***** 体感温泉リポート 弐拾五 *****

(和歌山県)アイリスパーク女神の湯(日本一?つるつる温泉)

  アイリスパーク(オートキャンプ場)内の日帰り温泉・「女神の湯」・・・pH:9.2、泉温:43℃、加熱循環式
                         8:30-21:30、休み無し、650円(500円から値上げされている)
  分析表:なし。以下場主からのヒアリング・・・泉質名:ナトリウムー炭酸水素塩泉(純重曹泉)・弱アルカリ性低張性冷鉱泉
                         pH:不明、泉温:28℃(但し冷鉱泉となっているので25℃未満かも)、
                         湧出量:不明g/分、動力揚湯
                       
                               入湯日・・・05年12月23日 (pH、泉温は当日の実測値です) 

和歌山県田辺市中辺路町近露128−1   

地図

☆雪のアイリスパーク。奥熊野温泉、ともいうらしい
(画像クリックで拡大写真あり、他も同様)


■田辺市の市街地から湯の峰温泉へ向かうR311号線の中間地点に熊野古道で脚光を浴びる中辺路(なかへち)町があり、その中心部”近露(ちかつゆ)”にアイリスパークという温泉のあることは前から知っていた。近露はこれまで10回以上通ったことがあったが、アイリスは新しく掘っただけで入るほどの温泉ではない、と無視していた。

■ところが最近、郡司 勇氏の「秘湯・珍湯・怪湯を行く!」(角川書店、05.9.10 刊)を読んでいたら、”重曹泉型のつるつる温泉”としてこのアイリスパークが”国内最強”として紹介されているのを見つけた。さらにネット検索すると、「俺流温泉見聞録ー良泉紹介」で”皮膚にまとわりつく強烈なヌルヌル感”として絶賛されている。

■私は、アルカリ度の高いつるつる温泉、ぬる目の温泉をふだん捜し歩いているので、これは行かねばならぬ、という事で、今回南紀勝浦方面の湯巡りに”アイリスパーク”を一番の目的地に加えて入泉して来た。

アイリスパーク公式HP: http://irispark.hp.infoseek.co.jp/

俺流温泉見聞録・女神の湯HP: http://www5f.biglobe.ne.jp/~sparoad/iris.html


■寒い今冬だが、昨日22日は大阪市内も雪がうっすらと、高速道路は通行規制で混乱した。雪が心配でアイリスに電話した。”営業しているが雪が積もっています。明日溶ける事を祈っています。”との事。

■12月23日、311号線に入り、近露手前の逢坂峠付近から路側に雪が積もっている。昨晩の凍結の為か、路側に前部をぶつけて乗り捨てられた車を2台見かけた。ノーマルタイヤの私はだんだん不安になってくる。近露に入ると真っ白な雪、町の人に聞くと、アイリス付近は坂もあり、私の車では無理のよう。せっかくここまで来たのに、行けないとは・・・。

■一度帰りかけたが、自動車修理屋があるのを思い出し、引き返して、冬用タイヤの車を貸してもらえないか、頼んでみた(左図)。その結果四駆、四輪冬タイヤの車を借りる事に成功した。


■上右図は河川敷近くにある、アイリスパークへの下り坂、相当の積雪。やはり冬用タイヤでないと行けなかった。

■左図が借りた車(軽のダブルキャブ・マニアル5速)。その向こうに温泉棟「女神の湯」が見える。
温泉棟の手前に食堂があり、そこでおかみさんに入湯料を払って入る。HP等で500円とあった入浴料は650円に値上げされていた。

■右図温泉棟の前に置かれているイス、何かと思ったら、公式HPを見ると、入浴待ちの時用のイスだそうだ。という事は貸切でも入れるのかな・・・。男女別の入口を入ると8人分くらいの脱衣かごがある。


■さっそく浴室へ入ってみる。浴槽は4〜5人用のポリバスだ。家庭用のあのポリ浴槽を使用している。写真は気温が低く湯気でよく写ってない。公式HPの写真をご覧ください。。

■湯温は熱め、43℃ある。加熱循環式で高めの温度設定となっている。入ってみる、ヌルヌル感を予想して来たとはいえ、想像以上のヌルヌル感だ。両手で温泉をすくって顔に当ててみた。昨晩剃った口周りの私の濃い髭は、今日の今・昼頃には、手にざらつくほどの髭が普段は生えてきている。それが、何ということか、ヌルヌルである。粉薬を包むオブラートを水につけて顔に貼り付けたような感じである。顔と温泉をすくった手の間に確かにヌルヌルの物質が1枚挟まったような強烈なヌルヌル感だ。

■臭いは、卵の少し腐ったような、甘いような臭いがする。pHを測ってみる。9.2だ、そんんなに高くない、それなのにこんなにヌルヌル、すべすべとは・・・。私はpH値が高いほどヌルヌル感が強くなると信じていた。これまでは、pHの実測値と体感度はほぼその通りだった。

■前出、郡司氏の著書によると、「pHは10ー11になるとあまりつるつるしなくなる。pHは水酸イオンの多寡で決まるが、つるつるの原因は炭酸イオンの多寡によって決まる」「ここアイリスの炭酸イオンは287mgで国内でも非常に高い値」、とされている。翌日この事実を体感すべく、昨年pH10.0のつるつる感を体感した比較的近くにある、日置川温泉に入泉してみた。アイリスのヌルヌル感には遠く及ばなかった。

■私は熱い温泉が苦手だ。43℃もあると4〜5分位しか、ゆっくり入ってられない。ここの加熱循環式は、他とほぼ同じで、浴槽のお湯をくみ出して水位が下がると、源泉(低温)が補充され、温度が下がるとボイラーがごうごうと音をたてて焚き始める仕組みだ。それでお湯や燃料がもったいないが温度を下げる為、浴槽の3/1くらいのお湯をかき出して捨て、それで泉温を下げてゆっくり入浴した(内緒)。

■ところで、このようにお湯を3/1ほど新しく入れ替えて入ってみると、すべすべ、ヌルヌル感が先ほどより少ししなくなった。温泉の慣れによるものか、または重曹泉は循環を繰り返すとヌルヌル感が強まる特性があるのか?、ともかくヌルヌル感が弱まった。

■帰りがけ食堂棟によって経営者夫婦に少しだけ話を聞いた。”郡司さんを知っているか””ここの温泉を誉めてくれた”などの話が出た。公式HPにも郡司氏の話が出ている。

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