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***** 体感温泉リポート ]]U *****
| (和歌山県)椿温泉・湯川温泉(強アルカリ温泉地帯) |
■紀伊半島西南海岸に位置する、歴史のある古湯を2ヶ所リポートします。いずれもpH9点台以上のアルカリ温泉です。
(旅館)冨貴(日帰り入浴)・・・男湯加熱浴槽(奥左) pH
9.9 泉温43℃ 掛け流し式
〃
源泉浴槽(奥右) pH 10.0
泉温 34℃ 掛け流し式
〃 源泉浴槽(手前) pH 10.0
泉温 33℃ 掛け流し式
泉質表(一部フロントにて聴取)・・・泉温36℃、105g/分・動力揚湯、アルカリ性単純硫黄泉
入湯日・・・04年12月29日
(pH、泉温は当日の実測値です)
和歌山県西牟婁郡白浜町椿485
☆椿温泉側から白浜温泉の別荘地を望む
(画像クリックで拡大写真あり、他もすべて同様)
■昭和5年刊の「日本温泉案内」には、”(椿温泉は)勝浦や白浜のような文化的色彩には乏しいが、野趣に富み、療養地としては好適の所で、旅館なども素朴で、至って家族的である”と記されている。今回椿温泉に10軒位ある旅館の中で、事前調査でpHが一番高く、療養温泉として評判の高い「冨貴」で外来入浴をする事にした。
■冨貴 外来入浴・・・13:00-17:00、700円、要確認 (29日は入れたが、大晦日の31日は外来入浴を断られた)
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■白浜温泉よりR42号線を南下し高層のリゾートマンションが見えてきたら、そこが椿温泉の入り口で、右手に「元湯椿楼」があり、その先を海岸の方へ右折れしてしばらく行くと冨貴が右手にある。
■左図は入口付近にある大きな庭石。 |

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■左図は奥にある2つの浴槽、左には加熱した温泉が、右には源泉そのままが注がれている。加熱槽は43℃とやや熱め、源泉槽は34℃と少しぬるめだが寒い事はなく、ゆっくり浸かれる。pHは9.9-10.0で、すべすべ感が強く肌に心地良い。しかも微かに硫黄臭があり心身ともに安らげる。
■右図は手前にあるもうひとつの源泉槽、泉温は33℃。奥の源泉槽は加熱槽と接している為か、1℃温度が高い。
■入浴時間がちょうど日の入りの時で、海に沈む夕陽が期待されたが、水平線上に厚い雲があり、10分位前に太陽は隠れてしまった。
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■左図は温泉分析表。
■右図の一覧表は、リゾート保養旅館として56軒リストアップされたもので、ここ冨貴もその中に含まれているためか、この看板が浴室に掲げられている。
■露天風呂は無いが、いい泉質の温泉で、泉温もぬるくてゆっくり入れ、もう一度来てみたい温泉だ(前述のように、2回目の大晦日31日は外来入浴を断られた)。
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旅館恵比須屋 内湯・・・pH9.7、泉温
41℃ 掛け流し式
泉質表 無し・・・(源泉は浴槽から30m位離れた所にある、下図参照)湧出量?g/分、単純硫黄泉
入湯日・・・04年12月30日
(pH、泉温は当日の実測値です)
和歌山県東牟婁郡勝浦町湯川1065
■(南紀)湯川温泉は勝浦温泉と隣接しているが、団体客の多いリゾート温泉の勝浦とは対照的に、静かなたたずまいの保養向きの温泉地とされている。往時熊野詣の盛んだった頃、まずこの温泉で湯垢離を取ったものといわれている。熊野行幸の歴史があるところから、天皇家との縁もあり、現天皇が皇太子時代にここ湯川温泉に宿泊している。
■昭和5年刊の「日本温泉案内」の湯川温泉の項には、9軒もの旅館名があげられている。今回宿泊した「恵比須屋」はそのうちの1軒であったが、夜、宿の主人に前出書に掲載の他の8軒のその後を尋ねてみた。
まずトップにあげられている、湯川を代表する旅館「喜代門屋」・・・一番の名門で皇太子時代に現天皇が泊まられた所。しかしその後経営不振で売りに出され、現在同所は”日帰り温泉「きよもん湯」”としてその名泉が継続利用されている。「伊右衛門屋」・・・同じ経営者が”南紀荘”と名前を変えて営業中。「柳屋」「濱定館」「恵比須屋」・・・同名で現在も営業中。「本家お浪屋」「隠居お浪屋」「惣兵衛屋」「とまや屋」・・・廃業。
