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椰子の実 
作曲者大中 寅二
データ作成日2002.6.30
データサイズ8.8 KB
コメント 島崎藤村(1872(M.5)〜1943(S.18))の詩に、1936年(S.11)、大中寅二(1896(M.29)〜1982(S.57))によって作曲され、
国民歌謡として放送された曲です。
作詞
 島崎 藤村
(1) 名も知らぬ 遠き島より
  流れ寄る 椰子(ヤシ)の実ひとつ
  故郷(フルサト)の岸を離れて
  汝(ナレ)はそも 波に幾月

(2) 旧(モト)の樹(キ)は 生(オ)いや茂れる
  枝はなお 影をやなせる
  われもまた 渚を枕
  ひとり身の 浮寝の旅ぞ
(3) 実をとりて 胸にあつれば
  新たなり 流離(リュウリ)の憂い
  海の日の 沈むを見れば
  たぎり落つ 異郷の涙
  思いやる 八重の汐々(シオジオ)
  いずれの日にか 国に帰らん



    
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