
妊娠中のおたふくかぜワクチンの接種による胎児の影響妊娠中のおたふくかぜワクチンの接種による胎児の影響について教えてください。おたふくかぜの抗体がないと診断されたため、ワクチンを受けたのですが、後で妊娠していることがわかりました。胎児の影響について教えてください。(96/10/ 6 14:50 Sさん)

通常は妊娠またはその疑いのある場合には生ワクチンは行いませんので実例は極めて少ないと考えられ安全とも危険とも言いきれません。
妊娠中にかかると奇形児を出産する可能性が高い病気として、「風疹」「トキソプラズマ感染症」「サイトメガロウイルス感染症」「ヘルペスウイルス感染症」などがありますが「おたふくかぜ」はこれらの病気ほどは奇形児出産の可能性は高くはないと考えられています。
妊娠初期の危険な時期におたふくかぜになった場合には、以前に胎内感染で「心内膜繊維弾性症(
しんないまくせんいだんせいしょう)」という心臓の病気をおこすのではないかと問題になったことはありました。しかしその後そのようなことは多分ないのだろうということになりました。現在のところ妊娠中のおたふくかぜが先天異常をきたすという確実な証拠はありません。
しかしワクチンがどの程度安全かという問題とは別ですのであくまで参考になさって下さい。
ワクチンの危険性についてわずかの情報でもどうしても知りたいとのことでしたらまずワクチンを打ってもらったところで尋ねてみるのはどうでしょうか。満足した答えが得られない場合にはどこの製薬会社の製品かを尋ねてみるのも一つの方法です。現在数社で製造扱っていますのでそれによっても違って来るからです。製薬会社に連絡をすれば速やかに丁寧に自社製品について調査をしてくれるはずです。その結果はワクチンを接種した医師を通じて情報提供してくれるでしょう。但し先に書きましたように「過去にそういう例がない」という答えが返ってくる可能性は高いです。
「めったなことは無いのでは」というのが私の感想ですが「初めての赤ちゃんなのかどうか」などいろいろなことを総合的に考えねばならず、かかりつけの産婦人科の先生と良くご相談下さい。新しい情報が入りましたら私もこのページに追加掲載致します。
「おたふくかぜ」のワクチンを打ったあと3週間前後の無菌性髄膜炎の発生は現時点では1200人に1人の割合とされています。これ以外には「おたふくかぜ」に似た「耳下腺の腫れ」が2ー3%に、他にはまれに風邪のような症状が出ることがあるだけです。
最後に「おたふくかぜ」は不顕性感染といって感染をしていてもご自分では気がつかれていないことも以外と多く30%から40%と考えられています。ですから日本人の成人の90%は既に抗体を持ち,実際のところほとんどの人が気がつかなくても「おたふくかぜ」にかかったことがあるわけです。
これらの点については過去の質問の「妊娠中の「おたふくかぜ」の予防接種は安全でしょうか。96/09/04」もご参考になって下さい。