***** 体感温泉リポート 参拾 *****

(香川県)仏生山(ぶっしょうざん)温泉(温泉・建築共に良)改定版

  仏生山温泉天平湯(日帰り温泉施設)・・・平日11:00-24:00 土日祝 9:00-24:00、600円、休第4火
           露天風呂・・・pH 7.78、泉温:41-43℃、ぬるい方38℃、掛け流し
                   今まで使用のpH計測器が故障したので、今回よりコンマ以下、下2桁まで
                   表示の計測器に買替えた(カスタム社:PH5011A)
                          内風呂・・・pH 7.61、泉温:41-42℃、掛け流し 。 かかり湯・・・pH 7.63
                  
  分析表:(源泉名「仏生山砂蒸し温泉」H14.7分析)・・・pH:7.7、泉温:45.3℃、?g/分
                     Na−炭酸水素塩泉ー塩化物高温泉、溶存物質1145mg/kg
  
                   入湯日・・・05年 12月30日、06年5月8日 (泉温は当日の実測値です)

            今回の四国旅行(06.5月)の最終、半年ぶりに前回訪れて好感触だった当温泉を再訪した。 

香川県高松市仏生山町乙114−5   

☆温泉ロゴ、同温泉パンフより


■前回(05.12.30)オープン1ヶ月目(H17.11.29 オープン)の当温泉を訪れたが、今回再訪してみた。今回は平日の昼間ということで、来場者が少なく、広角レンズで館内の写真をゆっくり撮る事ができた。

■”シンプルでモダンな建築デザインの温泉”それに今回再認識したのだが、”温泉も上質で掛け流し”両方揃った魅力のある温泉の感を強く持った。

■それと前回見落とした、「仏生山の町並み」・・・”法然寺の門前町として栄えた。虫籠窓や連子窓の風流な町家が残り、江戸時代の風情を今に伝える。(知恵蔵2006より)・・・も見学してきた。(当該温泉のお寺風なロゴマーク、これが由縁のようだ)

仏生山温泉を紹介するHPのひとつ http://www5f.biglobe.ne.jp/~sparoad/busshozan.html

仏生山来迎院法然寺 公式HP  http://www.geocities.jp/raigouin/index.html


(画像クリックで拡大写真あり、他も同様)
■左図が正面玄関。玄関前の他、道路を挟んだ向い側に広い駐車場がある。

■右図は玄関入ってすぐのフロントから浴場に向かう通路にある休憩スペース。ゆったりとして広い。

■左図は券売機と下駄箱

■中図は、突き当りがフロント、そこから浴場に向かう通路と休憩スペース。天井のデザインがシンプルだ。

■右図はレストランコーナー外側のオープンデッキ。


■左図2枚は、男子脱衣所。奥に化粧鏡があり、右側は露天風呂のあるオープンデッキに平面でつながっている。


■下段左図が奥にある洗面所と化粧鏡、縦長の向かい合わせの3連ずつの鏡、奥の壁面一杯の鏡、でこれも洒落たシンプルなデザインのものだ。


■右図は休憩所。庭に向かって大きな掃き出し開放スペースを取っていて気持ちよい。


■男子脱衣所と同じ平面で展開する中庭デッキ型露天風呂。この日晴天で気温も高く、非常に開放的で快適だった。楓主体の植栽はオープン半年目で未成熟だ。

■左図は脱衣所から、右図はデッキの奥から左奥の脱衣所の方向で撮ったもの。女子側にもこれと同じスペースがあるのだろうが、帰阪後の電話取材で、6月から月変りで男女浴室を入れ替えていくとの事だ。?



■左図は中庭に3つある露天風呂のひとつ。

■右図は奥にある露天風呂。3つの露天風呂はいずれも2連の浴槽で繋がっており、湯口のある方の浴槽(普通の浴槽)の温度と、手前主浴槽から掛け流されたお湯の貯まった浅い方(寝湯式)の浴槽の温度とは3℃位の差がある。ぬる目の好きな人にとって手前の寝湯式はありがたい。


■中庭、屋外露天風呂側にもこのようなカランが設置されている。

■右図は同温泉の備え付け洗面器、穴の開いているのは持ちやすさの為か?このデザインは他で見た事のない独特のデザインのものだ。経営者のデザインに対するこだわりが、ここにも感じられる。


 

■左図は内風呂、左側に露天風呂のある中庭が展開している。一番奥に『暖温サウナ』がある。

■右図はカラン、手前右端にかかり湯がある。

■この日最初は、この写真に写っているおじいさんと2人だけだった(その後3〜4人は入って来た)。


■左図は内風呂とそのガラス戸越しに中庭は見たもの。中庭の植栽の成長が楽しみだ。

■さて遅くなったが肝心の泉質は・・・。pHは7.7と高くないが、とてもすべすべとしている。また温泉臭もあり良い感じだ。重曹泉とあるので、その為この”すべすべ感”と”温泉臭”の両方を獲得している。単純硫黄泉も良いがここのはそれ以上に温泉物質の濃度が濃く(溶存物質1145mg/kg)、(県庁所在都市の)街中でこんな温泉を掘り当てるのは珍しい。

■さらにこの温泉の良さは、源泉温度が45.3℃と理想的なこと。この高温度の為、加熱の(循環式にする)必要がなく、内風呂、露天風呂のすべての浴槽を、新鮮な「掛け流し」に出来る事だ。


■さすがにカランのお湯は温泉ではないが、入浴前後に使う”かかり湯”には温泉が利用されている。

 

■左図は当温泉独特の「暖温サウナ」。前回来泉時気が付かなかった。私は高温サウナ(90〜100℃)は嫌いなので、多分それと同じと早とちりして入らなかったのだろう。

■暖温とは室温が30℃前後に保たれ、床がオンドル式に加熱されている構造だ。バスタオルを敷いて横になってください、と説明があり、木枕が用意されている。バスタオルがなくても短時間なら横になれるが、熱くなってくる。

■秋田県の玉川温泉で名を馳せた”岩盤浴”がこのところ都会の日帰り温泉に採用されてきているとの事だが、私はここが初めての体験だ。写真は殺風景で靄ってきれいに写ってないが、まずまずの感じだった。

 仏生山の町並み紹介HP

http://www.geocities.jp/raigouin/machi.html


 冒頭でも触れた、仏生山の町並みを見学した。虫籠窓や連子窓のある旧家がぽつんぽつんといくつか残っており、 その家の前に案内の説明板が立っているが、残念ながら内部を公開しているところは無かったようだ。町並み等の様子は上記HPでご覧ください。



                                                                                                                    以上

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