質問・回答(0035)


「血圧の低下,胃の痙攣」ですが「自律神経失調症」ではないですか? 

96/08/19
母の病気についてなのですが、母は月に1度位、血圧の低下、胃の痙攣などで2日程寝込み快復します。病院で見てもらっても胃酸が多いだけと言われますが、自律神経失調症ではないでしょうか?

本当の意味での「自律神経失調症」としては「シャイ・ドレージャー症候群」というのがあります。これは1月に1回などというものではなく、殆ど毎日のように「立ち上がると目の前が暗くなる」という「低血圧(詳しくは「起立性低血圧」と言います)の症状が出る困った病気です。どうもこういう病気ではなさそうですね。

一般に使われている「自律神経失調症」という言葉は「自律神経の調子が悪い」というずっと軽症のものを便宜的に(正式な,厳密な意味での医学用語ではなく),言うことが多いですが,この場合には「シャイ・ドレージャー症候群」のように重症の困った状態ではありません。おっしゃるようにお母様の状態もこれかもしれませんね。

一般的に「低血圧症」の方も「胃腸の不調」を訴えられることが多いです。「胃腸の不調」のみでなく、「朝起きづらい」,「目の前が暗くなって倒れたことがある」,「心臓がどきどきする」,「がんばりが効かない」,「食欲不振」,「睡眠不足」などの症状がいくつか重なってある場合で日頃から血圧が上で100近くの人はこの可能性もあります。「低血圧症」の人は日頃からいろいろな症状で「病院通い」が耐えませんがその割には長生きをされるのが特徴です。何日も徹夜をしたりなど血圧の高い「頑張り人間」とは同じように仕事は出来ませんが、細く長く生きるタイプですので,ご自分のペースを守ることが大切です。

「胃の痙攣」の状態によっては胃カメラ,胃のバリウム検査で「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」場合によっては「胃ガン」がないことを確認しておいてもらった方が良いです。腹部CTや腹部超音波検査(エコーとも言います)で肝臓、胆嚢,膵臓などの臓器のチェックもしておいてもらうと良いでしょう。「胃痙攣」と思っていたら実は「胆嚢結石」だったなどということはよくあります。これらは苦しい検査ではありません。「胃カメラ・胃のバリウム検査」については7月末ころのこの欄に詳しく解説したと思いますのでそちらもどうぞご覧になって下さい。