◇26〜27/Aug/99  第1プラン◇


〜予約までのあらすじ〜

このプランは、日本で”地球の歩き方”というガイドブックを立ち読みしている時、”
Aussie Lifestyle Mini Farmstay Holiday”のタイトルで、ファームステイの体験記が載っていたのを見つけたのがきっかけ。その解説には、“メルトン夫妻は日本語が上手”と書いてあったので、以前からあこがれていたファームスティに好奇心旺盛な私達は、早速日本から電話で予約した。このファームスティは、ただ動物のお世話をするのではなく、色々な事が体験できるとても美味しいツアーなのである。
ツアーの詳細については、彼のホームページをご参照下さい。

*上をクリック*

注;このページはとても長いので、暇な人しか見る事ができません。(うそです)

(26/Aug/99 1日目)

朝、6時20分にパース空港に着き、始めの目的のファームステイをする為に、メルトンさんを探そうとした。が、顔を知らない私達は、途方にくれた。

しばらくして、空港出口の所で、カーウボーイハットをかぶったいかにもオージー(?)風の大柄な男の人を発見した。”もしかして、あの人がメルトンさんかしら・・・?”
私達は、恐る恐るその男の人に近寄ってみた。

私達が声をかけるまでもなく、目が会うと”なおこさんですか?”と日本語で声をかけられた。
(内心ちょっとほっとする。)

お互い、「初めまして。」の挨拶もままならないまま、直ぐにツアーの始まりが来た。

何が始まるんだろう、何処へ連れていってくれるんだろうと不安と期待を胸に、メルトンさんのワゴン車の助手席に2人ちょこんと座る。

しゅっぱーつ!

メルトンさんは、何年か前に、日本で英会話の先生をやっていたそうで、とても日本語が上手だった。

今の日本の事や、メルトンさんの昔話しを聞いているうちに、初めの目的地に着いた。

最初の目的地は、メルトンさんのお家だった。
そこで最初にもてなしてくれたのは、ボビーさんというお犬様だった。
着いてそうそう朝食(ポーリンさんお手製のレモンジャムの乗ったトーストとコーヒー)に舌鼓をうち、食休みもとる間も無く、メルトンさんの家族に朝食をあげる為、庭とは言えないくらい広い原っぱに行った。

そこには、まずラクダと馬とロバと鳥と羊とエトセトラエトセトラ・・・兎に角沢山いた。

ボビーさんもついてきたが、皆の朝食のワラや豆を一緒になってムシャムシャ食べていた。(変なお犬様である。でも本当はおりこうさんなのである)

そうこうしているうちに、みんなの朝食も終わり、私達は次の目的地へ向かう為出発した。


次に、着いた場所は、カヴァシャム ワイルド ライフパークという動物園だった。
ここは、メルトンさんが車中で話してくれた通り、VIP扱いで、どの場所に行ってもガイドさんが案内してくれた。
(後で他の人から聞いた話では、普通はガイドはつかないとの事)
ここで、私達は初めてウォンバット(ねずみの一種)の赤ちゃんを抱いた。
”可愛いいでちゅね〜。”と思わず幼児言葉が飛び出したほど、ぬいぐるみの様に、まったく動かずとても可愛かった。しかし、とてつもなく重かった。

白いクジャクも見た。あまりの美しさに一瞬止まってしまった。

コアラも触れた。お店に売っているコアラのぬいぐるみそのままだった。

1コブラクダにも乗った。
馬に乗るのとは又違って、ノッシノッシと歩くので安定はしていないが、背がとても高いので、眺めが良くてとても気持ちが良かった。
次は、キリンに乗ってみたい。
(因みに、ココの受け付けのおばさんは、私達はVIP扱いだったので愛想が良かったが、普通はムスッとしているらしい。これから行く人は、気をつけましょう。)

カンガルーにエサをやった。
(解説:コップにエサがはいっていて、カンガルーのいる柵の中に入って、エサを上げる。)
私(naoko)から見てカンガルーは”お爺さん”にしか見えなかった。
顔全体がショボショボしていた。
しかし、その何とも可笑しい顔になめていてはいけない!(因みに、完全になめていた)
いつも4つ足で立っているので、あまり大きく見えないが、タッッッタッッッタッッッタッッッと一定のリズムの足取りで、10頭ぐらいが一気に小さいコップに向かって突進してくる”爺さん”は、はっきり言って怖かった。

