I dub Fishmans


LIVE REPORT

男達の別れツアー   
1998/12/27-28 AKASAKA BLITZ  
フィッシュマンズ 

音楽は何の為に鳴り響けばいいの?

なんだか、その日がくるまえからずっと、
その日を逃してはならない、そんな予感がしていた。

照明と半透明の幕のせいで、のっけから視界と感覚が
だんだん遠のいて、音の深海に沈められていく。
なんだろう、後半にすすむにつれ、音の空間が広がりを
みせるのに反比例して佐藤君の存在が希薄になっていく。
ほんとに不思議なバンドだあ。
一瞬ボーカルの存在を忘れちゃうような音の力。磁場。
でも、そこに歌声があってまた、記憶の彼方から連れ戻される、
そんな感じ。
---
開演前、斜め後ろの大学生くらいの男女がこんな会話を
しているのが耳に入った。
女の子「この間の野音、どうだった?よかったでしょう?」
男の子:「うーん、まあ。別にー。まあまあかなー」
女の子:「えーっ、あれでどうして感動しないのっ?
ねー、普段からすごく楽しくて声をあげるとか、
すごくつらいことがあって、部屋についたとたん、ベッドに
倒れ込んで泣くこととかってないの、君にはさー」
男の子「べつにー。何とも感じないもん、毎日。」
女の子「そんなんで楽しい?変だよ」
ちょっと勝ち気な女の子と、今時のおしゃれだけどはっきり
自己主張のない、何も熱くなることのなさそうな男の子がいた。

♪SEASON
圧巻のロングシーズンで締めくくると、メンバーが
ステージ裏へきえていく。
今日で、ベースの譲氏がラスト。また1つFishmansにとっての
シーズンの終わり。
アンコールの拍手と掛け声にもかかわらず、やがて終演をつげる
アナウンス。それでも去ろうとしない人、人、人。声、声、声。
そんな中で、さっきの男の子らしき声が再びきこえてきた。

男の子「なんだよー、アンコールないのかよー、アンコール!
もう、すげー感動したよ。最高だよ。もっとみたいよ。アンコール!」
---
♪STRAWBERRY FIELES FOREVER
最後に「幸せですっ」っていって、
ストロベリーフィールズフォーエヴァーの曲と共に
ステージの裏に消えていったシーンが忘れられない。
「現にメンバーが減っていってるじゃん」なんて。
スルドすぎるよ、君はもうまったく。
予感はあっても予想できないことが多すぎる。
これがあるSEASONの終わりだったなんて。
でもFishmansの音楽は私にとっての記憶再生装置だ。
これからもずっと。


●SET LIST●

01 Oh! Crime
02 ナイトクルージング
03 なんてったの
04 Thank you
05 幸せ者
06 頼りない天使
07 ひこうき
08 In the Flight
09 Walking in the rhythm
10 Smilin' Days Summer Holiday
11 MELODY
12 ゆらめき in the air
13 いかれたBABY
14 LONG SEASON

Special Thanks to Mr. Hyugaji


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