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■恵比須屋の木造2階建ての建物。明治42年開業と歴史が古いが、この建物はなんと明治34年築、だという(その後昭和34年一部改築、平成14年浴場改装)。(拡大写真なし)
■今回この旅館を予約したきっかけは、楽天トラベルのネットからだった。湯川温泉ではもう1軒そのネットにエントリーしていた(さくら旅館)。
■恵比須屋は60代の夫婦だけでやっていた。旅館の接待で特筆すべきは、急須のお茶を、到着時、夕食時の布団敷き時、朝食時の布団上げ時、と3回も部屋を空けている間に替えてくれるなど、昔からなのか、サービスが非常に良かった点だ。 |
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■このような改装したばかりのきれいな浴槽が2つある。各3〜4名位ずつ入れる。宿泊が混んでない時は、貸切で入らせてくれる。(拡大写真なし)
■源泉はぬるいので加熱した温泉が掛け流されている。湯口温度
45℃、湯尻(浴槽内) 41℃、加熱しているため、夜は10時までで、朝風呂も無いのが残念だ。泉質はアルカリ泉で微かな硫黄臭のする上質泉だ。
■浴槽が小さめで、掛け流しの上質泉がどんどん溢れて流れてゆき、泉温も高くなくゆったりと1人でくつろげて入れ、温泉が堪能出来た。すぐ隣に日帰り温泉”きよもん湯”があったが、混んでいるし、ここ恵比須屋の内風呂だけで十分満足し、入りに行かなかった。
■右図は恵比須屋の源泉。30mほど離れた所にあり、何軒かの宿で共用しているとの事。 |
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■部屋食ではなかったが、1階で(個室にしてくれ)TVを見ながらゆっくりと食事できた。2食付で7200円。
■右図は泊まった部屋の一部。明治34年築だが、室内はもちろんかなり改装されている。障子の形や飾り棚の桜材などに少し古さが感じられる。
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【補遺】 すさみ町地域福祉センター(いのぶた温泉)
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■紀伊半島西南海岸にもう1ヶ所強アルカリ温泉のあるのがガイドブックで目に止まった。それがこの建物、「すさみ町地域福祉センター(いのぶた温泉)」です。公共の施設なので、今日12月29日はどうかな、と思ったら営業していました。しかし開始時間が午後4時からで、私は5時に外来入浴の終わる椿温泉の冨貴に行かなければならず、入浴は断念した。幸いな事にここの余った源泉が玄関前の広場の一角で掛け流しされており、それで泉質を確かめたり、風雪で(この日奈良県五條市から十津川村を目指して山間部へ入った所で風雪に会い、急遽平野部に遠回りして旅程コースの変更を余儀なくされた)汚れた車をその温泉で洗いました。気温5℃位で寒かったが、温かい温泉のお湯で快適に洗車できた。
■以前すさみ町営だった近くの旅館宿舎から自分の宿のお風呂用に温泉を汲みに来ていました。
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■これが広場の一角にある余った源泉を掛け流している湯口。飲泉も可能という優れものである。早速計測してみる。pH
9.7、泉温 23℃。温度は高くないが、非常にぬるぬるしている。
■飲泉してみる、塩気も硫黄臭もない、ミネラル水のような味だ。ガイドブックで泉質を見ると、アルカリ性単純温泉、27.5℃、毎分310g とある。記念にペットボトルに汲んで帰った。
■営業は16−21時、日・祝休み、200円。午後3時ごろ、もうおばあちゃん達が玄関を入った待合所で歓談されていた。
■紀伊半島の西南海岸には、椿温泉〜日置川温泉〜すさみ温泉〜湯川温泉、とpH9点台以上の強アルカリ温泉が目白押しだ。ここを南紀強アルカリ温泉地帯と名付けたいくらいだ。
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以 上
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