そんなこんなで、今まで味わった事のない体験が沢山できた動物園を後にした。


そろそろお腹が空いてきたので、昼食をとりにマンドリンとレモンを栽培している農家に行った。
そこで私達はビックリした。オーストラリアの普通の家庭で食事ができるなんて・・・
まるで、親戚のお家にでも行っている様な気分を味わえて、ご夫妻もとてもアットホームな方達だったので、感激してしまった。
当然だが、食事は大変美味しかった。(ミネストローネや、肉とチーズが沢山入ったサンドウィッチ)
マンドリン(ミカンの一種)もとても甘くて美味しいかった。


素晴らしい昼食も終わり、ご夫妻と出会ったばかりなのに、直ぐに別れの時が来てしまった。
仕方がない。只お昼ご飯を食べに来ただけなんだから・・・。
私達は、食後のデザートではなく食後のワインを飲みに、ワイナリーに向かった。

ここで、メルトンさんがワイナリーのオーナーは、“ケビン・コスナー”に似ていると言うので、その瞬間で私達の期待はワインではなく、オーナーに向けられた。

どんな人なんだろう・・・。なんて考えながら、あっという間に着いた。

入口に入ったが、私達の”ケビン”はどこにもいず、しかし、カウンターに一人体格の良い男の人がたっていた。

え? え?え???

(右肩がちょっとカクっと落ちた。)

オーナーに”ケビン・コスナー”ですか?と冗談で聞いてみたら、喜んでくれて私達もなごんだ。
こちらのHORTON(ホートンと言うが、スペルがわからない)ワインは、パースではポピュラーなワインで、私達の口にも合った。
沢山試飲させていただいて、満足だった。


ほろ酔い気分で、メルトンさん宅へ戻ると、羊の毛がりが待っていた。

戻って直ぐに、毛刈りの専門家(?)が来て、庭にある毛刈機の準備をした。

メルトンさんの家には、何頭かの羊がいて、2頭は刈り時だった。
まず、1頭目が運びだされ、毛刈りの専門家はおもむろにガリガリと音を立てて毛を刈り出した。
さすがに毛刈りの専門家。
刈り始めたら、もがいていた羊もおとなしくなった。(気持ち良いのだろうか・・・)

ある程度刈ったところで、私達にバトンタッチしてくれ一人一人挑戦してみた。
感想は、思ったよりも力強くバリカンを動かしても皮膚までには到達しなくて、バリカンの激しい音のわりには刈りずらかった。

刈った後の毛の内側は、とても油っぽくて想像していた物よりもフワフワしていなかった。
因みに、外側は、ドロドロで毛玉が出来て”ばっちぃ”と呟いてしまいそうな感じだった。
(羊さんすみません)

そんなこんなして、2頭の毛刈りは終了したが、羊さんは何とも情けなーくなってしまい、柵に戻されると、周りの羊に臭いを嗅がれていた。

その光景は、羊ながらにとても申し訳なさそうで、恥ずかしそうだった。



羊の毛刈りが終わり、他に何かしたい事はあるか希望を聞かれたので、私達は乗馬をしたいと言ってみた。
そうしたら、本当に乗せてくれて、たまたまメルトンさんの家に来て乗馬をしていた近所の女性に指導してもらいながら、メルトンさんの家の庭を往復した。
1往復だけではちょっと物足りない気もしたが、満足だった。

その時、4時半をまわっていた。
メルトンさんの話では、これで本日のアクティビティーは終了との事で、夕食までの1時間を自由に過ごしてくださいとの事だった。
メルトンさんもお疲れ様でしたが、私達もお疲れ様でした。

夕食まで私達は、自分達の泊まる部屋で静かに過ごしたというか、寝ていた。

夕飯は、ポーリンさん特製のカレーだった。
オーストラリアの食事の量は、日本の1.5倍くらいで、とーっても美味しかったが食べきれなかった。
残してしまったカレーは、ボビーさんの夕飯になった。

食後のデザートも登場した。
”ラミントン”というパースの伝統的なケーキだった。
普通市販されているラミントンは、5センチくらいの四角いスポンジケーキとチョコレートの層になっているケーキで、周りにもチョコレートがかかっていて、その外側にはココナッツがまぶしてあるのですが、ポーリンさんの作ったラミントンには、スポンジケーキとチョコレートの層に、お酒が入っていた。
とても美味しかった。


食事中にパソコンの話しになり、食事後パソコン講座が始まった。
といっても罫線の引き方を教えただけだけれど・・・。

そして、美味しいディナーと楽しい会話も終わり、私達は自分のベットに向かった。


今日は生まれて初めての体験ばかり出来て、でも慌しくって一つ一つを味わっている時間がなくて、少しもったいない気もしたが、とても楽しい1日だった。