である。

・@の湯は旭岳温泉(湧駒別)の元祖の湯、Aは日本でも
 数少ない名泉の評判の高い、正苦味泉で当荘の自慢であ
 る。(支配人 小林氏談)

C露天風呂(ストロボ撮影) D露天、背後に山が迫る H。自然の巨岩をそのままに浴室を配置、パンフより

・内湯から外へ出て5〜10m先に露天風呂がある。ぬるめの湯温にゆったりとつかっていると、
山裾の自然の音、湯の香りに混じって、まきを焚く香りが漂ってきた。当荘の暖炉にくべてい
るえぞ松等のけむりのかおりであった。アロマテラピーではないが、まさに温泉の癒しの心地、
山のタラソテラピーを感じる境地であった。

・翌朝は男女入れ替えでE〜Jの温泉を楽しむ。露天風呂は昨 晩と同じように内湯から屋根のついた吹き抜けの廊下でつなが っている(右写真はパンフより)。

・内湯すべて(露天風呂も)が掛け流し式で、お湯がもったいないくらいだ。また湯温の差が32℃〜45℃と昨夜以上の違いがあり泉質もすべて異なり「温泉のデパート」と言えるところだ。大阪からは遠方でめったに来られないと思い、欲張って長時間入っていたら、源泉で温泉成分が濃いこともあるのか、軽い吐き気をもよおし、”湯あたり”の症状になってしまった。しかし、温泉地には高温の所が多い中で、ここのぬるめのお湯、好みの温度が選べるのはたいへん良い。

                             以上