univ〜恋・はじまるよっ〜


タイトル メーカー ジャンル 定価 私の評価(最大5つ)
univ〜恋・はじまるよっ〜 カクテルソフト ハイブリッド恋愛シミュレーション 8,800円 ☆☆☆★
ストーリー

「だって……緊張して眠れなかったの……」

大学入試試験を受けに行くときに知り合った女の子は、恥ずかしそうにそう言った。
電車内で爆睡している彼女を起こしていたら、会場前の駅を通り過ぎ、隣の駅で慌てて降りるはめになった。

「うわぁぁ!?あと15分で試験始まっちまう!!」
「うー、ごめんねぇ……」
「こうなったら、タクシー使うか……」
「でもぉ、渋滞に捕まっちゃうかもしれないよ?」
「だけどさあ……1駅分も走るのか?」
「大丈夫だって!行こっ!」
「ま、まじかよぉ!?」
俺達は試験会場目指して、バカみたいに走る。

「あ、そうだ、自己紹介まだだったよね?あたし倫子!斉藤倫子!(さいとう・りんこ)」
先を走る彼女のポニーテールが忙しそうにゆれた。

俺の大学生活は、こんなドタバタとしたプロローグとともに始まった。


ファーストインプレッション
パッケージ画像まずはじめに。
この「univ〜恋・はじまるよっ〜」は前編です。
そろそろ(このレビューは2002年5月4日作成です)、後編の「univ〜愛・おまたせっ〜」が出るはずです。
発売前の段階では、俺の情報網(ぉぃ)に前編と後編に分かれているなんて情報、引っ掛かりませんでした。
事前に分かってたら買わなかった……なんてことはないけど、ちょっと金儲けに走ってるかな、って感じがしてあんまり気分良くないですね。(^^;)
前編と後編、2本でunivが完成するんだから、1本あたりの価格を半分程度にしてほしかったなぁ。

プレイにかかる時間はメチャクチャ長いです。(^^;)
2年間、ほぼ毎日何らかのイベントが発生します。
と言っても、ほとんどは街で女の子と遭遇するってイベントなんですけどね。
俺はこれをエンカウントイベントと勝手に名付けました。(^^)
このエンカウントイベントで目的の女の子をデートに誘うわけです。

ゲームを進めていく中で、いろいろと話題やアイテムを手に入れ、それらを使って会話を発展させていくというシステムになっています。
例えば、「どこそこでほにゃららというイベントをやっている」という話題を手に入れたとします。
次に、エンカウントイベント(^^;)で目的とする女の子に出会えたらその話題を使って「行ってみたくない?今度の休み、一緒に行こうよ」って感じでデートに誘うわけですね。
話題を何も使わなかった場合は「それじゃ、また」となります。世間話をしただけ、って感じですかね。

このエンカウントイベント、基本的にはランダムっぽいです。
いつ、どこに行けば誰に会える、ってのが決まっていないから攻略情報を作った方は大変だったでしょうねぇ。(^^)
手に入れた話題には有効期限があるから、場合によってはセーブやロードを駆使しないと使えずに終わってしまうこともあります。

「ハイブリッド恋愛シミュレーション」とジャンル付けられてるだけあって、主人公の一日の過ごし方をプレイヤーが決めなくてはいけません。
具体的には、24時間をどう各項目に割り当てるか、なんですけどね。
項目は「学(勉強)」「睡(睡眠)」「食(食事)」「洗(掃除洗濯)」「遊(遊び)」「探(バイト)」の6つ。
240ポイントをこの項目に割り当てます。つまり、1時間10ポイント=6分1ポイントってこと。
例えば、8時間睡眠を取りたいんだったら「睡」に80ポイントを割り当てればいいわけです。
ここだけの話、バイトを見つけて、ある程度お金が貯まったらあとはほとんどいじる必要はなくなりますけどね。(ぉぃ)

まぁ、あとはごく普通の恋愛アドベンチャーゲームと同じですねぇ。
デートを重ねて仲良くなり、ところどころで出現する選択肢を選び……って感じ。
重要なイベントではいわゆるイベントCGが出現するのもお約束。(^^)

既読メッセージのスキップ機能、バックログ機能、CGモード、回想モード、音楽モードなど、システム的にはほぼ完璧。
ただ、セーブが日曜・祝日にしかできないのはちょっと不便かな。
メッセージスキップ、エンカウントイベント中のメッセージもすっ飛ばすため、あんまり使い物になりません。
会話を振る間もなく「それじゃ、また」ですから。(^^)
ロードしたところで、再びエンカウントイベントが発生する保証はないわけですし。

某サイトでの評価は41点(平均値)。
う〜ん、俺的には割と楽しめたんですけどねぇ。(^^;)
学祭あったり、試験あったり、レポートあったり、バイトしたり、みんなでどこかに遊びに行ったり……。
現実にこんなキャンパスライフが送れるかは別にして、いい感じに大学生してて楽しかったですね。

ただ、冒頭でも述べた通り、やたらと時間がかかります。片手間で手を出してはいけません。
また、エンカウントイベントがランダムっぽいので攻略情報を参照する際、日付に関してはあんまり気にしなくてもいいかもしれません。

WindowsXPにて、仮想CD-ROMソフトを使用してのプレイでしたが、特に問題なくプレイできました。
(メーカーのホームページにて、WindowsXPで動作する旨は報告されています)
ラストインプレッション
スタッフロールの流れるエンディングがあるキャラについては全員クリアしました。
CG 100%は今回見送り
CG回収のためだけにまたあの長い2年間を過ごすのは勘弁です。(^^;)
同じ理由で、きちんとしたエンディングのないキャラについてはクリアは見送り。
CG 100%にすることによってご褒美CGが出てくるんじゃないか、って気がしないでもないですけど、疲れました。(^^;)

ただ、既に書いた通り、それなりに楽しかったですよ。
楽しくなければここまでプレイしませんしね。
ダラダラした展開をもうちょっとスキッと整理できたらもっと楽しかったかも知れませんねぇ。

さぁて、次は「みずいろ」(DC版)です。